痛恨のリコール隠蔽疑惑 | CarLife

痛恨のリコール隠蔽疑惑

2004年8月、熊本県菊池市において5人の重軽傷者が出る事故が発生。県警は、「ハイラックス・サーフ」の逸脱事故(交通事故)として捜査を開始する。
しかし、その捜査の過程で事態は思わぬ方向に進んでいった。
===============================
リコール隠しで思い出されるのは、三菱の「パジェロ」。その後、数々の問題点が浮き彫りになり、経営に大打撃を与えた事は記憶に新しい。

爆発したり、走行中にタイヤが取れたり、人命に関わる問題として当時では大問題となり、三菱への信頼性が皆無に近くなっていた。古くからのユーザーも、そのタイミングで他社に乗り換えて行ったのは当然であり、それほど大きな問題となっていた。

それが今回、世界第1位となりつつある「トヨタ」にも起こっているかも知れない。

「ハイラックス」が問題の車種である。

『リレーロッド』という部品の強度が不足し、破損(折れる)してしまう可能性があるのだ。しかも、この危険性は何も最近分かった訳ではない。10年以上前…1992年頃から不具合の報告が多数寄せられたのだ。その際にメーカー側が実験を行い、強度不足が分かったのである。
通常ならこの時点でリコールし、無償修理をしなければならない。しかし、トヨタはリコールを行わなかった。

『リレーロッド』は、ハンドルを切る動作を前輪に伝える部品。その部品が破損してしまうと、当然前輪が動かず、操舵不能に陥ってしまう。曲がりたいのに曲がれない。その先に歩行者が居たら大惨事である。にも関わらず、トヨタはリコールを行わず、96年の社内会議で『改良型リレーロッド』を使用する事に決定した。
===============================
2004年8月、熊本県菊池市において5人の重軽傷者が出る事故が発生。県警は、「ハイラックス・サーフ」の逸脱事故(交通事故)として捜査を開始する。
しかし、その捜査の過程で事態は思わぬ方向に進んでいった。

2ヶ月後の10月末、トヨタが発表したリコール対象車種に事故を起こした車と同型式を含む「ハイラックス・サーフ」が入っており、『リレーロッド』が対象部品となった。そして、県警が注目したのは不具合の報告件数は、国内で11件。うち1件が人身事故…そう、その1件こそが熊本県菊池市で起きた「逸脱事故」だった。だが、この時点でトヨタが把握していた不具合情報は、国内52件、国外28件だと熊本県警は語る。

今後の捜査でまだまだ浮き彫りになる問題点が出るかも知れない。トヨタだけでは無く、ここまで来れば全車メーカーへの信頼性という事になるかも知れない…