少し、間が空いてしまいましたが、
前の記事 の続きです。
税務調査の時の鉄則で、
「聞かれてもいないことを話しすぎてはダメ!」
というものがあるのですが、
これが、思った以上に難しい、という話です。
今回も、
必要以上に話をしてしまった例を書いてみようと思います。
(会話例)
調査官:「この交際費は何ですか?」
社長 :「これ、古い友達とゴルフに行ったんです。
古い友達で、仕事上のつきあいはないんだけれど、
仕事がもらえるかもしれないから、
全額、会社で出したんですよ。
当然経費ですよね?」
どの部分が余計か、わかるでしょうか?
正直、ほとんどの言葉が余計だと思います(苦笑)。
私が、
同じ質問を受けたら、次のように答えます。
私 :「ゴルフに行ったときの支払です。」
これだけです。
ゴルフに行ったときの支払だ、なんて、
領収書見ればわかるでしょ?って話なのですが、
敢えて、こう答えます。
なぜかというと、
「調査官に余計な情報を与えたくない」
からです。
余計な情報を与えると、
否認されるリスクが増しますので、
情報を、あまり与えたくないのです。
例えば、
私が調査官なら、
例で挙げた社長との会話だけでも、
「古い友達で、仕事上のつきあいはないんだけれど」
→ 業務上の支出か、プライベートの支出か怪しいな・・・
他にも、プライベートの支出があるか
気をつけて見ないと・・・
「全額、会社で出したんだけれど」
→ ひょっとしたら、相手の交通費まで
負担しているかもしれないな・・・
接待時に、先方の交通費を負担したら、
交際費にしないといけないが、
きちんと交際費処理されているだろうか?
などなど、怪しげなポイントが、いくつか思い浮かびます。
▼この例で挙げた社長は、
疑いを晴らすために、
(聞かれもしていないのに)先回りして、
細かい説明をしたくなったのだと思うのですが、
結果的には、
突っ込みどころを与えてしまう、という点で、
逆効果になってしまっていると思います。
▼このケースに限らず、
調査に立ち会っていて感じたのが、
ぼやっとした質問をされると、
(何を聞きたいのかわからないせいか)、
こと細かに説明したくなってしまうようなのです。
まあ、
普通に、友達や、仕事で話しをするのであれば、
それが普通かもしれません。
でも、
税務調査に関しては、
ぼやっとした質問には、
ぼやっとした回答をしておけば充分だと思います。
こちらから情報を与える必要はありません。
細かいこと聞きたければ、
調査官も、きちんと、細かい質問をしてきますので、
そのときに初めて、
細かいことを話しすればいいのではないか、と思います。