☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

「終了〜〜〜!」

 

翔が最後の一個に海苔を巻いて皿に載せる。

 

少々いびつな形ながらも

いくつか握っているうちに手際もよくなってきた。

 

 

「なんか オニギリ作ってたら腹減ってきたな…」

 

「あはは…相変わらず食いしん坊だな。

じゃぁもう食っちゃうか…?」

 

「…だな!その前にビール、ビー…

…あーーーっ!!!」

 

ビールを取り出すために冷蔵庫を開けた翔が

突然絶叫した。

 

な、なに?!

 

「やっべーーー!

校長先生に言うの忘れてたっ!

スマホ…あれ?スマホどこやった?」

 

大慌てでスマホを探す。

 

「オッちゃんの伝言…鳥正で待ってるって…」

 

あ…

 

「俺も忘れてた…

ヤバいじゃん。オッちゃん待ちぼうけだよ」

 

俺も一緒に翔のスマホを探す。

 

「あ、上着のポケットだ…」

 

今日来ていた上着のポケットをゴソゴソ探り

スマホを取り出すと慌ててタップする。

 

「……あ。櫻井ですが校長先生のお宅ですか?

いつもお世話になってます…

あの…校長先生はご在宅で……え?…鳥正に?

え…あ、そうなんですか…

あ〜…良かった…すっかり伝え忘れてしまって…」

 

翔が 心配そうに見ていた俺に頷いて見せる。

 

「はい…はい…では失礼します」

 

ペコペコ頭を下げて電話を切った翔が

 

「先にオバちゃんから奥さんに連絡来てたんだって。

校長先生が帰ってきてからだと

夕食を作り始めちゃってるかもしれないからって」