6月下旬
函館市の活火山
恵山登山の記録です。
約2時間25分 約12,000歩
函館市街地から車で約1時間。
2年振り3度目の恵山登山です。
5年前に高校生が行方不明となった山。
彼は一体どこへ。
まずはエネルギー補給をしてからと思い
うみまち食堂菜の花へ向かいましたが
まさかのお休み…
毎週木曜と第1・3金曜の定休の他に
臨時休業があるようで。
仕方ないのでお昼ご飯抜きで
山を登ります。
ついさっき朝ご飯食べてきたので大丈夫。
おやつも持参してありますし。
火口原駐車場へ行く途中の
海峡展望台にて津軽海峡を眺めます。

下北半島には雲が流れて来ていますが
こちら函館市恵山方面は快晴。

展望台から見える恵山。
これからあの山に登ります。

山歩きスタートです。

この時は下山メシは山岡家と決めて
楽しい気持ちで歩き始めました。
焦がし醤油ラーメンを食べよう。

権現堂登山コースで山頂へ向かいますが
その前にコースから外れて賽の河原へ。
恵山は青森県の恐山と並ぶ古くからの霊場なので
独特な雰囲気が漂っています。

賽の河原には
淡路島出身江戸時代後期の豪商
高田屋嘉兵衛が建てた
海上安全碑の十一面観音像が存在します。

箱館の発展に貢献した海商です。
函館市民にはお馴染みかと思いますが
函館山へ向かう途中の護国神社坂に
高田屋嘉兵衛の銅像があります。
国後島・択捉島間の航路を開拓し
ロシアとの交渉役でもありました。
『菜の花の沖』と言う竹中直人さん主演の
ドラマがありますが
司馬遼太郎原作の高田屋嘉兵衛の物語です。

碑は航海の安全を祈願して奉納されたもの。
高田屋嘉兵衛の船は恵山沖で遭難しています。
高田屋の名がしっかりと刻まれています。

権現堂登山コースへ。

木で造られた階段は年々老朽化。
いつ壊れてもおかしくありません。
と言うか壊れています。
階段の真ん中には大きな落石が鎮座。
この木の階段で私は下山中にケガをする事に。

いくつもの障害物を避けながら
絶景を眺めながらの登山です。
恵山のお向かいにある海向山。

恵山は活火山。
荒々しい岩肌が特徴でもあります。

景色がコロコロ変わるので
歩いていて楽しい山。
しかし足元はちゃんと見ていないと危険。

大小様々な岩がゴロゴロゾーン。
もちろんここも歩いて行きます。


噴煙を見ると
恵山は生きているのだなと感じますね。
まるで温泉に入ったかのような
硫黄の香りが体に染み付きます。

海が見えてきた。
恵山登山はこの美しい海に心が癒されます。
何度も何度も。

エゾイソツツジの咲き終わりが
あちらこちらに。

恵山道立自然公園には
恵山と海向山がありますが
海向山は恵山とは対照的に緑に覆われており
熊の生息地なので
初心者の私は登る予定はありません。






海が綺麗だ。

緑が現れるとほんの少しホッとします。


再び海が綺麗だ。
恵山岬灯台が見えています。

津軽海峡は日本海。
函館市の恵山岬と青森県の尻屋崎を結んだ東口
松前町の白神岬と青森県の竜飛崎を結んだ西口の
間の海が津軽海峡です。
ここ恵山岬灯台の目の前は日本海と太平洋の
境界線なのです。




山頂に近付くと緑が一気に増えます。

植物達を眺めながら。


山頂へ行く前に
まずは恵山権現堂にて参拝。

創建がいつなのかは明らかになっておらず
寛文6年(1666年)に
円空上人が鉈彫りの仏像を遺して行ったと
伝えられています。
権現堂内には
金毘羅大権現・秋葉山大権現・勝軍地蔵尊が
祀られています。

鳥居の先には海が。

ほぼ山頂からの絶景。
函館方面の景色。

標高618m恵山山頂に到着。
下北半島が見えています。

私以外誰もいません。
山頂を独り占め。

函館山や駒ヶ岳と違って
ゆっくり休むスペースがないので
とにかくこの眺めと風をたっぷりと感じて
心を整えます。
自分がちっぽけに見える景色。




達成感。
満足だ。
それでは下山しましょう。
来た道を下ります。

恵山は木陰がないので
30℃を超える真夏の登山は注意が必要ですが
この日は晴天で海がとにかく綺麗
登れて良かったです。






景色を楽しみながら
足元に注意しながらだいぶ下山してきました。
注意していた『つもり』ではダメだったようです…
劣化していた木の階段に右足を置いた瞬間
階段が壊れ
私は転んでおしりを強打。
右のおしり。
腫れてきています。
とんでもなく痛い。
困った。
誰もいない。
函館山ハイキングの時もたまに足をひねるので
湿布を携帯しようと毎度思っていたのですが
毎度忘れてしまい
もちろんこの日も絆創膏やオロナイン
虫除けはあるものの
湿布はありません。
下山したところで恵山の街中には
ドラックストアがない。
とにかくこれ以上ケガをしないように
少しでも早く下山するしかありません。
痛みに耐えながら少し歩いたところで
喉が渇いたので
リュックのポケットに入れていたボトルを
取ろうとしたら無い。
どうやら転んだ時に落としてきた模様。
戻って取りに行くしかない。
時間ロス…
とにかく痛いので
出てくる言葉は『痛い』
景色を見ている余裕がなくなり
ずっと下を見て歩いています。
山岡家の事などすっかり忘れています。
全て自分が悪い。

なんとか下山して来ました。
ついさっきまで『海が綺麗だ』と
常に心の声が漏れていた私の口からは
『痛い』しか発する事が出来ません。

湿布を購入する為に
最短距離だけど遠回りをしてまで
川汲町のサツドラまで行くか
それとも市街地のサツドラまで我慢するか…
車の乗り降りがこれまた大変。
運転もアップダウンや曲がりくねった道だと
とにかく痛い。
道の駅なとわ・えさんにて
とりあえずクールダウン。

おトイレで自分のおしりが
どうなっているのか見たくても
後ろ過ぎて全く見えない。
きっと見てしまったらあまりのショックで
運転が出来なくなるので
これ以上見ずに
ドラックストアにも寄らず
真っ直ぐ自宅へ帰る事に。
『プレミアムガゴメ昆布ソフトクリーム』
だけはしっかりと摂取して。

ドリンクを冷やす為に保冷バッグに入れていた
保冷剤をおしりにあてて
1時間必死に運転をして無事帰宅しました。
必死過ぎて途中の記憶がありません。

傷もあり腫れ上がっていました。
仕事に全く支障がなかったものの
走ると痛く
寝る時やシャワーが大変でした。
運転がとにかく痛い。
3週間経った現在は傷が残っていますが
内出血と腫れや痛みはかなり引きました。
転んでケガをしたからと言って
山歩きが嫌になったわけではありませんし
(駒ヶ岳では何度もすっ転んでいます)
次回の登山に生かさなければいけないので
まずは登山用の救急セットを
作成したいと思います。
湿布多めで。
低山だからと
準備が不十分だった自分が悪いのです。
頭を打つなどの大きなケガでなくて良かった。
また一つ学びました。
何よりも
素晴らしい景色を眺める事が出来たので
悔いはありません。
※恵山では7月15日に
ハンターの男性が行方不明となっています。
登山コースとは別の林道との事。
恵山周辺では熊の目撃が相次いでいます。
どうかご無事でありますように…
道南は福島町でも連日熊が出没し
亡くなられた方がいます。
北海道に安全な場所などないのだと
改めて感じます。
