1月22日は息子の中学校の説明会だった。

午後半休を取って中学校へ行った。


説明会の最中、14時過ぎ、病院から電話があった。

いつもの病状報告だと思い

「今、学校で後からかけ直します」

と言うと、

「大量の吐血をしました。もしかしたらこのまま亡くなってしまうかもしれません」

と先生から言われた。

「ご家族も一緒に病院に来てもらった方がいいと思います」と。

心のどこかでやっと終わるか!と。

でも、きっと大丈夫だろうな。と。


途中退席して子ども達の小学校に電話し、早退。

病院に向かった。

お義母さんにも電話した。


子ども達は冷静だった。

息子も娘も覚悟していた。


病室に着くと旦那はまた重篤者個室に戻っていた。

先生からは

「かなり危ない状態だけど血圧がまだ下がってないから何とも言えない。

また吐血するかもしれない。」


息子は旦那を目の前にして号泣した。

何度も父ちゃん父ちゃんと泣いた。

そんな息子を見て私も泣いた。

旦那が今まで私にしてきた事、家族を裏切り続けていた事、酒を飲み続けていた事。

銀行の借入金、数々のローン。

色んな事が頭に駆け巡った。

「全て終わるかもしれない」

「早く終わらせたい」

そんな気持ちと20年以上一緒にいた旦那の変わり果てた姿を見て

「これが父ちゃんの最後の家族を守る手段なのかもしれない」

「死ぬ事で全ての責任を取るって事かもしれない」

今日からしばらく24時間、家族が着いていた方がいいとの事。


小学生2人。

ギブスの息子。

私が夜、ついている事は難しい。

お義母さんが夜はこのままいてくれて朝、変わる事になった。


そして、20時頃、3人で一度家に帰った。


22時過ぎ、お義母さんから電話があった。

「心臓が止まったみたい」


「終わった!やっと終わった!」

最初に思った。

でも、手が震えいよいよ来た旦那の死が怖かった。

息子や娘に伝えた。


「やっとか」

2人ともそんな感じの言葉を言っていたように思う。


病院までの間、色々な話をした。

2人には

「これからも母ちゃんが今まで通り守って行くから」

「母ちゃんがいればあなた達は大丈夫だから」

子ども達はその言葉をずっと私に聞かされていた。

父ちゃんにもしもの事があっても母ちゃんがいれば

大丈夫!と植え付けられていた。


そうしなければ父親が亡くなって不安と絶望で子ども達のメンタルが壊れてしまうと思ったから。


「俺らは大丈夫だよ!母ちゃんがいるから」

そう言ってくれた。