クロちゃん親子は毎日のようにやってきて、来ない日が
あると心配になった。餌の量も倍増した。2匹のうちの1匹は
物怖じしない性格で、餌にすぐ寄ってきて食べ始めるが、
もう1匹は警戒して食べに来るのが遅い。
当然胃に入る餌の量に差が出て、結果体格にも差が出てきた。
大きいほうを“大ちゃん”、小さいほうを“小ちゃん”と
呼ぶようになった。
小ちゃんは少し臆病だったが、だんだん慣れてきた。
大ちゃんは惣領の甚六といった感じ。
私たちが子猫に餌をやるときも、クロちゃんは相変わらず
気を許さなかった。子を守ることに必死な親心が伝わってきた。
雨が降ると親子3匹が濡れるのがかわいそうで、
夫が雨除けの箱を作って置いたが、雨が降っても、その中に
入っているところを見たことがなかった。
うちに来た時点ですでに3~4か月だったろうか。
クロちゃんが小柄なので、そのうちすぐ、お母さんに近い
体格になった。