マイニチ@SPICE -222ページ目

花林桃源郷

 天気がよくて、風が強かった今日。machuともう1人友達と3人で、お好み焼きを食べにいった。完全に食べ過ぎになって苦しいお腹を抱えてお店を出て、向かった先は安曇野。私が前から行きたかった『かりんとうのお店』を目指して。

 タイトルはそのお店のキャッチフレーズ(?)である。
 うまいような、やっちゃったような微妙なところで、妙に頭に残る。
 お店の名前は『蔵久』。サイトはこちら→http://www.kurakyu.jp/

 県立こども病院のかわいらしい佇まいを見ながら車を走らせ、信号で道を折れて250m行くとそのお店はある。しかし見えるのは民家と雑木林のみ。そんな一角に砂利の駐車場がある。結構広い。今思えば、『大型バス』と書かれていたから、あそこは観光客が立ち寄るような店なのかも知れない。
 車から降りては見るものの、どこがお店かわからない。ふと木を見たらこんな看板が数枚。
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 入り口はあっちらしい。

 案内通りに進むと、そのお店はあった。
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 古民家である。

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 入り口の上には看板が。

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 取っ手が好み。

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 店に入るとすぐ左手にかりんとうが売られている。低い天井が日本の古い住宅をそのまま使っていることを感じさせる。お茶も出来るはずだとキョロキョロしていると、座敷が見えてメニューが置いてあった。期間限定のぜんざいが気になる。おそばなども食べられるようだ。
 写真は座敷への入り口。

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 しかしお茶スペースにどう入っていいのかイマイチわからず、店員さんに聞いてみたら
「右手がお抹茶をいただける座敷で、左手のガラス戸から出てもらって向こうに見える建物が珈琲・紅茶のあるカフェです。」
と言う。なんと、和か洋かでスペースから違うのだ。しかし和のお座敷でもケーキは出るようだし、よくわからない。私達はカフェを選び、外に出た。店舗からカフェへの石畳を歩きながら、右手に見えた煙突。

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 カフェの入り口右側には工房が見える。銀色にブレて映っているものはずっと回転し続けているのだが、覗き込むと中にはたっぷりの黒蜜にかりんとうが浮いたり沈んだりしていた。
 カフェは入り口のレジで注文し、トレーに乗ったケーキや飲み物を持って席につくというスタイル。工房で作っている揚げたてのかりんとうやドーナツも買えるが、15時までしか作っていないそう。揚げたてかりんとうって何だかパッとしない。結局買わずじまい。

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 私が頼んだのはケーキセットの珈琲と抹茶ティラミス。抹茶ティラミスはとにかく抹茶が濃厚で渋かったが、クリームがまた濃厚でほどよく甘くて美味しかった。しかし個人的にはぜんざいが食べたかったので少し残念。カフェとお座敷ではメニューまで違うのだ。お座敷ではおそばがメニューにあったが、カフェではパスタとカレーが提供される。しかも私達が行った時は
「今日はパスタが出来ません。」
とのこと。なぜ?
 しかし気になるのは、パスタが提供されない理由よりもメニューにあった『黒糖カレー』だ。黒糖のカレーとはこれいかに。今日はお腹がいっぱいだったので挑戦出来なかったが絶対に食べたい。食べにいかなくては。そして今度はお座敷で『ぜんざい』をいただくのだ。カフェメニューにあった『かりんとうアイス(夏季限定)』もやや気になるが、やっぱりそれ以上にカレーだろう。ちなみにパスタはパスタとしか書かれておらず、何味があるのかはわからなかった。まさか、『黒糖パスタ』もあるのだろうか・・・。

 それにしてもこのお店はたかがかりんとうのお店とは侮るなかれ、かなりにぎわっている。場所と空間柄にぎわうといっても騒がしくはないが、お客さんは結構多い。大型バスが止まるくらいだから観光名所化しているのかも知れない。
 更にお座敷とカフェでメニューもガラッと変えていることが、一度では味わい尽くせない印象を与えるので商売上手というか戦略をメラメラと感じてしまった。全般的に店員さんの愛想が悪いのが残念だ。数人の店員さんの話し方を聞いていたがみんなちょっとつっけんどん。お抹茶と珈琲が同じ場所で出ないことに驚いた私が
「え?メニューが違うんですか?」
と聞いた時も
「ええ、そうですが?」
という冷たさで実は結構悲しかった。黒糖カレーが気になるし、かりんとうが好きだからまた行きたいけれど、そうじゃなければもう行かないと思うくらい。カフェとお座敷の案内がどこにもないから聞いたのに、そりゃないよと思う対応だった。
 そんなこともありつつ、
「不景気だしお金もないから買い物欲がなくなってきた。」
と言っていた私だが、かりんとうだけで2800円も買い込んでしまった。両手にかりんとうの袋を抱え込んだ私が一番お金を使ったかと思ったけれど、一緒に行った2人が2人揃って3000円以上使っているのを見て笑ってしまった。
「おかしいね、私が一番買ったのかと思ってたのに。」
と言った私に
「だってhakuちゃん、大袋ばっか買ってたからだよ。」
という突っ込み。
 ええ、買いましたとも。大袋のかりんとう。そういえばみんなは人に贈るような箱入りや綺麗な袋入りのものを買ってたものね。
 
 さっきひとつ食べてみたらとても美味しくて、悔しいけれどまた行くぞと心に誓ったのであった。

わずかな外出の目的

 お昼過ぎに起きた今日。天気がよくても全然出かける気にはならなかったのに、ふとあることを思い出して俄然出かける気になった。
 motherを買わなくては!!
 今日買えば、今日明日遊べるじゃないか。
 今日明日ずっと暇なんだし。

 そう思って、万代書店とBOOKOFFとカメレオンクラブに行ってみる。
 人との接触を求めない外出だからほぼすっぴん。
 そして思い知る。

 今時、ゲームボーイアドバンスのソフトなんて売ってないんだ。
 あってもわずかな中古品だけだ。

 やっと見つけたmother1+2の中古品は、定価より700円も高くなっていた。
 その店にあるアドバンスのソフトでそれだけが高かったので『ホントに?』と思い、スッピン同然なのにレジで確認してみたら
「ほとんど入ってこない商品なのでレアものなんです。」
と言われた。
 レアものって言葉を、当たり前のように。

 諦めてamazonでさっき注文した。
 早く届かないかしら。

 ところで明日一日、何しよう・・・。

今朝見た夢

 松本で飲んで帰宅したのが今日の1時過ぎ。寝たのは多分2時頃。そして起きたのは12時過ぎ。
 起きてカーテンを開けたらとてもよい天気だったので、布団を干してクッションも干して洗濯もして掃除もした。

 やや寝過ぎな気もするけれど、とても面白い夢を見ていたのだ。
 
 ある土曜日、夜は彼と会う約束だったのに突然北海道に行ってしまう私。どうしても、北海道に行きたかったのだ。
 夢の中の北海道はとても日本とは思えない洋風な町並みで、そこで私はすごく行きたかった保育園とパン屋に行く。しかしどちらも営業時間を過ぎていて入れなかった。パン屋にはガランとした棚があるだけ。保育園には保育士さんがいるのだけれど、私はそこで『あ、私保育士の資格もってないや。』と思って引き返す。
 そのパン屋と保育園は郊外にあったので、また街中に戻る。私が勤めている会社の北海道ショールームなるものがあって、その前をうろうろする。すごく入りたい気もして入り口まで行くがなんとなく中に入れない。ウロウロしたり、道ばたの段ボールを眺めたりしているうちに日が暮れる。彼と会う予定だったので彼にメール。
 「今北海道。今日は泊まっていくので会えません。」

 泊まるあても無く、また郊外へ。どうやらこの郊外の町に用があるようで。
 通路を挟んで両側に店や部屋が並ぶ不思議な建物の中をウロウロする。通路はうねうね曲がりくねっている。お店にも部屋にもドアは無くて、通路からすぐに入れる仕組み。それぞれの部屋は誰かが住んでいる家だと思われるがそんなに広くもない長方形の部屋が1つしかない。
 しばらく歩くと知り合いの夫婦が住む部屋に辿り着く。向かいはお菓子やパンを売る商店のようだ。24時間営業の用で、アメリカのマンガに出てきそうなヒゲ面のおじさんがカウンターに座っている。知り合いの夫婦の家に入り込んで、寝させてもらう。

 朝になって、目的の場所に行く。とてもいい天気だ。雲がたなびいて、空は青くて、視界が広い。
 建物を出てしばらく歩くと丘のような場所に出た。今自分が立っている所は青々とした緑なのに、丘の上は雪が積もっているようで白くなっている。わずか100mほどの距離なのに。私はその理由を知っているような気分で、そのままその道を進み白くなっている場所へ行く。
 カサカサとした乾いた白いフレーク状のものが積もった場所まで勢い良く来て、足を踏み外しそうになって慌てて一歩戻った。そこから先は道など無く、急激な下り斜面が広がっていた。一面が白とグレーに包まれた世界。山などはあるようだけれど、建物も人影もない。私はその理由を思い出して空を見た。
 見上げた空には前方からいくつもの渦が向かってきていた。雲が大きく渦を巻いたような、白い渦が空に広がってこちらに向かってきている。その下には薄い白いシートのようなものが地面まで伸びて、そのシートが通り過ぎた所は全てのものが消えて真っ白のフレークが舞い散り、やがて積もっていくのだった。
 私が見たかったのは、この世界の果てだ!
 その感動でしばらく呆然と立っていたが、周りにいた人々の声で我に返る。後ろに来ていた知り合いの夫婦や、同じように世界の果てを見にきていた人達数名と一緒に一気に走って逃げ出した。少しずつ近付いてくる白い渦から発生した風が吹き付けてきて、私達は必死に逃げた。中には建物の中に逃げる人もいたが、その建物もあれに飲み込まれれば消滅してしまう。必死に走って、私は逃げた。
 しかしそのときふと、どうせ逃げても逃げ切れそうにないのだから、それならこちらからあれに飛び込んでみたらどうかと思った。なぜかまわりの数名も同時にそう思ったらしかった。私達は逃げるのをやめ、辺りが白いフレークになっていくのを目の当たりにしながら、今度はその渦の下に伸びる薄い膜に向かって駆け出した。私の前に1人が飛び込み、私はそれに続いて飛び込んだ。

 薄い白とグレーの空間で、自分が宙に浮いてグルグル回っているのがわかった。左斜め上に先に飛び込んだ人がグルグル回っていた。頭の中もグルグルと思考が混乱していて、様々な言葉や声がぐちゃぐちゃになっているのを感じた。しかし私はハッキリ目を開いて周りを見ていたし、割と冷静だった。『この空間では人間の思考も破壊しようとするのか』と冷静に思いながら、やがてグルグルがゆっくりになり体が地面に着いたのを感じた。
 まわりにいた人々は伸びているようだったがしばらくすると起き出して、私達は白とグレーのフレーク状になった世界から、さっきまでいたいつもの北海道の景色を見ることになった。渦は止まったようだ。この世界の果ては、少しずつ世界を飲み込んでいるのだと私は知っていたので驚かなかった。私達が飛び込んだ部分の膜が破れていた。驚いたのは、この白とグレーの世界でも、私達は生きていられるということだった。
 膜の破れ目からまだ飲み込まれていないいつもの町並みに戻ったら、日差しが強くて少しクラクラした。一緒に飛び込んだ人々は散り散りになり、各々の生活に戻っていった。私は昨日入れなかったパン屋と保育園を思い出して、また行ってみようと思い歩き出した。


 ここで目が覚めた。
 なかなか、面白い夢だった。