人間の知能を超える知能を持つ人工知能(AI)が作られ、さらにそのAIが自分を超える能力を持つAIを作り出すようになる、そんな時代があと20年ほどでやってくと予測されています。
いわゆる「シンギュラリティー(技術的特異点)」の到来です。
そうなったら世の中どうなってしまうのか、今から予測して悲観する方もいれば、期待する方もいます。
大学やら研究機関の専門家たちは、今ある職業の半分近くがAIに代わるだろうと予測しています。
将棋の藤井聡太六冠はAIを使って将棋の研究をすることで知られています。
つい最近、日本の医師の国家試験の合格点を最新AIであるGPT-4が超えたことが報告されています。
我々受験屋にとっては他人事ではありません。
今でも、生徒の学習履歴、成績履歴をAIが解析し、成績向上や合格に必要な最適な学習を提示することが行われています。
なかなかな優れもので、私の校舎で利用しているAIは、その指示通りの学習でMARCHレベルで80%以上、北大レベルでもその程度の合格率を達成しています。
恐らく数年後には、東大ですら80%以上の合格率を上げることが出来るかも知れません。
ですが、AIは生徒の苦労など考えずに、勝手にあれをやれ、これをやれと命令するだけです。
AIは、生徒のモチベーションを上げる、計画的に学習させる、勉強の楽しさを教えるなどには全く関心がありません。
いずれ、そうなるかも知れませんが、今のところは我々受験屋の仕事です。
AIを完全に道具として扱い、人の喜び、人の幸せを作っていけるなら「シンギュラリティー」は歓迎ですが、果たしてそういう時代となるのか、今から関心と警戒を持って見守りたいと思います。