「ねぇいいでしょ?メシ行こうよ~」

あれから、松本は端から見ても分かるくらい
サトシくんにベッタリくっついてた。
今も晩メシに行こうと熱心に誘っている。

「…ん~…俺、今日は用事があんだよなぁ~」

「じゃぁ明日は?」

「明日~?明日のことなんて分かんね~よ。」

サトシくんがのらりくらりと逃げてて
松本のイライラが伝わってくる。

「じゃぁさぁ……」

その時、楽屋のドアが開いてニノと相葉ちゃんが入ってきた。
三人の視線が二人に集中する。
一斉に見つめられて、ニノがちょっとビックリしたように
一瞬ひるんだ。
それを見た相葉ちゃんが、優しくニノの目を覗き込んで
ニノが「ん、大丈夫」って目で返す。

「あの…丁度みんなが揃ってるるとこなんで…
なんとなく知ってるかもしれないですけど…」

一旦言葉を区切って、ニノが相葉ちゃんをチラッと見て
ちょっと恥ずかしそうに少しうつむいてから
みんなを見回して最後にサトシくんを見ると少し微笑む。

「…俺、先週…相葉さんのトコに引っ越ししました。」

相葉ちゃんが嬉しそうにニノに微笑みかける。
誰ともなく拍手が沸き起こり「おめでと~」「良かったね~」と
みんなが二人を取り囲むみ、ニノの頭をグチャグチャする。

「今度みんなで遊びに来てくださいよ。
スケジュールはマネージャーに調整して貰うから、
プライベートで都合の悪い日は言っといて下さい。」