1927年のハリウッド。サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、ふとしたハプニングで女優志願のペピー・ミラーと出会う。やがてジョージは、オーディションを受けにやってきたペピーと再会。その日を境にペピーはエキストラから少しずつ上位の役をものにする。1929年、トーキー映画が登場。しかしサイレントにこだわったジョージは、自ら監督・主演した映画が失敗し、失意のどん底に。一方、ペピーは大スターになっても、ジョージを思う気持ちは変わらなかった。(goo映画)

CG濫用で、そのうえ3D全盛の現代で、無声映画のスタイルでアカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞など主要5部門を受賞したという話題作です。わくわくしながら見に行きましたが、期待を裏切らない素晴らしい映画でした。

無声映画で製作されたということでしたが、基本的にはトーキーです。ただしヒーローが無声映画に強いこだわりを持ち、トーキーの時代になってもそのこだわりから抜けられないという状況を効果的に表現するため部分的に無声映画のスタイルをとったといったほうがいいでしょう。

彼が自分のこだわりから抜けて、音に気付くシーン。つまりテーブルにコップを置くかすかな音が、これほど新鮮に聞こえるのは映画史上まれなシーンだと思いました。

そして特筆すべきは音楽です。ほとんど全編途切れることなく音楽が流れているのですが、この音楽が素晴らしい。大きく分けて交響楽団が演奏するクラシック調のサウンドと、ローリング・トゥエンティ時代のチャールストンなどジャズっぽいサウンドとあるのですが、ジャズバンドのサウンド、その中で吹かれるアドリブのスタイルなど、まさに1920年代そのものなのです。

音楽好きの私はこの音楽に浸ってとてもいい気分でした。もちろんアカデミー賞作曲賞も受賞しています。

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