遅くなりました!

「泣けない兎」の残り3話のお話です!

 

プレイ時間:1時間半程度

 

リンク:https://novelgame.jp/games/show/3134

 

 

明日やりますとか言って早3日。

 

すみません、遅くなりましたが引き続き残り3話クリアしました。

 

形式は前回と同様。

 

物語上に分岐はなく、読み進んでいくスタイル。

 

そして前回最初の2話読んだ時はそれぞれ短編で

個々の話だと思ってましたが、

残り3話読んだら要所要所で繋がっていた話でしたね。

 

今回読んだ3話は雪の精の話と

ヴァンパイア、そして悪魔の話でした。

 

雪の精とヴァンパイアの話はやはり人間に襲われ、

女神に救われて安寧の地にたどり着く話。

 

悪魔は友達を求め人間の世界に紛れては

悪魔の性として殺してしまい孤独を彷徨う話。

 

全5話の中で常に書かれているのが

「人間」と「未知の存在」の関係性。

 

作中ではどうして人間が妖精やヴァンパイアなどを襲ったのか、

何故襲おうと思ったのかというのが書かれていません。

 

人間に何らかの利益があったのか。

不老不死になれるとか、万能薬が作れるとか。

 

ただ何となくこれは個人的推測ですが、

純粋な「未知との恐怖」に対する暴力なのかなと思いました。

 

現実世界でもそうだけれど、人って大抵自分の

理解の範疇を超えると受け入れられなくなるというか。

 

よくあるアンチとかもそうだと思うんですけど。

 

例えば世の中先陣を切る人たちって常に笑われる存在にあったと思うんです。

地球が丸いと証言した人とかかね。

元々四角く、世界の端っこは滝になってるみたいなことを

みんな思ってたわけじゃないですか。

 

重力だって、一人は何故リンゴがひとりでに

落ちるのかと気になったけれど、

「重力」や「地球は丸い」って概念のなかったことろは

「あいつ何言ってんだ」「馬鹿みたい」って笑われて。

 

今でも新しいことを始めようとしたり、新たなことを始めたりすると

アンチと言われる人がいて、無性に人を傷つける人って

いると思うんですけど…

 

それって、自分の理解を超えて未知との遭遇に恐怖している、

一種の防衛本能だと思うんですよね。

 

つまり、今回の話も別に人間に一概に利益があったとかじゃなくて、

純粋に未知なるものに恐怖した防衛本能だったんじゃないかなと。

 

でも傷つけた相手にも感情はあり、生活が存在している。

 

傷つけた人の裏側には傷ついた人がいる。

 

そういう傷ついた人の心を見せてくれる物語なんじゃないかなと

思いながら拝読させていただきました。

 

個人的に4本目の空言家族が一番好きでした。

 

ヴァンパイアのお話ですね。

 

そもそも昔から自分はヴァンパイア厨でして

めちゃめちゃ設定が好きだったって言うのもあります。

 

元々孤高に生きるヴァンパイアが女神に拾われ、

安寧の地で初めて持つ家族に心を開いていくという過程がもう

「あー好き」って感じでした。

※オタクっぽい表現で申し訳ない

 

今作は本当に演出からSEからすごくこだわっている感じで

読んでいて世界観に入れる作品です。

 

自分は結構こういうダークな世界観や

ダークな中に見える光、みたいなのが好きなので

ぴったりと型にハマった感じがします。

 

「異世界拷問姫」や「B.A.D.」の著者綾里けいし先生の作品を

読み漁っていた時期を思い出しましたね。

(下記にリンク張っておいたので見て見てね)

 

たぶん上記の作品が好きな人はこの作品も好きなんじゃないかなと思います。

 

もしよろしければプレイしてみてください。