神々名鑑~巻ノ拾五・日本神話⑥人として生きる神々・天宇受売 前編 | 真実の実は苦い

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無知蒙昧な中年男が、悪魔に食べさせられた真実の実。月の女神が示した絵のない絵本のページをめくる。

  

※※※ このプログの内容は狂人である筆者の妄想です。くれぐれも本気にしないように。

登場する人物・団体・神様は幻想であり、現実とは無関係です 

自分が神仏だとか、神仏の遣いだとかリアルに思っている人は、「自己愛性人格障害」の可能性があります。専門医に相談しましょう。

「スピリチュアル」などの言葉に惑わされないように。非常識な行動で社会秩序を乱さないようにしましょう。 ※※※

 

※今回は長くなったので、やむなく前・後編に分けます。  

 

宇受(あめのうずめ)

『古事記』では天宇受命、『日本書紀』では天鈿女命と表記。

芸能の女神である。

稲荷神(狐神)なので農耕神でもあり、軍神でもある。

属性は金気と木気。

 

スサノヲ神が機屋(はたや)で暴れたことが元で、太陽神である天照大神が天岩戸(あまのいわと)に隠れてしまい、世は暗闇に包まれてしまった。

困った神々は作戦を立て、大酒宴を催した。

ウズメ神はその中央で巨乳も露に、女陰(ほと)をさらけ出し、笹を振りながら踊りまくったとされる。

神々の歓声を耳にした天照大神は岩戸をちょっとだけ開き、覗き見たところを引っ張り出された。

このことにより、ウズメ神は日本最古の踊り子だとか、これが最初のストリップ・ショーとか言われている。

 

この伝承は微妙に間違っており、実際にはさらに過激である。エロティック過ぎてとてもここには記せない。

本人も「スゲエ、恥ずかしかった」と回顧している。

実は天照大神は男神なので、覗き見したくなったのも無理はないと思う。

いずれにせよ、ウズメ神は神界のセックス・シンポルと言って良いだろう。

 

元々は国津神であるが天津神に拉致され、弁才天の言うところの「洗脳」によって天津神となった。

天津神が恐竜を絶滅させたときに降臨し、国津神勢に捕らわれて洗脳を解かれるが、再び天津神勢に捕らわれて再洗脳されたという。

 

ニニギ神が天孫降臨した際、地上に詳しいということでお供を務めた。

ニニギ一行が天下ってくると赤い光が見え、それを目印に進んでいった。光の正体は、顔を真っ赤に光らせている強面の国津神であった。

鼻の大きいその風貌があまりに恐ろしく、誰も声を掛けれない。

すると勝ち気なウズメ神が巨乳を露にし、ヘソ出しルックでその国津神に近づいていった。

 

ウズメ「ハーイ、イケてるお兄さん。アタシはウズメよ。アナタは?」

猿田彦「猿田彦だ。」

 

そう応じて、ウズメ神のオッパイをチラ見した猿田彦神の顔が、さらに赤く輝いたかどうかは定かではない。

 

ウズメ「アタシたち、天孫のお供で地上に降りるとこなんだけど、アナタは何故ここにいるの?」

猿田彦「上からの命令だ。主らが迷わぬよう、ここで目印となっていた。」

 

猿田彦神は不愛想な顔で淡々と応えた。

それを聞いたニニギ神が「では、地上まで案内してはくれまいか」と頼むと、怖い顔でギロリと睨まれ、慌ててお伴の背後に隠れた。

 

猿田彦「それは断る。ワシはここで目印になるよう言われただけだ。」

ウズメ「ふーん、そうなんだあ。じゃあ、誰か代わりに案内してくれる人はいなぁい?」

 

実は猿田彦神は四兄弟。顔を光らせていたのは長男の猿田彦であった。

ここで四男の猿田彦が揉み手をしながら現れ、「私めが案内いたしましょう」と申し出た。

こうしてニニギ一向は四男・猿田彦の道案内で、現在の鹿児島県・桜島へとたどり着いた。

 

一同が恐れをなした長男・猿田彦であるが、ウズメ神はその内面の優しさを見抜いており、一目惚れしてしまった。

以後、猿田彦の元へ通い詰めるようになり、とうとう押しかけ女房となってしまった。

ニニギ神そっちのけで、ウズメ神が猿田彦神から離れようとしないため、スサノヲ神は妻・弁才天(櫛名田姫)や国津神幹部数名を連れて、高天原(たかまがはら)の天照大神の元に交渉へ訪れている。

 

天照「今度は何をやらかしに来た?」

スサノヲ「いやいや、機屋の件は悪かったって。反省してる。なあ?」

 

スサノヲ神は傍らの弁才天に同意を求めた。

 

弁才天「アタシに言われてもね。今日はウズメの話しで来たのよ。」

スサノヲ「そうそう、それそれ。」

 

スサノヲ神は、ウズメ神が自分たちの領地に入りびたりになっているため、国津神に戻し、猿田彦神と結婚させたいので了承してほしいと申し出た。

天照大神は渋々同意したが、交換条件を出してきた。

 

天照「私も一人で食事していると詰まらないことがあってな。食事の際の話し合い手とかほしかな…と。

コホン、誰でもいいのだが、例えば、豊受とかでもよいぞ…」

 

豊受姫は天照大神と、元は愛人関係だったこともあった。

スサノヲ神は豊受姫を振り返った。

 

スサノヲ「豊受よ、汝(なれ)としてはどうだ?

引き受けてくれれば、人間たちの信仰を集められるよう、豊受の新しい祭祀場を準備させよう。」

豊受姫「やれやれ、仕方ないね。アタシが面倒みるしかないようだね。」

 

豊受姫はまんざらでもない表情で天照大神を見た。

こうしてウズメ神は国津神に戻り、豊受姫は伊勢神宮外宮に祀られる運びとなった。

その後、内宮に祀られた天照大神の御饌(みけ)の相手を務めるようになったのである。

と、これはまた別の話しだ。

 

ウズメ神と猿田彦神の夫婦仲は今も良い。

猿田彦さん曰く、

「いやー、ウズメはいい女ですわ()

だそうだ。

 

ギリシャ神話名

アフロディーテ

ローマ神話では「ヴィーナス」。

「美と愛の女神」なのだが、「性と愛の女神」と言った方がしっくりくるような。かなり奔放な女神だ。

 

ギリシャ神話ユニット名

ルナ三女神

アルテミス、アテナと共に、誕生したばかりの月を隕石の衝突から護ったので、「月の守護神」の一柱となった。

黄金の林檎を取り合った三女神でもある。

<参照>

http://ameblo.jp/hakuzosu/entry-12225161773.html

 

ヒンドゥー神話

ラクシュミー

美と豊穣と幸運を司る女神とされる。

「福の神」のモデルとされ、姉妹であるアラクシュミー黒闇天)が

「貧乏神」のモデルとされる。

姉妹仲は良く、黒闇天は人間をやっているラクシュミー神の守護神として近くにいる。

 

日本神話名

大宮姫

大宮売神(おおみやのめのかみ)、宮比神(みやひのかみ)などともいう。

『記紀神話』には登場せず、『延喜式』などに記されている。

稲荷神としての色合いが強い。

 

以下後編へ続く。