菌根菌という奇跡 | hakko1019のブログ

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「発酵水」
母なる海の恵みの日本在来の天然海藻(緑藻類・褐藻類・紅藻類)
およそ30種類を独自製法で長期自然発酵させて、手づくりで原液づくりをしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植物や農業を学んでいくと、一番大切な土と土壌菌をはじめとした多種多様な微生物のことを少しずつ理解するようになります。

そしてその共生関係がそのまま私たち人間にもあてはまることを知るようになり、さらにそれが広がって地球が本当は私たちが中心の人間界ではなく、「微生物界」なんだということを識ることになります。

今日はそのごく一部しかまだわかっていない微生物のうちの、とても大切な働きをする「菌根菌」をお伝えいたします。

先日、FBFの中田 稔さんがFacebookにシェアされていた岡本よりたかさんの投稿記事ですが、大変やさしくてわかりやすく菌根菌をお話されていますので、皆様にもご紹介させていただきます。
※少し読みやすく編集しました

「菌根菌」という奇跡
岡本よりたか 2014年10月17日 

植物はどのようにして土壌中の栄養分を吸収するかご存知だろうか。
植物には口がない。
なぜなら、彼らは「食べる」必要がないからである。

■植物と動物の根本的な違い
植物と動物は根本的な違いがある。
それは、動物は自らタンパク質を生成できないがために「食べる」という行為が必要になる。
タンパク質を摂取し、アミノ酸に分解してから、必要なタンパク質に再構成する。

しかし、植物は自らタンパク質を生成することができるので、食べる必要がなく、口がない。
葉で光合成をし、出来上がった炭水化物を、土壌中の窒素などを使ってタンパク質に変えていくのである。
その際に植物は、どうやって栄養分を吸収するかというと、実は菌根菌という土壌中の微生物の力を借りる。
つまり、こういうことだ。

■植物と菌根菌は共生関係
菌根菌は植物根の近くにいる。
そして、やがて植物の根に寄生する。
植物は光合成によって得られた炭素化合物を菌根菌に分け与えて、菌根菌を育成する。
その代わり、菌根菌は、土壌中の窒素やリン酸などを植物に与えるのである。いわゆる共生関係にある。

■「植物と土壌微生物」対「人間と腸内細菌」は相似形
植物と土壌微生物は、人間と腸内細菌との関係と非常によく似ている。
これらの微生物がいなくなれば、植物も動物も生きていくことができない。
だからこそ、植物は根や葉を有機物として眠らせ、自ら微生物の餌となるわけだ。
子孫を残すための素晴らしい関係である。

■農薬と化学肥料が土壌微生物を激減し消滅させる
この植物にとって大切な微生物を追い出し、あるいは死滅させてしまうものが農薬と化学肥料である。
人間は、植物が育つために必要な微生物をわざわざ減らすようなことを行い、植物が育たないからと、さらに、農薬と化学肥料を撒き続けている。

人間とて同じである。薬を飲み続けると、腸内細菌は減ってゆく。
わざわざ、病気になりやすい身体を薬で作り続けているのだ。

■微生物が激減し環境が破壊すると植物も動物も生存できない
もし、平和で豊かな食生活を続けたいと思うのならば、今すぐ農薬と化学肥料を減らしてゆかなくてはならない。
微生物が減り、地球環境が壊れていけば、植物も動物も生きてゆけないのだから。

 

 

 

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