◆おまけ「文豪ストレイドッグス」

 

 

◆村上
(メモ)
23日は、閉会中審査とジャクソンホールということで、大きいイベントがありましたので、この辺りについて村上さんにお聞きしたいと思います。

まずはジャクソンホール会合から行きましょうか。
パウエル議長の発言ですが「アメリカの金融政策は転換点を迎えた、ピボットを迎えたんだ」と。そして、利下げをする時が来たという風に明言いたしました。9月のFOMCでの利下げがもうほぼ確実になったということで、アメリカの利下げは4年半ぶりになりますよ、ということで、株式市場は非常に堅調でした。


素直に反応したということで、1日の反応としてはそれでいいと思うんですけれども、
ただ、9月の利下げ自体はもうほぼほぼ織り込まれていたことなので、
正直これまでのマーケットの織り込みからすると、新たな材料はなかったかなという風に思います。

債券市場の織り込みを見ると、今年の年末までの利下げの幅が大体1%ぐらいです。
少し上昇が強まったので、1%ということは、要は0.25%の利下げを4回分ということなんで、
どこかの会合で0.5%下げるというところがもうほぼほぼ完全に織り込まれている状況だと思います。

僕は0.25%の利下げを3回で0.75%じゃないかなと思っているので、FF先物の織り込みだと、それはちょっと慎重しすぎるというか、ということなんです。

だから少し前のめりになっている状況は変わっていなくて、パウエルさんの発言でその前のめり気分がもうちょっと高まったという、そういう風に僕は認識しています。

問題は、利下げを始めるのはいいんだけど、利下げ幅については何も言っていないわけですよ。
指標次第というのが答えであって、今後出てくるインフレもそうだし、あと労働市場、特に利下げ幅の拡大ということで言うと、労働市場が調整しているかどうかを懸念しているのは、FRBのパウエルさんも含めた色んな人の発言でも見られています。
労働市場が急激に失速する兆しが見られれば、それは当然0.5%下げるという可能性もあるけど、
僕はその可能性は低いと思っているので、そこは予想次第ということですよ。

僕はソフトランディングがまだ続きそうだという風に、この1年間ずっと予想しているし、今でもその判断を変えていないので、
0.25%の利下げでいいんじゃないかなという風に思っています。

今、長期金利が3.9%、短期金利が3.8%、

10年物は3.8%で、2年物金利もほぼ3.8%なので、10年物金利が逆イールドでもなくなってきて、ほぼ同じになっていて、いい水準じゃないかなという風に思います。

ただ、2年物金利を中心に少し金利低下が早すぎる。FF先物で見ても、利下げの回数やペースが少し早すぎるかなという気がする。

ちょっと金利が下がりすぎてますか。

特に短期の2年ゾーンとかは下がりすぎているかなという気がします。
ただ、10年物金利の3.8%というのは、逆イールドがほぼ解消されるような状況になっていて、ちょうどいいところかなと。
ソフトランディングを前提に、2%のインフレで、かつアメリカの経済が大きく変わらずにということになると、
名目GDPで4%ぐらいなので、10年物金利が4%ぐらいというのは特におかしい話じゃないと思います。

どちらかというと、ちょっと盛り上がりすぎているので、10年物金利も下げすぎてるかなという部分は若干ありますが、
ただ、経済ファンダメンタルズから見ると、特に低すぎるという感じでもないかな。ちょうどいいところの水準なんじゃないか、僕は思っています。


じゃあ、パウエル議長の講演、つまりFOMC、FRBとして市場とのタッチは、今のところ非常にうまくいっているという感じですか?


 まあ、うまくいっているから株がまた戻ってきているということだと思います。
そして、労働省の年次改定、雇用統計の数字云々について、事前の観測で100万人レベルの下方修正があるかも、なんていうのが1人歩きしましたが、実際には81.8万人ということで、そこそこ大きめな改定だったかなという風に思いますが、
これちょっと問題なのは、23時にホームページが更新されず、10分後に更新されたと。その途中で問い合わせた一部の関係者には、冒頭ではなんか漏らしてしまった、という話もありました。

あ、そうなんですか? 僕はそこまで知らなかったんですけど、そう報じられているんです。
それは、米国の労働省の情報管理の話なので、
失態です。
それは失態ですが、いずれにしても、先週今週、月曜日にもゼーヒが大げさに報じて、それで金利低下でちょっと円高になったということで、もう事前に言われていたエコノミストの話業界では、普通の話で、何を騒いでいるんかというレベルの話で、実際下方修正の幅もその程度で、要は2000年のデータで、この2024年の3月までの統計が、その雇用の水準が80万人ぐらい下がっただけの話です。
月次平均のノンファームペイロールも少し5万人とか6万人で、少し高めに出ていたので、それが2023年の4月から2024年の3月の1年間で、平均的に5~6万人下方修正されると。

元々ちょっと課題が出ている部分もあるし、あまり今回だけの話ではないし、毎年起きていることなんですよ。これは。
だから毎年起きていることを何で騒いでいるんだというだけで、金融政策が少し微妙な話になって、利下げに転じるという局面になっているので、少しナーバスになっているという状況ですが、毎年起きるリバイスというテクニカルな問題を、僕から見ると、勉強不足な人がただ騒いでいるだけという風に思っています。半期の修正だけでいいんじゃないかなという気がします。
ですから、下方修正されたからといって労働市場が大きく調整しているということを示しているわけでもなく、
重要なのは今足元で起きている変化のことなので、だからほとんどノーイベントということでいいんじゃないかなという気がします。

そうなると、利下げも粛々と、多分、0.25ずつやるということで、株式市場も本当に更新していくという相場でいいんでしょうか? 
そこは、僕自身はマクロ的にソフトランディングを見ている立場からすると、金利がインフレが落ち着いて金利も高いところから少しずつ下がっていって、それを株式市場が好感するというのは全然良いことだと思います。
今の米株の準では、SP500で見ると、ほぼ最高値に接近している状況ですけども、
多分、ちょっと細かく見ていないんですけれども、いわゆる「マグニフィセント7」というところの銘柄は最高値から多分数%下がっているはずです。それを除くベースだと、ほぼ最高値を更新してきているという状況なので、セクターローテーションが多分起きていて、その結果、米国の経済が安定成長で持ちそうだから、他のところにお金がうまくシフトしているという感じで、
多分、2~3ヶ月、お金が動いているということだと思います。それは結構健全かなという気がしていて、もちろん、年初からのリターンで2割上がるというのは、大幅な上昇だと思うんですけど、
いろいろなバリエーションから見ると、割高になってきているので、短期的にはいつ下げてもおかしくない局面ではあると思いますけど。
ただ、ちょっと割高かどうかについてですが、むちゃくちゃ割高かというとそうでもない、という感じじゃないかなという気はします。
だから、「買い」とも言えないんですけど、別に持っている分に関しては、決して売り急ぐ必要があるようなレベルでもないんじゃないかなって僕は思っています。。ちゃんと下がったところで買えた人にとっては、含み益が出ていると思うんですけども、それを楽しんでまだいけるような状況じゃないかなって思います。

経済が僕の見立てと違って急激に大きく失速するということではないと思います。
株も少し割高な話があると思うんですけども、そこまで売り急ぐ必要はないという状況じゃないかなって僕自身は思っていますけど。



そして、23日は植田日銀総裁が衆参両院の閉会中審査に出席しました。
何が話されるのか大注目だったんですが、基本的にあんまり厳しい質問を受けるようなことはなく、基本的に日銀の利上げのスタンスがどういうものなのかということを説明したということです。一部の議員さんからは、利上げが遅かったためバブルを生んだというような、むしろ日銀にアシストするような立場からの質問もありました。ちょっとこの辺をどういう風に見たらいいのかなと思いますが、

そういうトンチンカンな質問しているのは、立憲民主党の議員だったので、そういうことを言っているから、無視していい話だと思います。

それは。植田総裁の利上げを鼓舞してどうするんだといっても、僕は思いますけども、
(こういう状況をみると)日本の国会、立憲民主党は終わっていますよ基本的に、

ほとんど一部の分かっている議員以外は、株がこんなに下げているのに、むしろそれを理由に呼ばれているわけなのに、
全く逆のことを言っている。株を下げたい人たちなんですよ。

要するに、彼らのほとんどは、立憲民主党に属しているごく一部のまともな人を除けば、
要は株が上がって儲かっている人が許せないんですよ。要するに、共産主義者なんです。要するに、立憲共産党と言われているわけじゃないですか。

今回の質問も、そのような人たちがトンチンカンな質問しているので、共産党と変わらないと、

誰とは言いませんが、今回、植田さんが出るのでずっと通して聞いていましたよ。
で、4時間も誰がやばい人かはよくわかったので、それは言いませんけれども、やばい人がいっぱいいるということも分かりました。


でも、自民党の議員も、はっきり言って質問は情けないです。
せっかく呼び出した割には、ちゃんとマーケットと対話しろとか、そんなくだらないことを言っていて、

問題はその政策が適切かどうかというところを詰めて、ちゃんと質問することなんですよ。

で、それに踏み込んだ若干、維新の方、藤巻さんと違う維新の方は「利上げがちょっと早すぎるんじゃないか」という観点から質問したので、まだまともですよ。ちゃんと株が下がったということを認識して、その上での質問をしていたので、

だけど肝心の自民党の議員が、まともな質問をしなかったということで、全く植田総裁にはプレッシャーになっていなかったと思います。

単に時間のロスだったということで、僕はいいんじゃないかなという気がします。

で、要は植田総裁の考えは全く変わっていなくて、淡々と利上げしていきます、以上、ということです。

それをとがめるためにはちゃんと言わなきゃいけないんですけど、
言わなきゃ、というか、せめて議論するとか質問するんだったら、そういう立場から質問しなければいけないと思います。
でも、全くそういう、ほとんどなかったです。特に自民党議員からもなかった。全くずれている話でした。

だから、本当に情けない議員さんだったということが、誰とは言いませんけれども、
1番情けないのは自民党の議員で、本当に情けなかったですよ。何のために呼び出したのかということで、植田総裁も拍子抜けだったと思いますけど。おそらく心の中では、超楽勝だなと思いながら答えていたと思います。
政治家なんてこんなもんかって思っていたと思います。

実際に僕の考えは、コラムで今週ちょうど2つ出す機会があったので、これは経済状況をどう判断するかによる話です。
その渡辺東大教授もああいう風に言っているわけですし、厳しいのは僕だけじゃないわけですよ。
さすがに経済がインフレとエスが問題だから利上げして当たり前みたいなわけわからないものになっていますから。

いや、それじゃなくてその先を見るということは、今の経済状況をどう判断するかで、
日銀が言う消費が緩やかに回復しているって、いや、4~6月だけGDPが上がったけども、
この1年間見ても全く成長していませんから、っていう単純な話なんですよ。でも、質問できないんですよ。本当に情けないです。
だから、あれですよ、そういう厳しい突っ込みが全くないわけですよ。
で、あと、気が利いた人だったら、渡辺先生があんな風にダイレクトに質問したんだから、あれを取り上げて、
いや、渡辺先生がこう言ってますけども、どうですか、と聞いたら、植田さんはすごく困るんじゃないかと理解できると思うんですが、
植田さんは渡辺教授の意見を理解しているんですか、と聞けばいいのに。だから自民党の議員も情けないし、まったく仕事をしていないです、正直言うと。
ということで、ジャクソンホール会議を欠席してまで、この閉会中審査でお答えになったんですけれども、ちょっと甘々だったと、しかもこの急落をもたらした要因としては、なんかこうアメリカがちょっと発表した雇用統計のせいだとか言っています。雇用統計で、日本株の下落、株が下落が一番大きかったのは、そういう感じのところに行っていないわけですよ。
そこにもっと突っ込まないとダメです。日経新聞しか読んでいない素人レベルの議員が、甘い質問して、仕事したふりしているという、最悪の茶番を見させられたので、長い時間見ていて、本当にひどかったです。
長い時間見ていたので、怒りしかなかったです。本当に、何なんだと。

そして、物価上昇とその景気循環があるならば、値上げをするんだというこのスタンスは変えていないですけど、7月の消費者物価指数発表になっています。うんうん、総合がプラス2.8%、食品を除くコアCPIがプラス2.7%、品目およびエネルギーを除くコアCPIがプラス1.9%、そして米国版の算出方法で見ると、アメリカ版のコアCPIで見ると1.6%なんですよ。下がっているんですよ。

だから、まさに植田先生が呼ばれて、物価がインフレで問題だとか、なんかわけのわからない質問しているんですけども、現実的に起きているのは、コアベースで2%を下回っています。これはもうずっと僕が言っている話で、その物価の数値から見て、利上げはおかしいだろうということが単純に言えますよ。これが当たり前の話です。1年間経済成長していないから、その賃上げの分でサービス価格が少し上がる圧力があるっていうのは、確かにあると思うんですけど、実際のその需給ギャップの観点からすると、経済成長していないから、物価のいわゆる第2の力と言われているところはもう落ちていますよ。落ちているから、コアベースのCPIは2%を一時超えていたんですけども、完全に2%を下回っているというトレンドがありますよ。下がっているんですよ。なんで物価が下向きなのに利上げするのかっていうのは、本当にすごく単純な話です。テイラールール的な考えは、だから渡辺先生がそこを強く批判したというのは、僕も渡辺先生の論説やコラムを読んでみて、インタビュー記事も読んで、考えてみて、おかしいよねっていう風に思いました。インフレの、普通に経済学的に間違っているというのは正しいですよ、間違っていますよ、どう考えても。そうという風に僕も納得したので、先週のこの月曜の段階ではあまり深く考えていなかったんで、渡辺先生がすごいことを言っているなと思って、僕もそうだからいいやと思ったんだけども、よくよく考えると、物価の状況とかを渡辺先生もよく見ていて、インフレが全然高まっていないよ、今年の春先以降特に。はいはい。落ち着いているんだから、そんな利上げしている場合じゃないよねっていう、当たり前の話ですよ。そういう基本的なところすら冷静に判断できずに、名目金利の加減に向かって淡々と利上げしていくという、非常に危険なロジックに陥っていますよ。実質金利がまだまだマイナスだから大丈夫なんだというのは、いや、そんなことはありません。ちゃんと冷静に判断した方がいいと思います。本当に僕は極端に書いていますけども、要はデフレの番になるんじゃないかとか、そもそも緩和的な政策なのかと思って、それは結構普通のことで、全然おかしなことを言っていなくて。
、その日経新聞とかがちょっとおかしくて、エアが行き過ぎていたから、利上げするのが当たり前だみたいな空気がメディアの中では情勢されていて、言い方が悪いですけど、結局その財務省も通貨当局も日銀も、それにちょっと取り込まれすぎているんじゃないかなという気がしますよ。いや、それではダメでしょうっていうことですよ、要するに。で、極めて普通のことを言っているだけだと僕は思うんですけど。だから、そういう状況だと利上げは別にする必要なくて、何をしているのかもう意味がわからないです。本当に。これはもう株が急落したことからすれば明らかでしょ。それはもう、何が起きているかマーケットが何を心配しているのか、そうです。

今回の閉会中審査のやり取りを見ていると、年内もし本当にマーケットの金融環境が悪化しているならば、追加利上げするリスクって、いや、リスクじゃなくてやる気が十分だと思うけど、僕はやる気を感じなかったよ。僕にはわからないです、何を根拠に今年しないと言っているのかも、それも意味がわからないです。それはなんかマーケット次第ですよってちゃんと言っているじゃないですか。
でも普通に植田先生の言っていることを見れば、いや、もう淡々とその4月の時の説明のままですよ。それで許されているわけですよ。
それをこう取り締まる議員が誰もいなかったから、維新の人は少し早すぎるんじゃないかってスタンスで質問しているけど、
でも正直、それは専門家じゃないからかもしれないけど、僕みたいに普通に突っ込めば突っ込みの項目がたくさんあるのに、
全然甘い質問だったので全く突っ込めなかったですよ。いくらでも言えますと。

株が下がったっていう、こんな歴史的な急落を示したというわかりやすい事象があるにも関わらず、
マーケットは投機筋のせいだとか訳わからないことを言っていますから、本当にレベルが低かったです。

今回の出た人は本当にひどかったです。

では、総裁選出場のメンバーの顔ぶれはいかがでしょうか。「高市」さんじゃなければ別にどうなるんでしょうねっていうのを様子見するんでしょう。多分、小泉さんが今、なんとなく勝ちそうだみたいになっています。菅さんが押している、押していそうだ。うんうん。だから僕はもう、小泉さんが前提に、「高市」さんが逆転する可能性もあると思います。それは状況次第だから、他の人、「高市」さんを含めた他の方っていうことも当然あり得ると思うんですけども、普通に菅さんが押して、その岸田さんもその候補者が振り落とされる過程で、じゃあ小泉さんで行こうって話になると、選挙の顔としては一番良いので、良くて、あとはそのどういう体制で、多分その小泉さんが政策分かっているとは思えないので、しっかりと菅さんがそこにグリップを効かせて財務大臣をちゃんとするとかってなれば、別にいいですよ、僕は。そこだけです。
今の鈴木財務大臣でさえ、再びデフレに戻るリスクがあるとおっしゃっているわけですよ。
デフレだけは今回の回ではデフレ脱却宣言していません。だからその官邸、岸田官邸はそこがまともなんですよ。
ちゃんとそこはグリップしなきゃいけないし、ちゃんとそこは緩めちゃいけないと言っているんだけど、
僕の理解では、田中政権が吸収されなくなって、その通貨当局が円高誘導を始めたことも含めて、そこで反旗を切り返しているわけですよ。
で、それに僕は植田総裁が乗っているという風に解釈しています。うんで、それをちゃんと理解している人が総裁にならないとやばいですよ。
で、なんかその「投機」筋のせいで株が下がったとか、そういう全く本質を理解しないような質問している自民党議員が多いので。

で、それを、本当にわかっている人がちゃんと小泉さんをバックアップできるかどうかっていうことなんじゃないかな。
それは小泉さんの資質はともかくとして、そのそれ以外の人がしっかりと支えれば、経済の危機から岸田政権だって当初はあんなめちゃくちゃなことを言っていたわけですよ。新しい政策についてわけのわからないことを言っていて、なんだったんだ。だから別に何も考えていない人が指導者としてかつぎ上げられるのは別に僕はいいと思っています。
ただ、政権や経済政策何をやるかっていう中身ですよ。菅さんがしっかりとそこまで引き継いで、
そこはもう変えちゃダメだと進次郎という風に説得すれば、いや、それは下手なことを言わないし、わかっていないんだから、そもそも。で、下手なこだわりがある人がなってしまうことのリスクの方が大きいですよ。
「高市」さんはおそらく一番安倍さんの影響を受けているから、一番安心だと思います。
その通りです。それはわかっていらっしゃる分があるし、日銀の役割とか日銀の審議委員の役割もすごく分かっていらっしゃる。
それを外部からはあまり理解していないかもしれないです。という風に僕は理解すればいいかなって思っていますけど、
今の候補者の方々については。

それに対して、小林さんも、危険とは言わないけれども、マクロ経済政策には興味がない可能性が極めて高いですよ。
興味がない人がなっちゃうと、もう結局官僚にいいようにやられてしまうということになっちゃうんで、採用しちゃうってことですけど。何も考えない。それで間違ってきたという歴史までちゃんと理解している人って、安倍政権を支えたりとか、安倍・菅政権をちゃんと理解して支えた人、そこまで考えをちゃんと持っている人ですよ。
そこまで見極めないといけないと思うんですよ。自民党の政治家はもちろん、しっかりしている人もいますけれども、今回の植田さんへの質問でも分かったように、分かっていない議員もたくさんいるってことがよく分かりました。それも現実なんで。本当に残念です。そこはしっかりと見極めたいと思います。国民の視点から見て、どこまでお分かりいただいているか。だって、我々国民が選ぶわけなんで、それはちゃんと行動すればいいわけです。そういう甘い質問をしている人には、ちゃんと電話をして、こんなんじゃダメだって言えば、選挙権を持っている市民としては強いんですから、ちゃんと伝えれば、それは伝わるはずなんで。そういうことをちゃんとしていく価値は十分あると思います。
 

 

 

 

(メモ)

時事通信、ニューヨークダウは2日連続で最高値を更新。昨日のニューヨーク株式は、アメリカ半導体大手NVIDIAの発表を控え、様子見姿勢が広がる中、小幅続伸しました。有力株で構成するダウ工業株30種平均は、前の日の終わり値に比べ9.98ドル高の34,512.50ドルと、前の日に続いて市場最高値を更新して終了しました。

ダウ工業株が伸びた背景なんですが、これは森永さんどう考えでしょう?

まあそうですね。小幅高ではあるけども、やっぱりこのジャクソンホールで、パウエルさんがその政策の転換をする時が来たという話をしまして、要はこれは事実上9月に利下げしますよって話で、そこから利下げサイクルに入りますねと。それが一つ株式市場を下支えしてるんだと思うんですが。はい。

ただ、今日ですかね、あちらの時間でいうと、この半導体大手のNVIDIAの市販期決算が出てくるんですよ。これ、めちゃくちゃ大きいと思います。

そうなんですね。今のアメリカにおいては、もしかすると言い方によっては、そのジャクソンホールでのパウエルさんの発言以上に相場を動かしてしまうのが、このNVIDIAの決算だろうと。で、月末には個人消費支出っていうのも経済指標として出ますし、9月の頭には雇用統計も出ますから、かなり市場は敏感になって、その指標で色々動く。今夜のNVIDIA、そうなんですね、これは大事だと思いますね。

それは日本株にも影響してくるんですか?

もちろんです。そうあると思いますね。

 

「日経新聞。アメリカ利下げ恩恵、株に勢い。アメリカの景気の減速下で、ダウ工業株30種平均が再び最高値を更新しました。きっかけはですね、FRB(アメリカ連邦準備制度)による9月の利下げ観測です。この利下げ観測を受けて、楽観論が広がり、契約が大型テック株から不動産、中小型株など、利下げの恩恵を受けやすい企業にシフトして、株高が続きます。市場は利下げによる景気下支えシナリオに前のめりすぎるという指摘もありまして、波乱の目は残っているとも言います。」

「S&P500が最高値をつけた7月16日を起点として、8月26日までのこの騰落率を比べますと、高い配当利回りが見込める電気、ガスなど公益、不動産が値上がり率上位に並んでいます。成長期待で株高を牽引してきた大型テック株を含むIT、一般消費財はマイナスのままだと言いますが、これは森永さん、どうご覧になりますか?」

「うん、ちょっとこう下げているのをやっぱりこう前のめりに受けているかなという印象がありますよね。そのジャクソンホールの中で、パウエル議長が、もう局面に入るみたいなことを事実上明言したわけですよね。利下げするとは言ってないですけど、もう政策変えるって言ったわけですから。」

「はい、そうなってくると、金利が下がりますよね。そうすると、今、いわゆるMMFと呼ばれる、マネーマーケットファンドっていう、すごい安全な資産、それでも結構な5%ぐらいの利回りが取れてたんですけども、その金利が下がると、そうね、なってきた時に、じゃ、大体手段で利回り高く運用できるものって何だっけってなると、今出てきたような公社とか不動産っていうところにお金が集まっていくと。」

「一方で、割高感が出てきたテック系の株が下がるっていうのは、もう完全に利下げした後の動きですね。ああ、もうすでに利下げ、これ、もう株式市場は反映して動いちゃってるんで、読んでる、はい。だからこの辺りが、逆に言うと今後の相場がおかしくなる一つのきっかけですよね。」

「ほほ、例えばま、大統領戦、どっちになるか分からないですけども、何か中途で戦争が起きてしまったとか、米の対立が激しくなっちゃったとか、なんかが起きた時に、インフレ率がまた再びスコンとアメリカで上がっちゃったら、利下げできないから利下げしませんって話になるんですよ。」

「そうすると、今言ったように、株式市場はもう利下げサイクルに入って、利下げ何回かした後の予想を見ながら動き始めちゃってるんで、シナリオが崩れると、一気に株式市場が急変しちゃうってことはありますよね。ちょっと前のめりすぎるなっていう印象はあります。」

▼今月初め、アメリカの景気減速懸念を受けて東京株式市場が全面安となりました。1987年のブラックマンデーを超える過去最大の下落幅を記録しています。それから3週間で日経平均も回復し、ニューヨークダウは2日連続で市場最高を更新しました。怒涛の展開に新規参入を始めた人々は共感したと言われていますが、経済アナリストの森永卓郎さんが26日に更新されたYouTubeニューズpiixにゲスト出演し、新NISAについて「指1本触れてはならない」と語りました。

「新規参入者驚愕、株価乱高下はいつまで続くのか」と題した討論企画で、「今取るべきアクションは?」というテーマになると、森永さんは「全面撤退」というフリップを掲げました。「お父さん、一貫して新規参入者を完全否定していますけれども、これ、ぶれませんね」

 

 

「もうなんか、そういうポジションを取ってしまったんで、言い続けるしかないって感じなんじゃないですか」。

「そうなんですか? 心の中では、うーんと揺れてる部分はあるんですかね?」

「うん、でもそのNISAを否定するのって、あんまりよくわからなくって。投資を否定するのは理解できるんですけど、NISAを否定するっていうのはあんまり意味わかんないですよね。要はNISAって、別にNISAを利用して投資して儲かったら非課税ですよっていうだけの制度なんで。NISAが危険だとかって言う人がいるけど、それ言葉としてそもそも成り立ってないですよ。単純に非課税になるよっていうだけの話なんで。NISAが危険だとかって言っちゃってる時点で、あんまり理解できてない。本来言うべきは、投資が危険だってことですよ」

「だから、新NISAから撤退すべき理由として、森永卓郎さんが挙げたのは『資本主義の行き詰まり』です。私はマルクス派に近くて、マルクスは『資本主義は必ず行き詰まる』と言いました。その理由は4つあって、まず許容しがたいほどの格差が生まれると。この3年間で、世界のトップ5の富裕層は資産を倍増させましたが、50億人はより貧乏になっているんですね。そして2つ目は地球環境の破壊。3つ目は少子化が止まらなくなる、こういうふうに説明しました。そして4つ目、これが一番多いのですが、『ブルーシットジョブ』という、クソどうでもいい仕事が蔓延して、そうすると資本主義が持たなくなるんですよ。今までは株価が暴落した後、必ず戻ってきたんですけど、今度は戻らないと思う」

「ブルーシットジョブって、株価は戻っているんですけれども、これで安心してはいけないってことなんですかね?」と問われると、「ま、当然株式市場ですから、また下がることってのはあると思うんですよね。それが何がきっかけになるかっていうのは、もちろん分からないですけど。ただ、やっぱり今なんかで言ったらNVIDIAの決算次第では、全然急落、暴落する可能性はあると思いますし。中東の件もあるし、大統領選だったり、アメリカの利下げだったり、いろんなイベントがありますから、そのタイミングでドカンとくることは、僕もあると思います。ただ、『親父が言ってておかしいな』と思うのは、『戻らない』って言ってるわけですから、それはさすがにちょっと言いすぎじゃないのって気がしますよね」
そんな森永卓郎さんですが、株式の資産は全部処分されたそうですね。週刊ポストの8月30日・9月5日号でこう言っていました。「バブル崩壊に備えて株を処分していたことに加えて、ガスとの戦いで今の状態が続くと、とてつもない負担がかかってくるため、思い切って投資資産を処分することにしたんです。ここまでの大暴落は予測できませんでしたが、結果的に株高と円安のピークで売り抜けることができ、数千万の大金を確保できました。」

「これ、まさか勝ち逃げしてきたから新NISAを否定してるとか、そういうことじゃないですよね?」
「いや、違うと思いますけどね。ただ、これだってNISAを使ってれば非課税だったって話ですからね。」
「そうですね、でも自分は投資してるんじゃないですか、こうやって。」
「ええ、そうです。で、それを今回処分はしたということです。それまでしてたってことですもんね。」
「だからちょっとそこら辺がね、こう2枚舌じゃないですけど、何枚舌があるんだってして、その辺り指摘されるとどうなんでしょうか? それとも、また色々こう合わせてこういう風に返してくるんですかね?」
「今はもう全部売ってるから、過去は過去、今は今、昔は昔だと、過去にしがみつくなと。そういう感じで乗り切ると思いますよ。」
「そうなんですか、過去にしがみついちゃいけないと。今はないんだからと。そう、今が大事だって言う。そういうことですか?」
「それで納得する人はいるんですかね?」
「まあでも、結構みんな勢いでやられちゃうんですね。」
「ああ、そうなんですね。ええ、まもなく7時です。」
「コメンテーター、経済アナリスト森永平さんです。森永さんはこの週末というか、明後日試合ですからね。」
「そうですね。ええ、もうこの影響はかなり台風の影響も受けますけど、今、それどころじゃないですね。」
「森永さんはでも、本番は今夜というかね、あ、明日本番は今夜。明日が軽量なんで。」
「はい、なんか台風みたいですね。」
「そうなんですよ。だから、えっと試合は金曜だけど、木曜日が軽量なんで、受けるのは今夜ですか?」
「そうです。水曜日の今日の夜に、汗で水分を抜くんで、減量だって。軽量が終わったら逆に試合まで30時間ぐらい開くんで、その間逆に言うともう全ての制限がなくなるので、体重を増やしにかかる。飲みまくって、食べまくってって感じじゃないですか。」
「そういうことなんですね。今、どういう感じなんですか?」
「いや、でも今はまだ夜の水を抜く作業に向けて、ガブガブ水を飲んでる感じです。」
「ああ、なるほど。今は飲んでる状況なんですね。」
「まあ、そうですね。ここ数日は塩分を押さえて、逆に水をいっぱい飲んでおいて、『この人はいっぱい水飲む人だな』と体に勘違いさせておいて。」
「あ、なるほど。自分の体に。」
「そうすると、こう半身浴とかした時に、『この人は汗をいっぱいかいてもまた飲んでくれるから大丈夫』って思って、汗がドバーっと出るわけですよね。」
「自分の体なのに、そうやって反応させていくんですね。」
「そうですね。」
「へえ、残念、飲みませんということで、2〜3kgどさっと落として軽量。終わったら一気に蛍光補水液を飲みまくると、いう感じですね。」
「まあ、その減量前夜で。前夜というか、前の日ですけど、今、どういう感じなんですか? 体というか精神状態。」
「体は今、ほとんど問題ないですけどね。ただ、やっぱり寝てて軽量失敗っていう悪夢を見て、めちゃくちゃ汗かいて起きましたけどね。」
「そうですか、結果的に汗出たのはいいことなんですけど、でもやっぱりそういう夢見るんですね。」
「そうね、やっぱ気になるから軽量近くなると、そういう夢を見てしまいますね。」
「だって、よくね、プロでも減量失敗というか軽量チェック失敗ありますよね。」
「うん、そうですね。で、結構この減量で毎年亡くなる方も出ますからね。やっぱ夏に夜中サウナスーツ着てランニングしてて、脱水症状で倒れちゃって、意識失って。でも夜中だから誰もいないじゃないですか。で、朝になって見つかってっていうのは、もう本当に毎年のように起きてる事故なので。そこまで激しいの、僕はやらないんで。アマチュアなんで。」
「はい、で今、何飲みたいですか?」
「あ、今飲んでるのか。今飲んで、何食べたいですか?」
「そうだ、塩分抜いてますからね。」
「まあでも、やっぱりこう、鰻とか、鰻カツ丼とか食べたいなっていう、そういうものなんだ。」
「まあでも、軽量終わったら、今言ったのは行くつもりですね。鰻食べて、丼食べて。」
「今はだからそれを目標にして、あとちょっとだと。」
「そうですね。まあカレンダーにバツとかつくんですか。」
「つけてないですけど、ただまあ僕は体重をいつも毎日最低でも4回、定点観測して記録つけてるんで、徐々に軽量に向けてそれが埋まっていく感じがスケジュール帳見てると分かりますよね。」
「でも、よく挫折しませんよね。」
「しょうがないですからね。やるって決めちゃった以上、本業は別にあるわけだからね。まあ、言ってしまえば趣味の一環ですから。でも、その趣味で自分のだって欲望と戦ってるわけですもんね。」
「そうです。うん。でも最近、やっぱりこういうところでもずっと言ってるおかげで、なんか会食とか誘われなくなりました。」
「ああ、そういうものですか。逆に、だからそういうこの、何かダイエットだとか、正しい痩せ方だとかいう講演が入ってくるかもしれませんね。講演依頼が。」
「まあでも正直、もうこの1年とかで25kgぐらい落としてるんで、今の予想っていうのはなかなかね、誰でも当てられないですけど、痩せることに関しては痩せた実績があるんで。」
「そうですね。もしかしたら、そっちの方が説得力あるんじゃないかっていう。」
「うん、やったから。あ、そうか。やった、やったってことですよね。でもそうするとリバウンドできませんね。」
「まあそうですね。9月にまた試合があるんで。」
「あ、そうか。そうやって自分で目標をちゃんと立てていけば、なかなかその欲望に負けることもないんですね。」