プッシュしないこと | 人民弁理士今日も行く

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Aujourd'hui comme hier. Demain comme aujourd'hui...

 先日とある会合で、数年前に独立をされた他士業の方で、当初は顧客の獲得に随分と苦労されたそうですが、今は非常に忙しく、却って断らなければならない場合すらあると話されておりました。

 その方が、是非来てくれと声をかけたことはない、自然と来てもられるようなやり方をして来たと、おっしゃっていたのが印象的でした。こういう話は、他の人からも何度か聞いたことがあります。


 こういう人達には未だ到底及ばないでしょうが、言っていることは、実際に自営を始めてからの経験で、よく解ります。

 当初のみならず、つい最近ぐらいまで、「是非ウチに」と頭を下げてしまうことがありましたが、そうやって得られた仕事というのは、いい思いをしたことが殆どありません。

 相手からしたら、頭を下げて来たから頼んでやっているのであり、思い通りになって当然と考えるでしょうし、こちらからしたら、(本来なら下げる必要が無いのに)頭を下げてやっているだけでも感謝されておかしくないのに失礼だと思ってしまい、双方にとって不快な感情を抱きやすくなるようです。


 やはり士業のような業種で軌道に乗らすには、「来てください」と頭を下げるのではなく、相手側からお願いして来てもらうようなやり方を考えて行くことが重要というか基本のようです。

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