仕事をもらえる会社が2社になった。


でも、前からもらっていた会社が旦那の変化に気付き、

「まずは体を治さなきゃ」

と仕事の数を大幅に減らしてきた。


そりゃそうだ。。。


旦那は10月からもらい始めた会社1本で本格的に動き始めた。


朝5時に起きすぐ出かける。

現場が遠方ばかりで帰りも遅い。

いや、仕事終わってからすぐ家に帰る力が残っておらずコンビニやSAで少し寝てから帰ってくる。

正直飲んでいたと思う。


帰って来て玄関で横になりゼーゼー言いながらしばらく休憩してほとんど夕飯を食べず寝る。

また朝起きて出掛ける。


本当に本当に体がしんどそうだった。

「病院行こうよ。絶対おかしいよ」

と行っても

「行っても酒やめろで終わる」

「稼がないとやっていけない」

と。


今の会社は単価が安い為今までみたいに休み休みだと売り上げが上がらずがむしゃらで仕事を入れていた。

本当に死にそうだった。

「金を稼がないと」

それだけで旦那は動いていた。

家族の為?

銀行の借入金のため?

自分の為?

従業員の為?

11月は本当に死にそうなのに怪我をする前のように毎日働いていた。


でも、ある夜。

旦那が寝ると言って2階に上がった後、ドーンと音がした。

「また父ちゃん転んでるかも、ちょっと見てきて」

と、息子に見に行かせた。


なかなか下に降りてこないから私もすぐ見に行った。


旦那はタオルを巻きつけ室内干しのポールにそのタオルを結び首をつろうとした。

ポールが折れて床に寝転がっていた。

息子は冷静だった。

「こんなんで死ぬわけないじゃん」

「父ちゃんしっかりして」

後から上がって来た娘は

「みんなに心配してほしいだけじゃない?

かまってちゃんじゃん」

私は旦那が本当に苦しんでる事が分かって怖くなった。

泣きながら

「もうやめて!母ちゃん頑張るから死ぬなんて思わないで」

酔っ払っていたと思う。

本気じゃなかったかもしれない。

娘の言うように心配してほしかっただけかもしれない。

もう、旦那は体はボロボロだし精神的にも追い詰められていた。

それでも頑張って仕事に行った。

全部酒のせいなのに酒はやめれない。

やめれない事に対して本当は辛かったのかもしれない。