本日プレイしたのは「泣けない兎」

 

プレイ時間:40分程度

 

リンク:https://novelgame.jp/games/show/3134

 

 

短編集が5話ほど詰まったゲーム。

 

自分はまだ2話ほどしかできていなくて1話20~30分程度。

 

1話の中に分岐などはなく、読み進んでいくタイプ。

 

テキスト的には小説っぽい。

 

このゲームにおいて言えるのは世界観、SE、サウンドがほんとにいい。

 

特に一番最初に見た「禁じられたレクイエム」は演出も良くて

人魚の歌が流れる瞬間に鳥肌が立った。

 

残り3話がどういう話なのか分からないけど

最初に読んだ2話は空想生物と人間の話。

 

人間の身勝手な想いによって傷つけられた生物たちの物語。

 

人の醜悪さが描かれていて悲しくなる一方、

凄く言葉選びが繊細で、心にスッと入り込んでくるようなお話。

 

そして最後に救いの手を差し伸べてくれるので

悲しいだけで終わらない。

 

また物語を通してリアルな暴力は現実ではないかもしれないけれど、

こういう人の葛藤はあるよねっていうのをすごく丁寧に描いている。

 

例えば2話目のハナミズキは「容姿」の話。

 

世界で2番目に美しかった妖精が、人間に焼かれ

美しい容姿と声を失う。

 

ただれた皮膚は人に晒せず、布で隠して過ごす。

 

その妖精にとって容姿こそが生きる価値であり、

自分の存在意義だと思っていた。

 

その容姿を失って今、生きる意味などあるのか。

 

そんな彼女を救ったのは仲間の言葉だった。

 

その言葉って言うのはもちろん本編を見て欲しいんだけれど

凄い心打たれたのは「自分が思っている価値」と

「他人の思っている価値」が違うってこと。

 

自分にとってそれはどうしようもなく大切で

生きがいで、なくてはならない物だったかもしれない。

 

だけど傍から見たらそれは大したものじゃなくて、

あくまでその人の一部でしかないのかもしれない。

 

根本が変わらなければあなたはあなたでいられる。

 

普段皮膚を焼かれることなんてないけど、

この理論はどこでも通用する話だと思う。

 

そういうふとしたことを教えてくれる。

 

凄い真面目なブログみたくなったけど、

これはぜひプレイしてみて欲しい。

 

きっと世界観に入り込めるはず!

 

明日も引き続き残り3話やります!