*左上から葉緑素が豊富な、コンブ、メカブ、浅草のり、ワカメ
海藻は葉緑素の宝庫!
今日は海藻が持つ多種多様な栄養素の中の一つ、「葉緑素」についてお伝えいたします。
これを読んでいただけると、私たちすべての地球生命が生まれた故郷「海」の植物の海藻が、なぜ、植物の緑の血液の葉緑素および動物の赤色の赤血球をつくり、つまり最も重要な「造血」に関わっているかがお分かりいただけると思います。
では先ず、ブリタニカから引用して「葉緑素」をご紹介します。
ーー引用開始
葉緑素(ようりょくそ chlorophyll)
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
クロロフィルともいう。植物の緑色色素で,光受容色素として働く。ポルフィリンに各種側鎖がつき,中心にマグネシウムが配位した物質で,側鎖などの差によってa (固体は青黒色) ,b (緑黒色) ,c (赤黒色) およびdがある。高等植物や緑藻はaとb,褐藻はaとc,紅藻はaとd,藍藻はaのみを含む。光合成細菌は,また別種のバクテリオクロロフィルを含む。光受容にあたっては,葉緑体内の膜構造であるラメラ中で,葉緑素は蛋白質と結合して,P600,P570などと呼ぶ色素体として作用する。なお抽出葉緑素は着色剤,防臭剤,カラーフィルムの感光剤,フィトール (ビタミンEおよびKの合成原料) の原料などとして市販されている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典につ いて 情報
ーー引用終わり
次に、海藻は葉緑素の宝庫!
葉緑素の働きや生理活性についてお伝えします。
■植物の葉緑素と動物の赤血球に共通したポルフィリン骨格
皆さん、「ポルフィリン」って聞いたことがありますか?
ポルフィリンは、葉緑素や赤血球を形づくる基本的な骨格のことをいいます。
このポルフィリンに、ミネラルのマグネシウム(Mg)がくっつくと植物の葉緑素になります。
また、鉄(Fe)がくっつくと動物の赤血球になります。
このように、植物にとっても動物にとっても重要なものなのです。
例えば、貧血のとき、普通の医者は鉄分を摂るために薬を出しますが、良い医者は鉄分と同時に緑黄色野菜や海藻を食べるように指導し、葉緑素を摂るように促します。
つまり、鉄分だけでは赤血球はつくられないんです。
葉緑素が持っているポルフィリンと鉄分が結びついてはじめて、「ヘモグロビン」という赤血球になるのです。
このようにポルフィリンには骨髄で、血液(赤血球)をつくる働きがあります。
■海藻は葉緑素の宝庫
海藻の大きな特徴の一つとされるのが、葉緑素がとても宝庫なことです。
一般に、陸上植物の細胞には、5個~50個の葉緑素が含まれているとされています。
それに比べて、海藻類(カナダ藻など)には、約3,000個~16,000個の葉緑素を持つといわれています。
実に、(例外はありますが)海藻には陸上植物の数十倍~数百倍の葉緑素があることになります。
しかし残念ながら、食事で海藻を食べても、この葉緑素は小腸粘膜の消化酵素や腸内細菌ではなかなか分解して摂取できません。
なぜなら、海藻の細胞はすごく堅い殻の細胞膜に覆われているからです。
■発酵によって葉緑素が摂取しやすくなる
1.海藻を微生物発酵
海藻を発酵することによって、微生物が海藻の細胞を分解して、大量に含んでいる葉緑素を摂取しやすくしてくれます。
実際には、体に取り入れられるためには、さらにいろんな形に分解されて吸収されますが、簡単に言えば、野菜などから摂取される葉緑素の、数十倍以上を摂取できるようになる可能性があります。
例えばですが、浅草のり全形1枚でレタスやキャベツなどの葉菜類の数十枚分の葉緑素を摂れるような感じでしょうか。。
2.海藻を腸内細菌で腸内発酵
私たちの人体も、内側でも外側でも常に微生物発酵が行われています。
体に住みついて、なくてはならない大切な働きをしてくれている微生物たちのことを「人体常在菌」と呼びます。
多くの人に知られるようになった腸内細菌叢(腸内フローラ)は有名ですが、ほかにも口に中や鼻や耳、肛門などのいろんな組織や器官で微生物発酵が行われ、それぞれの器官を守り助ける働きをしています。
また意外でしょうが、皮膚の上にも皮膚常在菌という共生細菌がいてくれて、発酵を行い、皮膚バリア―をつくるのに重要な役割を果たしてくれていると私は考えています。
腸内細菌は、(諸説ありますが)100種類~1,000種類あるいは1桁増えて1,000種類~10,000種類あるともいわれますが、まだまだあまり解明されておらず、これからの研究の成果が待たれます。
さて、陸上植物よりも葉緑素をはじめとした栄養素がずっと豊富な海藻ですが、残念ながら私たちの小腸の消化酵素では全く分解吸収されず、一部の腸内細菌のエサになるだけだとされてきました。
しかも、その海藻を食べて発酵を行う腸内細菌もすべての日本人の腸内に共生してくれているとは限らず、一部の人たちの腸内にしかいないということが、フランスの実験によってわかっています。
このフランスの研究によると、驚いたことに日本人の半分にも満たない、わずか38,5%の人の腸内にしか海藻を食べて分解して、海藻の栄養素を摂取する仕事をしてくれる細菌がいないということです。
ただあまりにも、海藻と腸内細菌に関する研究や実験はほとんどないと言っていいほど少ないので、腸内細菌による海藻類の発酵はまだよく分かっていないのが実情です。
〇栄養素の宝庫の海藻を食べても、世界で一番海藻を食べる日本人ですらなかなか消化吸収できないので、⇒「海藻を発酵させ、食べるのではなくて飲む!」というのが「発酵水」のコンセプトの一つです。
■葉緑素の生理活性
葉緑素は、1928年ウイルシュテッター(ノーベル賞受賞)により、純粋分離されました。
その後、世界中の科学者により研究されて多くの生理活性作用が確認されています。
その主な生理活性は・・・
・すべての組織と臓器に対し刺激的、かつ賦活的に作用
例えば、疲労の結果動かなくなった神経や筋肉も、葉緑素を与えると再び収縮を始めます。
・細胞賦活作用
・創傷治癒促進作用
・造血作用
・新陳代謝促進作用
・強心、末梢血管拡張作用
など多くの作用があるとされています。
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