クロちゃん 3 | ミータの愛猫物語(連載)

ミータの愛猫物語(連載)

愛するにゃんこ達との悲喜こもごもを綴ります。

 クロちゃん親子は毎日のようにやってきて、来ない日が

あると心配になった。餌の量も倍増した。2匹のうちの1匹は

物怖じしない性格で、餌にすぐ寄ってきて食べ始めるが、

もう1匹は警戒して食べに来るのが遅い。

当然胃に入る餌の量に差が出て、結果体格にも差が出てきた。

大きいほうを“大ちゃん”、小さいほうを“小ちゃん”と

呼ぶようになった。

 小ちゃんは少し臆病だったが、だんだん慣れてきた。

大ちゃんは惣領の甚六といった感じ。

 私たちが子猫に餌をやるときも、クロちゃんは相変わらず

気を許さなかった。子を守ることに必死な親心が伝わってきた。

 雨が降ると親子3匹が濡れるのがかわいそうで、

夫が雨除けの箱を作って置いたが、雨が降っても、その中に

入っているところを見たことがなかった。

 うちに来た時点ですでに3~4か月だったろうか。

クロちゃんが小柄なので、そのうちすぐ、お母さんに近い

体格になった。

 私も夫も少々焦った。飼い主を探すなら、子猫のうちである