1 想定

(1) 敵 八戸平野に侵入

(2) 我 陸羽街道(現国道4号)を南下する旅団

(3) 五聯隊の任務 旅団の右側衛となり、1月23日青森屯営を出発、田代街道沿いに三本木に進出し、わが旅団の作戦を容易にする。

 

 要するに「旅団の進出援護」が五聯隊の(想定上の)任務となる。

 

 想定と実際の行動(実行動)は違う。想定は三本木進出、実行動は田代までの行軍

 

2 行軍目的

  三本木に進出するため、その通過の難易並びに行李運搬法の研究  ←実行動

 

 「三本木に進出するため」とあることから、三本木に進出しない計画であることがわかる。

 一般に、「三本木に進出するために三本木に向かう」とは言わないだろう。

 

3 編 成  

   

 編成外の役割は?特に山口少佐のこの演習における地位・役割は?

 

 

4 宿営地・宿営要領

  田代、村落露営

 

5 服 装

  防寒外とう、略装、上等兵以下略衣袴(小倉服)、わら靴……

 

防寒外とうは、ねずみ色毛布で作られたもの。

 

将校の絨衣(鈴木少尉遺品)

(陸上自衛隊青森駐屯地 防衛館)

 

 

 

下士官が着た絨衣

(陸上自衛隊青森駐屯地 防衛館)

 

下士官以下が着た木綿の襦袢・袴下(シャツ・ズボン下)

(陸上自衛隊青森駐屯地 防衛館)

 

 

 わら靴は足首ぐらいまでの深さで、下の画像でいえば左側のワラ靴で上に伸びている部分をなくしたイメージ

 

カンジキ・わら靴

(陸上自衛隊青森駐屯地 防衛館)

 

以降は、「神成大尉の行軍計画(概要)その2」につづく