税務調査で行いがちな誤った対応(1) | 起業・創業支援-東京都の公認会計士・税理士@渋谷区・新宿区

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創業直前~創業5年くらい経理、税金とか全然わからない「あなた」のためのブログです

税務調査の立ち会いを依頼された際には、


お客様には、必ず、

「聞かれてもいないことを話しすぎてはダメ!」

ということをお伝えしています。



でも、これが、意外に難しいようで、

必要以上に、話をしてしまうお客様が大半です。



ですので、


・どういう状態が「話しすぎか」

・話しすぎることで「何が起きるのか」


書いてみようと思います。



まずは、わかりやすい例から。



(会話例)

調査官:「従業員と外注は何名いますか?」


社長 :「従業員は3名、外注は2名います。」

    「もちろん、外注先とは、

     きちんと契約書取り交わしてますよ。」



もちろん、

どの部分が余計か、わかりますよね?



当然、下記の部分が余計な一言です。

「もちろん、外注先とは、

 きちんと契約書取り交わしてますよ。」




「何名いますか?」

と聞かれているのですから、


「XX名です」

とだけ答えればいいのです。



それを、

「外注先とは、きちんと契約書を取り交わしている」

という、余計な情報を付け加えてしまっています。




▼社長としては、

「外注と従業員との区分の話が論点になる」、

ということを意識して、


「きちんと、問題ない処理してますよ」


ということをアピールしたかったのだと思います。




▼でも、

調査官が、

この発言をどう受け止めるかは別問題です。



調査官:「ここの社長は、

     外注との取引もよく考えて処理しているから、

     たぶん、問題はないのだろう」


と思ってくれればいいのですが、



逆に、


調査官:「社長は、外注との取引が

     微妙な処理だと認識しているんだな。

     それなら、念入りに見てみよう」


という印象を持たれても、

不思議ではないところです。




気持ち悪い論点から、

目をそらせようと思った発言のせいで、


逆に、

その部分を集中攻撃される結果と

なるかもしれません。