環境整備はハクロマークの文化です | のぼりのハクロマーク 社長のブログ

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のぼり、旗、横断幕、のれんの製造販売会社 株式会社ハクロマーク製作所の代表取締役 岸岡秀の「仕事観」

社内アンケートのご協力有難うございました。

前々回のブログで、カリスマ社長として全国に多くの信者やファンを持つ小山社長の、この本を紹介しました。




この本の188ページから189ページにかけて、奇しくも「従業員アンケート」に関する、こんな記述があります。

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従業員アンケートを取ると、社長の心が折れる

パートとコミュニケーションが取れていない社長は、「従業員アンケート」を取らない方がいいと思います。

なぜなら、心が折れるから。

わが社は、1999年以降、毎年従業員アンケートを取っています。社員・パート・アルバイトは何を考えているのか、どういう不満を持っているのかをいち早く把握して、改善に役立てるのが目的です。

従業員満足度は、年々向上していて、現在(2016年)は実に「87.7%」(11ページ参照)のパートがわが社に満足しています。にもかかわらず、会社に対する不満はなくなりません。
パートの本心を知りたいので、従業員アンケートへの記入は無記名(匿名)にしているため、不平不満が出るわ出るわ・・・。集計結果は、政策勉強会でフィードバックしていますが、アンケートに書かれているコメントを読んでいるうちに、具合が悪くなります(笑)。

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小山さんのような立派な会社でもそうなんだったら、うちのような会社は押して知るべしですね。

辛辣なご意見ばかりで読む度に本当に具合が悪くなります【小山さんの本ではこの部分に(笑)が挿入されていますが、私にそんな余裕は全くありません(笑)】。

でもアンケートの後、奇遇にも(いや、必然なのかも知れませんが)この本と出会い、この部分を読んでからは、

大きな会社でもそうなんだ。だったら、うちみたいな小さな会社なら不満が出て当然だ。

最初から完璧な会社なんてないよな。至らない点がたくさんあるということはそれだけ伸び代がたくさんあるということ。

それを勇気を持って教えてくれた社員の為にも、少しずつでも会社を良くしていこう。

他でもない、それが今回のアンケートの目的だったはず。落ち込んでいる場合じゃ~ない。

これが私が生徒から貰った通知簿、今現在の私の実力。目を反らさず、まっすぐに向き合おう。

何も書かれてなかったり、褒め言葉ばっかりだと努力のしようもない。そもそもそんな会社であるはずがない。

「褒める人より叱る人」って言うではないか。

と、前向きに捉えることができました。ある意味、開き直りですね。


一年くらいでは替わり映えしないと思うので小山社長の会社のように毎年はやりませんが、また何年後かにアンケートを取ってみたいです。どれくらい評価が上がっているか?!少なくとも気分の悪さが今よりも減ることを祈念して(笑)少しずつ良くしていこうと思う今日この頃です。


さて、前々回のブログの最後に、

ハクロマークは、今後、何を変え何を変えないのか?!これから数回にわたって書いていきますね

ということをお伝えして、前回では早速に、

第三土曜日を休みにすることを発表しました。こう言うと、

「では、いよいよ来年は完全週休二日か?!」

と期待する人がいても不思議はないですね。なのでその期待が高ぶらないうちに最初から断っておこうと思います・・・

残念ですが、私の目標というか着地点は、

「完全週休二日」ではありません。

「第一土曜日 半ドン」

です。期待を裏切って申し訳なかったですね。現在パートさんがこういう形ですが、社員も、ということです。これが現時点での私の考えです。

もちろん、心はコロコロ変わりますし(だからココロと言う)、それこそ時流や環境の変化に合せて変えていくのが経営ですから、今の考えも変わらないとも限りません。朝令暮改という言葉もありますから。

未来のことは正直誰にも分かりませんが、現時点ではそういう考えにあるということだけお伝えさせて頂きますね。


次に時給の話ですが「15分単位」で付けることにします。これに関しては、この5月の給与支給分から反映させます。


それから社内アンケートで「環境整備やグリーンデーは必要でしょうか?」というお声を頂きました。今日はこの話を詳しくしたいと思います。

と言うのも、これに関してたくさんのお声があったから。というわけでは決してありません。むしろたった一名だけ。一名だけでしたが・・・「環境整備」はわが社の文化であり、今後たとえ社長が変わっても、出来れば守り続けていってほしい、株式会社ハクロマーク製作所の仕事に対する大切な大切な「考え方」の一つなので、それがたとえ25分の1の声であっても、その1が、たとえパートさんであっても、看過するわけにはいかなかった。

継栄計画書にも、わざわざ「環境整備に関する方針」を作っているくらいです。それも「戦略に関する方針」「電話・メール応対及び接客に関する方針」に次いで3番目に書かれている方針です。それくらいハクロマークでは重要視しているということです。

ただ、そう言いながらも、毎日の清掃や水曜日朝のグリーンデー、それから環境整備及び環境整備点検も、私自身ほったらかしであったこともこれまた事実です。

なのでまずは、現状をこの目で確かめてみようと。

確かに環境整備係から、それぞれのイベントで「誰が」「どこを」「どのように」掃除するのかを書いた企画書は貰ってはいましたが、正直それだけのことで、実際にこの目でしっかりと見ているわけではありませんでした。

そこで、直近で行われる16日水曜日のグリーンデー、それから翌日の17日と18日の環境整備及び環境整備点検に参加することにしました。

それぞれイベントで、それぞれが、どこをどのようにどのくらいやっているのか?!
「漏れなくダブりなく」は仕事上の基本的な考え方ですが、環境整備とグリーンデーと毎日の清掃にそれらはないか?!どう違うのか?!関係性があるのかないのか?!等の仮説や問題意識を持って参加したのです。

もちろん環境整備や掃除をしている最中にヒアリングもさせていただきました。


結論から先に言うと、何も変更なしです(一つだけあります。それは後ほど)。

水曜日を殊更グリーンデーとせず、その他の曜日と変わらない毎日の掃除でも良いのでは?と仮説を立てて臨んでみたものの、事務所の人間に聞いてみると・・・床を一週間に一度徹底して掃除しないと凄く汚れて、環境整備に却って時間が掛かり、40分では時間が足りなくなってしまう可能性もあるとの意見。それは工場も同じで(いえ、工場は掃除する箇所が広い分事態はもっと深刻なようで)環境整備点検では床の項目の評価が総じて低い結果が出ているようでした。

グリーンデーのそもそもの由来は、シンプルグリーンという洗剤を使って床を入念に掃除するところから来ています。そうしたことからも分かるように、グリーンデーは床を徹底して掃除する日と心得てください。そして環境整備点検に備えてください。環境整備点検の項目で床は最重点課題ですので(環境整備に関する方針参照)。

その環境整備に関しても、やっている姿を見させて頂いて、一瞬、40分は長いのでは?と思ったりもしましたが・・・それは一部の人たちであって、逆に時間が足りない人の方が多かった。人によってセクションによって環境整備の時間が違うのはおかしいですし、何より1ヶ月20数日、朝から晩までお世話になった場所や機械です。そう考えた時、一ヶ月に一回、40分は果たして長いのでしょうか?私の出した結論は、

決して長くはない!

でした。確かに仕事が忙しい時の40分は貴重でしょう。その気持ちは分からないでもありません。それだけの時間があれば、のれんや旗幕の一枚は出来るかも知れないから。

それでも、です。無理を承知でお願いします。よろしいでしょうか?

先に、

結論から先に言うと、何も変更なしです(一つだけあります。それは後ほど)。

と書いた、その「一つだけの変更点」というのは・・・

今後、環境整備点検時、係に付いて私も一緒に回ることにします。


では「環境整備」について、方針を改めて掲載しておきます。

-----2018継栄計画書 29ページ----------------------

「環境整備に関する方針」 ―環境整備は気付きのトレーニングー

一、基本(5Sの徹底)
●5Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、躾。
●5Sは、職場の美化だけでなく、業務の効率化、安全、ミス防止につながる。気付く人にもなれる。
●まずは形から、心がこもっていなくても可。形から入れば、そのうち心がこもってくるから。
●まずは3S(整理、整頓、清掃)で十分。3Sを実践すれば、自然と清潔になるし、躾になるから。

二、整理(いつもきっちり片付けられた職場)
●必要なものと不必要なものを区別し、使わないものは新品でも捨てる。探す時間が減る。捨てるといえば、否定的な考えも捨てる。
●目安は6ヶ月。6ヶ月の間一度も使わなかったものは捨てる。6ヶ月に一度使ったくらいの物は倉庫へ。
1週間以内に使うものは部屋のどこか。その日使うものだけを手元に。
●月一回、環境整備デー(翌日はそれが出来ているかどうかをチェックする環境整備点検デー)。
●環境整備点検中は仕事をしない。

三、整頓(いつも必要な物が必要な時にすぐに取り出せる職場)
●見て美しく、整然とが基本。
●置く場所を決め、標識や名札をつける(使った物は元の位置へ戻す)。
●置く物の最大量と最小量を決め、表示しておく。
●置き方は、向きを揃える、頭を揃える、平行、垂直、水平、直線、直角。
●退社時は、後片付けをして、机の上、下に何も残さない。
●パソコンも閉める
●席を立つときは、椅子を机の下に入れる。
●靴はそろえる。

四、清掃(いつも汚れの無い清々しい職場)
●社員は朝15分以上20分未満、パートタイマーは10分間、決められた場所を清掃する。
●水曜日はグリーンデー、かける時間は通常の掃除と同じ。
●毎日清掃するにすることによって、汚い所が目に付くようになる。その繰り返しが我々を気づく人間にさせてくれる。
●棚、机の下など、見えないところももちろんやる。
●床は環境整備の最重要項目。ごみが落ちていたら、即拾う。
●上から下へ、奥から手前へは掃除の基本。
●四角いものをま~るく拭くはNG。
●町内清掃の前日は、朝礼後15分間、全員で会社周りを清掃する。

五、礼儀(態度で表す言葉)
●名前を呼ばれたら、まずは「ハイ」。
●挨拶は、先手で、明るく、はっきりと相手に聞こえる声で。
●挨拶は、「お早うございます」だけではない、「お疲れ様です」「お先に失礼します」、「行ってきます」「行ってらっしゃい」「ただいま帰りました」「お帰りなさい」、「ありがとうございます」など。
●挨拶は仕事に優先する。つまり、仕事中でも、挨拶すべき人が来たら、手を止めて挨拶するということ。
●郵便局員、運送会社や備品配達の業者、清掃、コピーの修理業者などにも「有難うございます」の一言を。
●時間に遅れない、五分前集合が行動の基本。
●小さな行いに感謝し、サンキューレターを出す。
●人が話をしている時は、相手の鼻の辺りを見て聞く。ポケットハンドや足を組みながら聞くのは言語道断。
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エアコンの使い方に関してもアンケートでご意見を頂きましたので(以下参照)、時節柄改めて説明しておきましょう。

・クーラーの設定温度が高すぎる

・仕事に集中出来ない

・そこまでケチらないで

・一階のトイレの従業員への約束が果たされてない

・従業員から儲けようとしないで

・エアコンの設定温度を無くしてください

・朝、仕事が始まってもすぐつけられないのが不満

・電気代の節約と言われますがそれは必要経費

・社員が仕事しやすい職場環境を整えるのは経営者の務め

・暑い中、朝からモチベーションが下がる

・汗を拭きながらの仕事で効率は悪くなるし良い事がない。

・仕事に行くのが嫌になる

・電気代を節約されるならレクリエーション費を削って。

等々。

夏前になると、女性雑誌の定番が「ダイエット特集」であるように、社長ブログも暑くなってくる時期はこれまで、エアコンや電気代に関する記事を書いてきた覚えがあります。

直近では去年の6月にこんな記事を書いています。良かったら再度ご一読ください。

2017-06-23
夏場の推奨室温は28℃
https://ameblo.jp/hakuromark/entry-12286254998.html

この記事の一番下に

まとめ

として、こう結んであります。

「室温が28℃を超えたらエアコンをつけて頂いて結構です。その後、部屋全体の室温に留意して28℃になるようエアコンの設定温度に気を配ってください。」

ですから、たとえ朝9時前であっても室内の温度計が28℃を超えていたらエアコンをつけて頂いて一向に構いません。

ルールは至ってシンプルだし、ここまで言われるほど厳しくはないと思うのですが・・・


次回は、給与や時給、賞与の決め方に関して、私の中の判断基準について書かせて頂きます。

                                  (つづく)