☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

「うんまっ!」

 

風間先生オススメの醤油ラーメンを一口啜って思わず声が漏れた。

 

透き通った醤油ベースのシンプルなビジュアルだけど

魚介系のしっかりとした出汁が効いていて

サッパリとしていながらも物足りなさは無い。

 

豚骨みたいなパンチは無いけど いくらでも食べられて

飽きのこない味だ。

 

「これなら一気に2杯はいけますよ」

 

「でしょ〜」

 

休む間もなく麺を啜っている俺を見て

風間先生も嬉しそうに目を細めてスープを口に含んだ。

 

「このラーメン以外では…あんかけ焼きそばも美味いですね」

 

あんかけ焼きそばかぁ〜…

ちょっとパリパリした麺にトロトロのあん…

俺の大好物だ。

 

「特に塩味の海鮮あんかけ焼きそばが美味いんです」

 

海鮮あんかけ!

それは美味いに決まってる!

 

俄然毎日の昼メシが楽しみになってきた。

 

「また明日も来ましょう!」

 

前のめりで言うと

 

「もちろんです。僕も毎日みたいに通ってますから」

 

風間先生が嬉しそうに笑って その笑顔を見たら肩の力が抜けた。

 

 

誰も知らない島に来て…

 

いい大人だし、仕事で来てんだし

割と人付き合いは苦手じゃ無いけど

楽しいとか楽しく無いとか言ってる場合じゃない。

自分はやるべき事を精一杯やるだけだ。

 

そうは言っても全然心細く無いと言ったら嘘になる。

 

だから初日から風間先生がフランクに付き合ってくれて

ひとまず安心して気持ちが軽くなった。

 

これからここで過ごす3週間。

折角だから 普段出来ない事を経験して

他の先生方からも色んな話を聞いて刺激を受けたい。

 

さっき見た有岡先生の子供達へのコメントが脳裏に浮かんだ。

 

文面から溢れ出る子供達への愛情と教育に対する情熱。

この島にも素晴らしい教師がいる事が嬉しかった。

 

来年度から俺はこの島の教師になる。

もう一度初心に戻って襟を正して頑張らないとな。