香川県立 坂出工業高等学校 | 校歌の広場

校歌の広場

高校の校歌についていろいろ書き綴っています。
高校野球でも流れたりする、校歌の世界は奥深いですよ~

今回は、香川県の坂出工業高校です。

坂出市は香川県北部に位置し、瀬戸大橋の四国側の根元にあります。
"讃岐富士"と呼ばれる飯野山は丸亀市との市境に聳え、美しい山容をしているため古来から和歌などに詠われてきました。

学校は昭和13年創立の坂出工業学校が前身です。
学制改革で坂出高坂出商工高となった後、商工分離により工業科は坂出工業高校として独立して現在に至ります。
高校ラグビーの名門校で花園出場回数は20回にもなり、これは香川県の代表の半数を超えます。
校歌は作詞・作曲:木下忠司で、映画監督を兄に持ち、「二十四の瞳」「水戸黄門」の主題歌など数々の名曲を世に送り出した人ですね。
坂出工に勤める知人に請われて校歌を作ったそうです。
坂出工業高校 (全3番)
 讃岐なる富士を背にして
 内海の瀬戸にのぞみぬ
 真白なる 塩のめぐみと
 真実なる 人の心にはぐくまれ
 若人は技をみがきぬ 心みがきぬ

真白なる塩のめぐみ…」は、かつて沿岸部には久米栄左衛門によって開発された入浜式塩田が広がり、塩業が盛んだったことに由来します。
最盛期には全国の半分ほどの製塩量があったそうですが、現在は都市化や工業化によってほとんど消えてしまいました。