税務調査の立ち会いを依頼された際には、
お客様には、必ず、
「聞かれてもいないことを話しすぎてはダメ!」
ということをお伝えしています。
でも、これが、意外に難しいようで、
必要以上に、話をしてしまうお客様が大半です。
ですので、
・どういう状態が「話しすぎか」
・話しすぎることで「何が起きるのか」
書いてみようと思います。
まずは、わかりやすい例から。
(会話例)
調査官:「従業員と外注は何名いますか?」
社長 :「従業員は3名、外注は2名います。」
「もちろん、外注先とは、
きちんと契約書取り交わしてますよ。」
もちろん、
どの部分が余計か、わかりますよね?
当然、下記の部分が余計な一言です。
「もちろん、外注先とは、
きちんと契約書取り交わしてますよ。」
「何名いますか?」
と聞かれているのですから、
「XX名です」
とだけ答えればいいのです。
それを、
「外注先とは、きちんと契約書を取り交わしている」
という、余計な情報を付け加えてしまっています。
▼社長としては、
「外注と従業員との区分の話が論点になる」、
ということを意識して、
「きちんと、問題ない処理してますよ」
ということをアピールしたかったのだと思います。
▼でも、
調査官が、
この発言をどう受け止めるかは別問題です。
調査官:「ここの社長は、
外注との取引もよく考えて処理しているから、
たぶん、問題はないのだろう」
と思ってくれればいいのですが、
逆に、
調査官:「社長は、外注との取引が
微妙な処理だと認識しているんだな。
それなら、念入りに見てみよう」
という印象を持たれても、
不思議ではないところです。
気持ち悪い論点から、
目をそらせようと思った発言のせいで、
逆に、
その部分を集中攻撃される結果と
なるかもしれません。