14歳になる愛してやまない愛犬モンの足がもつれるようになり、階段の上り下りが難しくなったのは年齢のせいだろうと思っていました。定期的な血液検査でも年齢相応の値(獣医談)ではあったものの、顕著な異常を示す検査項目はありませんでした。元々暑さに弱く、例年夏は食欲が減り、積極的には食べてくれないのでドッグフードをミキサーで粉々にし、牛乳を加えて練り、団子状にしてから口に放り込むやり方で食べさせていましたが、今年の夏もそれでクリアできると高を括っていました。しかし、昨日できていたことが今日はできなくなっているなど、日に日にできることが少なくなり、かかりつけの獣医に診てもらうことに。

血液検査の結果、なんとCRPは測定不可能な値になっていました。我々が人間ドックで測定する検査にもあるCRP検査は、体内に炎症が起きたり、組織の一部が壊れたりした場合に血液中に含まれるCRP(C-リアクディブ・プロテイン)の値が正常か否で判断しますが、その値は0~20。健康な人は0に近い値です。これが20を超えて測定できないということは、体のどこかで激しい炎症や、組織が大きく壊れる状態が起きていることを示します。2010年11月24日に12歳で天国に帰って行った先輩犬(リュウ)もCRPが20超えていました。この時は血管肉腫と呼ばれる最悪のガンが脾臓にでき、これが破裂したためでした。

今回、最初の診察で獣医はレントゲン検査、超音波検査を勧めましたが、当面炎症を抑える薬と肝臓機能を増強する薬、造血のための薬を処方し、一週間様子をみることにし、薬が切れたら再受診することにしました。しかし受診の2日後、立つのも容易ではなくなったので、急遽受診。胸部、腹部のレントゲン検査、超音波検査を受け、尿検査をしたところ、以下のことが分かりました。

①血液を作る臓器である脾臓に腫瘍がある
②肺、肝臓にも影がある
③尿に血が混じっている
④尿に顆粒状の内臓組織の一部が出てきている
⑤腹水も溜まり始めている

 

脾臓が破裂し、ショック状態になるのを防ぐために脾臓摘出する予防的処置は、既に肺、肝臓にも転移が疑われる状況下ではあまり意味がないこと、および食事が十分とれず、体力がない状態にあるので手術は適当ではなく、また術後の回復が難しいことから、手術はしないことになりました。
・ふらふらしているのは老犬だからではなく、貧血であった

・貧血の原因は血液を作る臓器である脾臓に腫瘍があったため

・呼吸が荒いのは肺の機能が低下しているため

・疲れやすいのは肝臓の機能が低下しているため

等々、画像と尿検査の結果を見せながらの獣医の説明は理解したものの、早い話がなす術がないという宣告です。1~3ヶ月でしょうとのこと。で、『好きなものを食べさせてください』です。

しかし、完全に食欲をなくしていて催促するほど好きなだったオヤツさえも見るだけで口に入れようとない状態。せめて匂いを嗅いでほしいと思いますが、もはやそれもかないません。近所の子供たちから『ライオン!』と呼ばれていた愛犬モン。取りあえず、家内に口を開けさせ、プロポリス黎明期からの老舗のプロポリスを流し込み、漢方の名医から私が処方されている免疫力を上げる漢方薬をほおり込み、栄養があって消化の良い離乳食もスプーンで入れ込む作戦で奇跡を起こそうと思っています!

登山用の酸素ボンベを使って少しでも息苦さを解消しようとしますが、なかなか・・・

一生懸命生きようとしてくれている彼に頑張れとは言えず、いつもの口調で『お利口さん、大丈夫だよ』と言いながら頭を撫でてやることしかできませんが、奇跡が起きることを願っています。

 

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