☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

お休みされた有岡先生の机の上は 

まるで昨日までここで勤務していたかの様に雑然としていた。

 

どこから手をつけたらいいもんかな…

 

暫し考えあぐねていると

 

「有岡先生…せめて夏休みに入るまではって

ギリギリまで頑張って下さってたんですけど

その頑張りが仇になってしまったみたいで…

救急車で搬送されて そのままドクターヘリで

東京の病院に運ばれてしまったんですよ。

だから子供達の成績表を作るのが精一杯で…」

 

ドクターヘリで…

 

体調が悪くなってとは聞いていたけど

そこまで急を要したって事なら居抜き状態のこの机上も理解できる。

 

「大変だったんですね。

今は…有岡先生の様子はどうなんですか?

少しは落ち着いているんでしょうか?」

 

「僕も詳しくは分からないんですけど まだ赤ちゃんが小さいので

ギリギリまでお腹の中で育てて 状況によって帝王切開になるそうです。

予定日が10月に入ってからって言ってましたから 

まだちょっと早いですよね…」

 

風間先生が心配そうに眉をひそめた。

 

風間先生と話しながら机の上の資料に手を伸ばす。

積み上げられたプリントやファイルに混じってクリアファイルが目に止まった。

 

A4の用紙に几帳面な文字でビッシリと

子供達一人一人の一学期の様子が こと細かく書かれている。

それぞれの頑張った事やその成果 友達との関わりの中での成長などと共に

二学期に期待する言葉も温かく、子供達に対する愛情の深さが感じられる文章だった。