じゃぁ…とりあえず俺の席はそこでいいのかな?
校長先生を見ると校長先生が「うんうん」と頷きながら
「櫻井先生は有岡先生の席を使って頂くとして…
今日は教頭先生が出張でいらっしゃらないので風間先生にお願いしていいですかね?
今日は程々のところで櫻井先生を宿泊先に案内してあげて頂けますか?」
「あ、でも教頭先生に民宿の地図は頂いてるので…」
わざわざ案内して貰うのも申し訳ないので手を振ると
「民宿って港のそばの山風丸ですよね?
それなら僕も帰り道なんで…
ついでに島も案内しますよ。
美味しい店や景色の良いところが沢山有りますから」
美味しい店や景色の良いところかぁ…
仕事で来ているとは言え風間先生の人懐っこい笑顔を見ると
一緒に島のアチコチを巡る楽しみが出来てワクワクしてきた。
「そうですか?じゃぁ恐縮ですがよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると 校長先生が他の先生方に向かって
「それでは 先生方を紹介しますとですね
右から山田先生、高木先生、伊野尾先生、松村先生…」
名前を呼ばれた一人ずつと会釈を交わすと
「まぁこうして名前だけザーッと言われても
櫻井先生も一気に覚えられないと思いますので
後は おいおいと言う事で…先生方フォローよろしくお願いしますよ」
「よろしくお願いします」
もう一度全員に頭を下げると 一連の儀式は終了となって
皆んなそれぞれの席に座り 俺は風間先生の隣の席に座った。