12月に入りいつ倒れてもおかしくない様子の旦那。
毎日よろよろで帰って来る。
トイレが間に合わない為、紙パンツを履いたり尿漏れ様のパット付きのパンツを履く。
下着はいつも血液だらけだった。
私は仕事から帰ってまずは旦那の下着を洗う。
血液で汚れた床を拭く。
玄関に脱ぎ散らかしてある旦那の作業着などを集める。
そんな生活が続いた。
12月22日。
「しんどくて帰れない。今日はこのままコンビニで寝て行く」
と連絡があった。
この日が生前最後の仕事になる。
23日。
私は発熱の為子どものクラブをママ友に頼み家にいた。
旦那にもLINEした。
「母ちゃん、熱は?俺、帰りに何か買って行こうか?」
朝電話があった。
「何にもいらないよ。気をつけて帰って来てよ」
結局家に帰って来たのは昼の12時くらい。
「もう、体調が悪いからこのまま年末休みにする」
と。
24日から旦那は年末年始休みになった。
クリスマスもケーキやクリスマス料理を用意したが全く食べれず。
本当に本当に動けなくなった。
トイレに行くにも這いつくばって行く。
強く強く病院を進める。
私は仕事が28日までだったから昼間のお世話はお義母さんにお願いした。
旦那は自分の親や私達家族からも病院に行け行け言われていた。
でも、行かなかった。
そして、12月29日。
年末休みに入ってすぐ、友達と遊びに行った息子が公園でパルクールをして遊んでいた時、木から落ちて救急車で運ばれた。
息子は手首骨折。
そのまま緊急手術になった。
旦那はほぼ寝たきり。
息子の手術には親が付き添わなくてはならず年末だった事もあり手術も夜になると言われ、旦那を義実家に預かってもらう事にした。
旦那は29日を最後に家族で暮らしていた家に帰って来る事はなかった。