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ハクテッコウのブログ

定期更新はあきらめました。梅ちゃん(NMB48梅田彩佳さん)と、最近オススメのチーム4土保瑞希ちゃんについて書いていきます。最近はベイビーレイズについてもたまに語ります。

3月に初めて見てから急速にハマったベイビーレイズについて、
先日連続ツイートしたものに加筆して記事としたい。

ベイビーレイズにハマったきっかけは、ライヴだ。
ベビレの良さはライブを一度見れば全員わかる。逆にライヴを見てダメな人は、ベイビーレイズの魅力の8割が受け取れない人なので、もう気にしなくていいだろう。
ただ、そのライヴに向かうためのたった一度の興味を持ってもらうために、今回は歌詞に込められた物語を読み解いてみたい。
歌詞はココで。一部音も聴けるのでよろしければ。
http://t.co/UZN2jGKjMR

ちなみに、ベイビーレイズの楽曲はほぼすべてがロック系のナンバーだ。
80年代、90年代のハードロック・ヘビーメタルを彷彿とさせるトラックはライヴハウスでこそ活きる楽曲で、ハコでドラムやベースが身体に響く状態で聞くと、その魅力は何倍にもなる。

歌詞もだいたい楽曲提供者が書いているが、おまかせというよりは、プロデュースするポニーキャニオン側がかなりベイビーレイズという物語について綿密に練って、ディレクションを行っているものと思われる。

1stシングル「ベイビーレイズ」の歌詞は、まさに「負け犬たちのonce again」を形にしたようなもの。マイナス思考で前向きになれない自分へ、「ここ一番しぶとさを見せつけて!」と激をとばしている。なにしろサビの最後はすべて「笑ってやるんだ 今に見てろ」だ。
http://t.co/PUformXAQg

 メンバーのうち、林愛夏は劇団四季出身。高校1年生で一度タレント活動をやめたこもあり、これを「最後のチャンス」と捉えている。大矢梨華子と高見奈央は中高生向けの雑誌でモデルを務め、それこそ今をときめく女優・タレントのたまごだったところから、雑誌の廃刊を受けてはしごをはずされた経験を持つ。傳谷英里香もタレント事務所に所属したことがあるらしいけれどもほとんど活動をせず契約解除されている。
 そうやってそれぞれタレントとして芽が出ない時期を過ごした経験のあるメンバーが多いベイビーレイズにとって、「それでも最後の最後に胸を張って笑ってやるんだ 今に見てろ」と締めるこの歌詞はそのまま彼女たちのスタートラインを示している。

2nd「ベイビーレボリューション」では、その崖っぷち感が加速している。
サビの入りの歌詞が「もがけ」である。そんなアイドル聴いたことがない。
http://t.co/vkIsUpJJAg

サビに至る歌詞は1stと同じように、前向きになれない自分、本気で戦ってこなかった自分への言及から始まり、サビ直前の「覚悟に目を背けないで」というヒトコトで曲とともに歌詞世界も疾走しはじめる。
「一度きりの人生(ステージ)で」という歌詞が繰り返すこともあり、あとのなさがヒリヒリとした痛みとして感じられる。とくに2サビの歌詞が悲壮感に満ちている。
「一度きりのステージで まあまあだねこんなもんかな そんな結末はゴメンでしょう」

AKBを見てきた僕には、同じステージに二度と立てる保証のない大部分のアイドルにとっての現実がショッキングだった。
常設のハコがある守られた環境で伸ばしてもらっている彼女たちは何百回もステージに立てる幸福を再確認した方が良い。

そしてサビの終わりに彼女たちに与えられる希望があまりにちっぽけだ。
「世界がもうちょっと 愛しくなるんだ」
ここで言われている「世界」はもちろん彼女たちから見える世界、つまり彼女たち自身だ。
自分に誇りを持てない、自信を持てない自分に、やっと与えられたほんの欠片のような成功体験は、たしかに彼女たちと、この歌を豪速球で受け取るファンの心に、一条の明るい光と見えるだろう。


3rd「JUMP」はタイトルの通り、厳しい現実のなか、やっと立ち上がった彼女たちにまさに「跳べ」とエールを送る曲だ。
http://t.co/27Ce9iRtGy
「立ち上がれ そして跳べ 大胆になれ」というわかりやすいメッセージが、とんでもなく走りまくるハードコアなサウンドに乗せられる。

「崖が見えても飛び込むしかない 越える道がそこにしかないなら」そこには彼女たちの現在地の何も無さと、他に道のない哀しさがある。やっと立ち上がり、希望に手を伸ばし走りはじめた彼女たちに、それじゃ足りない、跳ぶんだ。今いるその場所を離れるんだと追い立てる。

「自信を手にするにはエンジョイできるまで"好き"でいること」という激励とともに、サビでは2ndまでいた世界を「『出来ない・・・』と泣く昨日」、それとは明らかに違う今の位置を「後悔しない私のevery day」と言い切った。
次の段階に進むには跳ぶんだ。そうすれば見えなかった世界が見える。そう追い立てる言葉は、尻を叩き背中を押す代わりに、光の差す側から手を差し伸べる形で彼女たちを前進させる。

4th「ベイビーアンビシャス」では、走り出した彼女たちの希望が歌われ、サビは「走り出せ 今始めよう」「駆け上がれ 翼ひろげ」そんな言葉で綴られ、キメ部分では「輝け!」という言葉が飛び出す。
http://t.co/MkavvziQ2C

もがけ」から「輝け!」までの精神的な距離。
それをたった4枚のシングルで彼女たちは昇ってきたのだ。
立ち上がり、走り方がわからずもがくように前進し、跳ぶことを覚え、より高い位置に手をかけた彼女たち。
少しずつ戦い方を身につけて来た彼女たちに、この歌は「大志を抱け 僕らの大切な場所」と締めくくられている。
武道館という目標が絵に描いた餅ではなく、遠く霞む遥かな目標として見えた瞬間だ。

5th「暦の上ではディセンバー」は商業的には彼女たちにとっての転換点だしひとつの「越えなければいけないハードル」になるが、ベイビーレイズとは関係ない場所でつくられた歌なので、歌詞世界の話としては割愛する。

6rh「恋はパニック」は商業ポップスをタイトルトラックに配置した曲である。とにかく甘くさわやかなポップスだ。ここから、彼女たちの物語はタイトルトラックで語られる必要がなくなる。4thまでに戦い方を身につけ、5thで「見つけてくれた一握りの仲間と前進する戦い」から「広く知ってもらうための戦い」に、つまり半地下からメジャーシーンに戦場が移行したためだ。
そして、相変わらず綴られる彼女たちの物語は、カップリングに配置されるようになった。それが「新しい世界」だ。
http://t.co/DBSJuummGd

この「新しい世界」はここまで悲壮感と共に前進することから希望を持って走ることまで進んできた彼女たちに初めて、自信と自負を歌わせている。
「さらば昨日まで」「もう迷わない」と、前進する足取りの力強さが目立つ。
これはメンバーだけでなくファンに向かって歌われた歌でもある。
「ひとりじゃない」「迷わない」「信じる」そういった言葉がちりばめられた歌詞は、ファンに育ててもらう立場だったベイビーレイズが、ファンに力を与える存在になりつつあることとその連帯感を強く示している。
これはほんとうは、地下からメジャーシーンに上がって行く中で離れて行きそうなコア嗜好のファンに向けた「一緒にメジャーシーンで、陽の当たる場所で戦おう」というメッセージでもあるのかもしれない。

そして現在最新の7th「ぶっちゃけRock'n はっちゃけRoll/ベイビーステップ」
勝負の夏の最初の武器だ。
怒髪天のペアによる「ぶっちゃけ~」は「やるなら今しかない」と叫ぶお祭りチューンだ。
http://t.co/g7MKzlAoLR
立ち止まってなどいられない、その状況を楽しめるようになった彼女たちにはぴったりの、前向きであけすけで、ストレートな唄だ。

静かなバラード「ベイビーステップ」はテレビ用の1コーラス目よりも、2コーラス目に非常に特徴的な歌詞が並んでいる。
http://t.co/z7dG03JhAJ

2コーラス目の歌詞に、彼女たちの現在地を丁寧に説明した1文がある。
「呆れるほどわずかで 笑われるような距離だって 自分の足で ここにいる」
もがき、走り、跳び、立ち止まらず走って来たここまでの1年半を、いちど歩くスピードに歩調を落として、これが世界から見たらわずかな一歩でも、彼女たちには世界が変わるファーストステップだったのだと、少しだけの自負を持って表明している。

そして「確かに夢見た 未来は決して嘘じゃない」という言葉が沁みる。
きちんと夢に向かって進んでいる実感。彼女たちを動かしているのはもう、悔しさでも焦りでもなく、希望なのだ。

サビは「何度も何度も」「明日も明後日も」という言葉が使われ、
2サビには「迷ってもがいたっていいんだよ」という言葉がある。
2ndの「もがけ」「一度きりのステージで」という歌詞と対応したこの言葉で、崖っぷちのあの場所からここまでの「小さく遥かな」距離を示している。

もうひとつ、このシングルの収録曲で「Again and again」という短い曲がある。
これは彼女たちの物語というよりは、ファンへの特別なメッセージだ。
http://t.co/9MjcWwzp6z

「もう一度 飛び立とう」という前向きな言葉で始まるこの歌は、悔しさや苦しさの中一歩一歩進んできた道に必ずファンの姿と声があったことを歌っている。
「信じてねえ大丈夫だよ 君の声がきこえるよ 怖くない いかなきゃ」
ファンにとって最も幸せな言葉だ。

興味を持ったら、是非音源を聴くよりも、オフィシャルサイトにライヴ動画があるので見てほしい。
http://www.youtube.com/playlist?list=PLl6lRwcLtN27NVjrQni8S5quyKWwtfBs8

そして、

是非野音に。