☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

3年前…

 

成績優秀な翔が何故か俺と同じ高校に入学した。

当然のように駅で待ち合わせをして一緒に電車に揺られる。

 

電車の中で他の高校に通う女子高生達が

肘を突き合って翔を見つめたり

駅で待ち伏せされたりと

相変わらず翔の周りは騒がしいし

次から次へと彼女が変わるのも相変わらずだ。

 

でも翔との長い付き合いの中で

俺の胸の奥に生まれた ほんの少しの優越感。

翔が誰と付き合おうとも 

翔の彼女が次々替わろうとも

友達である俺は変わらない。

その証拠に翔はいつも彼女よりも俺の隣にいた。

 

だから漠然と これからもずっと

俺の隣にいるもんだと思っていた。

 

そんな翔が…

 

高校に入ってから何人目かの彼女から告られたと

毎度のごとく律儀に報告してきた翌日。

珍しく興奮気味に

 

「今度はちょっと違う気がする!」

 

「あ?何が?」

 

「今までと!」

 

「違うって…どう違うんだよ」

 

「運命かも!」

 

「はぁ?」

 

「何て言ったらいいのかなぁ〜…

生まれる前から知ってたみたいな?」

 

「何だよ…それ…」

 

「いや…今日の昼休みにちょっと喋ってみたのよ。

そしたらさ、すげぇ盛り上がっちゃってさ〜

俺 今まで女子と喋ってて面白いとか

あんま思った事なかったけど

めっちゃツボが一緒でさ

俺 女子とあんなに喋って笑ったの

初めてかもしんない」

 

「………。」

 

所々で思い出し笑いを織り込みつつ

高揚した表情で喋り続けている翔の口唇の動きを

何か得体の知れない生き物を見るような気持ちで

ただただジッと見つめていた。