千葉県私立 昭和学院高等学校、昭和学院秀英高等学校 (元号シリーズ その12) | 校歌の広場

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高校の校歌についていろいろ書き綴っています。
高校野球でも流れたりする、校歌の世界は奥深いですよ~

今回は、千葉県の"昭和学院"の2つの系列校です。
どちらも中高一貫校なので、あえて"高校"はつけずに紹介します。
昭和学院秀英 https://www.showa-shuei.ed.jp

まずは昭和学院です。
学校法人も同名で、千葉県市川市に幼稚園から短期大学まで敷地が固まっています。
昭和15年創立の昭和女子商業学校を前身とし、学制改革で昭和学院高校となった後も21世紀初頭まで長らく女子校でしたが、平成15年から男女共学となりました。
昭和25年開校の昭和学院短大と校歌は同じです。
作詞:伊藤一郎 作曲:坂本通弘で、制定年は学院・秀英とも不明です。
昭和学院 (全3番)
 言の葉つたふ 真間川の
 流れたゆとふ 菅野辺に
 緑さやけく 萌えいでて
 気高くかおる 若草の
 わが学び舎ぞ きよらけき

言の葉つたふ真間川」とは、万葉集市川市の昔話として伝わった"真間の手児奈"の言い伝えのことでしょう。
はるか昔、葛飾の真間に住んでいた手児奈という少女が求愛に悩んで入江に入水して果てたというもので、山部赤人や高橋虫麻呂が万葉集で、歌川広重が江戸百景で、源実朝や正岡子規など多くの歌人が歌った地です。
昭和学院の校地の間には、まさに真間川が流れています。

次に昭和学院秀英です。
昭和58年に昭和学院によって設立された中高一貫の共学私立で、本校とは少し離れた千葉市美浜区にあります。
すぐ隣に"渋幕"こと渋谷教育学園幕張中学高校がありますが、これは千葉県が用意した学校用地を二分したためだそうです。
校歌は作詞:伊藤一郎 作曲:伊藤芳徳です。
昭和学院秀英 (全3番)
 常盤の松の 緑濃く
 東京湾に 波白し
 高き理想を かざしつつ
 ここに集ひぬ 若人の
 輝く母校 わが秀英

今回で、元号シリーズ昭和編は終了です。
次回から大正、明治へと移っていきます。