岩室医師のHPより~2003世界エイズデー | 令和の今、飯島愛さんのブログに出逢ってしまった私は..........

令和の今、飯島愛さんのブログに出逢ってしまった私は..........

遅ればせながら故・飯島愛さんに魅せられてしまい、誰かに伝えたくなったのが動機です。でも自分の拙い表現力だけではとてもムリ。
そこで、彼女に関する資料(ウェブ・書籍等)のうち、特にイイネと思ったもの・印象に残ったものを独断で引用・紹介していきます。

飯島愛さんのブログ、

[飯島愛のポルノ・ホスピタル]

に関する記事を読みたい方は、

 

2019年(11/4)・(11/21)、(11/22)~(12/8) の

拙ブログ記事で

紹介・引用しておりますので、

そちらを参照してください。

 

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今回は

飛び込み記事。

 

 昨年11月16日付の当ブログ記事で

世界エイズデーの前日イベントに

飯島愛さんが初参加した時のエピソードを

紹介した。

2003年11月30日、

新宿東口アルタ前での出来事だ。

この時のトークショーで対談し、

彼女がストップエイズ運動に取り組む

きっかけを作った岩室医師が、

当時の状況を自身のホームページ上に綴り、

残してくれていた。

つい先日 見つけたのでコピペを貼っておこう。

 

・紳也特急52|紳也'sホームページより。

以下引用。

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『飯島愛とエイズを語る』

●『プラトニックセックスは名著』

 飯島愛さんの本を買うならネットが一番

手っ取り早いですね。今では1500円以上

購入時は送料無料なので、

早速「PLATONIC SEX」と

「生病検査薬≒性病検査薬」の2冊購入し

イベントの前に読破しました。

「PLATONIC SEX」は飯島愛さんの自伝的

小説で、今の若者の性、セックス、お金、

人間関係、等々に対する感性が感じ取れる

ものになっています。大人が若者に対して

何を、どう伝えるべきかについて多くの示唆

を与えてくれ、思春期の若者を対象とした

仕事をしている人必読の本と思います。

 確かに彼女はAVに出演した過去もあり

ます。セックスも多数の人と経験している

ことが書かれていますが、どうしてそのよう

な状況になったのか、セックスに何を求め

ていたのか、大人がどのような視点で若者を

受け止めればいいのかを教えてくれます。

ミリオンセラーになった理由は単に人気

タレントの過去が書かれているだけではない

「何か」が感じ取れます。

 

○『先生はコンドームをつけているの?』

 舞台裏につくられたテント内の控え室で

初対面の挨拶後の飯島愛さんとの最初の

やり取りです。「私は相手がコンドームを

使うと、こいつ、私のこと性病だと思って

いるのかと思ってしまうし、使うのはいや。

先生はコンドームをいつも使っているの?」

「使わないこともありますよ」「じゃ奥さん

が浮気をして病気をもらっていたらうつる

じゃない」「浮気をしていてもコンドームを

使っていればもらわないだろうし、疑うとか

信じるといったことじゃないですよ。そこま

で受け入れられなかったらコンドームなし

のセックスは出来ないでしょ」と答えつつ、

今日のトークは大変。

「コンドームを使おう」というキャンペーン

にならないのではとも思いました。

 

●『コンドーム使用は疑いの目?』

 それにしても、コンドームを使われたく

ない理由として「自分が病気を持っている

かもしれないと思われることがいや」という

のは新たな発見でした。大人になれば妊娠

はピルで避けられるようになるし、そちらの

方が女性主体でできてより確実となれば、

性感染症、HIV予防にコンドームという

呼びかけは「あなたのパートナーが

性感染症を持っているかもしれない」という

だけではなく「コンドームを使うのはあなた

に病気をうつされないため」とも取れるので

すね。どのようなメッセージを伝えても受け

取る相手の感性でどうにでも解釈できるもの

なのですね。ただ、飯島愛さんは自分なりの

予防方法として「検査が大事」という思いが

あったので、逆にコンドームについては

「検査を受けている私は感染していないので

使いたくない」という彼女なりの思いを

貫き通そうとしていたというのが後でわかり

ました。

一人一人が検査を受けた結果

「自分は感染していない」と自信をもって

セックスができればコンドームもいらないの

でしょうね。

 

○『エイズ検査を受けよう』

 「先生はエイズ検査を受けてますか」

「はい」「飯島さんは?」「この仕事のために

3日前に迅速検査で受けてきたばかり。

陰性、感染していなかった。今回で3回目。

でもね、厚生労働省の人で検査を受けていな

い人がいるんだよ。自分が受けないのに人に

受けましょうというのは気に入らない。」

 確かに検査を受けましょう、コンドームを

使いましょうと大人は言うけど「自分はどう

なの。自分が出来ないことを若い人に求め

るな」という飯島さんの姿勢はその通り。

彼女の主治医は全国でもまだ数箇所でしか

行われていないHIV抗体の迅速検査をして

くれるようで、簡単に出来る方法があるんだ

からそれをどうしてイベントで紹介しないの

かと主催者の厚生労働省に不満をぶつけっぱ

なしでした。マツモトキヨシで迅速検査

キットを発売していますよ、と言ったら

マネージャーに早速買いに行って

もらいました。

しかし、残念ながらそのキットは何らかの

不都合があって回収されていたということで

結局は入手できずじまい。公開の場で検査を

するなんてとんでもないと思われる方もいる

でしょうが、彼女の意図は、検査結果を公衆

の面前で云々するのではなく、検査がいかに

簡単に出来るのかを実際に示したかったとの

こと。

 迅速検査を取り入れるとカウンセリング

体制をどうするか、といった問題が多々ある

ものの、受けやすい検査を提供し、より多く

の人が検査を受けられるようにすることは

大事ですね。

「歯医者だってよっぽど痛くならない限りみ

んな行かないでしょ。今受けたいと思って、

すぐ結果が出ればこれからセックスをしに行

くにも安心じゃない」という彼女の視点には

学ぶべきものが多いと思いました。

 

●『エイズは身近な問題?』

 「飯島さんにとってエイズ、HIVは身近

ですか」と聞いたら、10年ほど前に友人の

兄弟が薬害エイズで亡くなられたとのこと。

さらにこのイベントを受けるという関係で

友人に聞いたら4人がHIVに感染している

ことを告白してくれたそうです。自分の周り

には実際にはもっと感染している人がいる

かもしれないと感じられた彼女だからこそ、

自分も検査を受け、みんなにも検査を

受けて欲しいと思えたのでしょう。しかし、

飯島さんのように友達にHIV感染の有無を

確認していない人たちは実感しないでしょう

し、友達が実際に感染していてもその事実を

知らされる人は少ないと思われます。

となるとやはり検査も受けないし、コンドー

ムも使いたくないままになるのでしょうか。

 

○『コンドームの達人講座への反応』

自分はコンドームを使いたくないと言いつつ、

でもその重要性はわかるという飯島さんは

キャンペーン用のコンドームをもらってすぐ

袋から取り出したそうです。そうしたらコン

ドームがすぐ破れた、コンドームは信用

できないとクレームを言ってきたので

ステージ上でコンドームを袋から取り出して

もらいました。やはりコンドームに長く伸び

た爪が当たるような取り出し方でした。

(ちなみに

この時はコンドームは破れませんでした)

そこで「コンドームの達人講座」を披露し、

コンドームの扱い方から、包皮の余ったペニ

スへのコンドームの正しい装着法を見てもら

いました。さすがの彼女も、包皮を戻すとこ

ろは知らなかったようで、装着法の難しさ、

装着法を伝える重要性は理解していただき、

「これからラブホテルに行く人は

コンドームを使うように」

と道行く人に呼びかけていました。

 

●『継続が大切』

 飯島愛さんは少なくとも3年くらい真剣に

取り組めば少しは世の中を変えられるはず

なので、今回のイベント出演を単発的なもの

にしたくないと言ってくれました。

自分が出来ること、自分が実践出来たことを

伝える飯島愛さんは貴重な存在です。ぜひ

若者にメッセージを伝える力を持っている

彼女に今後も協力してもらえればと思ってい

ます。来年のAIDS文化フォーラム in 横浜に

来てくれるかな?

 

○『スポーツ紙での報道』

 残念ながらネット上で読める飯島さんの

記事はスポーツ紙だけでした。

やはりセンセーショナルな書き方になるん

ですね。

 

スポニチ

飯島愛 コンドーム装着呼び掛け1日の

「世界エイズデー」を控えた11月30日、

東京・新宿駅東口でエイズ予防のための

啓蒙(けいもう)街頭キャンペーン(主催厚

生労働省、財団法人エイズ予防財団)が行わ

れ、自伝的小説「プラトニック・セックス」

などの著書があるタレントの飯島愛(31)

がトークショーなどを行った。

 飯島は「以前は男の人がコンドームを着け

だすと、“こいつ、私のこと性病だと思って

いるのか”って感じだったけど、今は考え方

が変わりました。たった1回(のセックス)

でも感染する可能性があります。コンドーム

しないとダメ!」と、感染予防のための

コンドーム装着を呼び掛けた。

 また、エイズ検査はこれまでに3回受けた

ことを明かし、検査の必要性を強調。検査初

体験時を

「遊んでいたから勇気が必要だった」

と振り返り、

「結果が出るまでの10分間は、中学時代の

最初の男のこと、(陽性だったら)誰にうつ

されたんだろうとか、好きな人にどう伝えた

らいいんだろうとか、いろいろ考えた」

と真剣な表情で話した。

 トークショーには“コンドームの達人”の

異名を持つ医師も参加。棒状のものにゴムを

かぶせて「正しいコンドーム装着法」を実演

する医師を、「そうですねえ」などとうなずき

ながら見守った。

 さらに飯島は、友人をエイズで亡くしたこと

に言及するなどし、

「好きな人と一緒にいたいじゃないですか!」

「自分を守って素敵なセックスをしてください!」

と最後の最後まで予防の必要性を聴衆に訴え

ていた。

 

日刊スポーツ

飯島愛がエイズ予防訴え

 タレント飯島愛(31)が30日、東京・

JR新宿駅前で行われた

「世界エイズデー」トークイベントに

出席し、エイズ予防を訴えた。

友達に4人のHIV感染者がおり、自身も

3回エイズ検査をしているという飯島は

「愛する人、家族、自分のために勇気を

持って検査に行こう」と真剣。反応のない

観客に

「自分が感染していないという自信は、

童貞なの?」と怒りの突っ込みをし、

コンドームの重要性を訴える専門家に

「私はあまりしないんでイヤ」と脱線。

薬局でも買える簡易検査キットを用意して

いない厚労省職員のお役所仕事にキレて

「早くそこのマツキヨで買ってきてよ」と

一喝していた。

 

 

2003年12月1日 
 
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以上引用終わり。
引用元URL:

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参考までに、岩室医師による

避妊具の装着方法の動画も貼っておきます。

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あー、なるほど、

この時トークショーの会場では

2人の間で、

こんなやり取りがあったのかぁ。

 

本番前、岩室医師が

「キャンペーンにならないんじゃないか?」

という不安を抱いている事から、

台本や予定調和なしのガチトークだった事が

分かる。経験談や本音をぶつけている所は

いかにも彼女らしい。

 

なるほど。

 

(女性がピル等で避妊できていて )

「検査結果がシロなら避妊具は不要」

という、愛さんの持論。

これはこれでスジが通っている。

が、

岩室氏から

どんな風に説得されたのかは不明だが、

結果的に

トークショーの真っ最中に、

その場ですぐ持論を改め、

聴衆に避妊具の常用を

訴えるあたりは、さすがだ。

 

素直さ・謙虚さ・潔さ、頭の切り替え。

そして

「性に関してフランクに話せる芸能人」

という、自身の置かれた立場。

決断後の行動力。アピール力。使命感。

 

きっぷのいい愛ちゃん節も伝わってくる。

あけすけで、小気味よくて、何とも痛快だ。

 

もう一方の当事者である岩室医師が

ここまで書き残してくれていた。

 

トークショー当日の様子を

今日まで伝えている

本当に貴重な資料だと思う。

 

日付から

16年余り後になってしまったけれど、

この場であらためて

岩室紳也医師に感謝の意を表したい。

 

私を含め多くの人々にとって知られざる

彼女の足跡を残していて下り、

本当にありがとうございます。

 

  m(_ _)m (人''▽`)☆彡

 

 

追記:

間接的ではありますが、

私にもイベントの主旨が理解できました。

避妊具の正しい装着方法の動画も

分かり易いものでした。

のみならず、

岩室医師の、このHPは今なお続いています。

性教育やSTDに関する活動も継続しています。

本当に頭の下がる思いです。。。