映画100本 どこまで見れるかチャレンジ2本目

 

「バード・ボックス」

 

 

一時期YouTubeやTikTokに目隠しをして運転をする

「バード・ボックスチャレンジ」のきっかけとなった映画。

 

主人公マロリーは思いがけず妊娠をし、

妹と共に検診に行く。

 

しかしその帰り道、突如として世界は変わり果てる。

 

急に自らを傷つけ、自殺、自虐行為に走る人々。

 

何が何だか分からず、パニック状態のまま

車で逃げるマロリーと妹。

 

ところが運転をしていた妹も急に様子がおかしくなり暴走し始める。

 

必死に止めようとするマロリーだが、結局車は衝突。

 

何とか生き残ったマロリーと妹だが、

妹は自ら走ってきたトラックに突っ込み死んでしまう。

 

そのあとマロリーは助けられ、

生き残った見知らぬメンバーと一軒家で一夜を過ごすことになる。

 

そこで彼らが知り得た情報として

外にいる「ナニカ」を見たら死ぬ、その「ナニカ」に鳥が反応する、

そして「ナニカ」を見ても平気な人間がいるということ。

 

「ナニカ」を見ても平気な人間はむしろ人に「ナニカ」を見せ

自害に追い込もうとする。

 

マロリーはそんな中、無事男の子を出産。

また共に逃げてきた女性も女の子を出産。

 

その女性は子供を出産直後「ナニカ」を見てしまい自殺。

 

マロリーは2人の子どもを育てることに。

 

そこから時は5年。

 

子どもたちが5歳になったころ、無線でとある地帯と繋がる。

 

そこは安全な施設だと言われる。

だがそこはマロリーたちがいる場所から川を2日ほどくだらなければいけない。

 

目を覆った状態で下れるのか。

 

悩んだ末に3人は川を下る決意をする。

 

以降ネタバレ

 

下った先にあったのは「盲目学校」だった。

 

そこには元々目が不自由な人と、

目の見える生き残った人が共存する世界だった。

 

そこでは外の世界が嘘のように平穏な生活が送られているのであった。

 

結局作中の中で「ナニカ」が何なのかは明かされずに終わる。

 

一応続編があるらしいんだけど…

こちらはまだ未公開。

 

話しとしてはすごい面白かった。

 

常に緊迫感とどうなるのっていう興味が飽きさせずに次へ次へと

連れてってくれる。

 

からこそ前半の緊迫感に対し、最後のオチがあっさりしすぎて

「あ、そこで終わるんだ」感が否めなかったかな。

でも続編があって、その伏線なら納得。

 

ただ続編がなかったとしても作品としてはすごい完成度も高いし、

おそらく「目が見えない恐怖」っていうのを伝えてるんだろうなっていうのは分かる。

 

最後にたどり着いた盲目学校の人たちからすると、

常に見えない恐怖と闘っていて、いつも危険と隣り合わせ。

そんな彼らにとって「ナニカ」は関係なく、見えないからこそ

思考と工夫の末に「盲目学校」という安全の地を手に入れた。

 

そんな彼らの苦悩と恐怖を描いている作品なんじゃなかろうか、とは思う。

 

あとは「ナニカ」を見ても平気な人たちって言うのは

「闇を持っている人」みたいなことを作中でチラッと話してたんだよね。

 

その闇って言うのは「心の闇」だと思っていて、

精神的に現状患っている人っていう意味だと考えてるんだけど

 

彼らは人に「ナニカ」を見せようとするとき「美しい」

「外を見てごらんよ」って感じで肯定的なことを言いながら見せようとするんだよね。

 

それって言わば彼らの叫びなんじゃなかろうかと思うわけです。

 

自分の見えている悲惨な世界、苦しい現状、助けて欲しいという願望、

心が疲れてしまっていることに気づいて欲しいっていうSOSだったんじゃないかと。

 

でも闇は闇を知っている人にしかやっぱり理解しえない。

 

だからこそ本来の人は知らない未知の世界に恐怖し、受け入れられず死んでしまう。

 

っていう意味なのかなあって思ったり。

 

つまり全体を通して「目に見えない恐怖(盲目による物理と実際に目に見えない精神)」がテーマになってるのかなって。

 

あくまで個人的な考えですが。

 

ただ少なくとも続編配信されたら絶対見ようと思います!

 

てなわけで、気になった人はぜひ見て見てください!

 

あと、絶対バードボックスチャレンジはしちゃだめですよ!

危ないので!