六本木ソラニン | 忘れちゃうひととき

忘れちゃうひととき

青臭い駄目人間の、イカ臭い日常を、小便臭い文章で、つらつらつらと書き綴っていく予定です。それ以上でもそれ以下でもそれだけでもありません。

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浅野いにおの漫画が原作となっている映画『ソラニン』の試写会に行ってきた。
いつの間にか応募していた弟が当てたのだ。
場所は六本木。
油断していると、ヒップホップ系の格好をした黒人のポン引きが「オニイサン、おっぱいどう? おっぱいアルヨ」などと声を掛けてくる、東京屈指の暗黒魔界都市である。
僕みたいな小市民は、「俺にだっておっぱいくらいあるわ! それより、貴様はそんな不埒な言葉を吐く為に日本に来たのか! 海の向こうの母ちゃんに謝れ!」と言いたくなるのをグッと堪え、終始苦笑いを浮かべながらやり過ごさなければならない。
辛い街である。

そんな暗黒魔界都市に、高校2年生の弟を引き連れてホイホイと出掛けて行った。
六本木といえども、一歩路地裏に入れば、こんな風景が広がっていたりする。
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ちなみに、iPhoneのカメラアプリで加工してあるので、なんだか無駄にお洒落ぶった一枚に仕上がっているが、たまには僕だってお洒落ぶりたくなるのだ。
そこは大目に見て欲しい。
こういう森山大道的アラーキー的風景を見ると、僕は俄かに興奮する。
西新宿の高層ビル群であったり、オレンジ色に輝く東京タワーであったり、東京湾に浮かび上がるレインボーブリッジであったり、絵葉書的に「東京」を象徴する風景というのはいくらでもある。
でも、僕にとってはこういった路地裏の風景の方が、なんとなく「東京」を感じさせるのだ。

『ソラニン』は、とても良かった。
ラストのライブシーン。
宮﨑あおいの熱唱が胸に響きまくって、僕は涙をこらえるのに必死だった。
彼女の役者魂の真髄を見た気がする。
そして、ビリー役の桐谷健太。
原作漫画でも、彼が最も愛すべきキャラであり、僕にとっても所謂「泣きどころ」を担っていたのだが、ベタな演技ながらも彼は完璧にビリーだった。
格好良すぎた。

脚本は、ほぼ原作に忠実。
監督のオナニー的演出もなく、映画の世界を壊さず、抑えどころはきちんと抑え、ぶっ飛びところはきちんとぶっ飛んでいて、イチ原作ファンとしては満足の出来だった。
多摩川沿いの風景のロケーションも作品の重要なファクターだったので、あの漫画の光景が象徴的に映されていたのは、なんだか感動的な映像だった。
あの多摩川の風景は、この作品の裏主人公とも云うべきだと思う。
観て良かった。

おまけ。
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テレ朝前でポージングをする弟。
うん。


♪今の気分的一曲
ムスタング / ASIAN KUNG-FU GENERATION