関連書籍「飯島愛 孤独死の真相」~その2 | 令和の今、飯島愛さんのブログに出逢ってしまった私は..........

令和の今、飯島愛さんのブログに出逢ってしまった私は..........

遅ればせながら故・飯島愛さんに魅せられてしまい、誰かに伝えたくなったのが動機です。でも自分の拙い表現力だけではとてもムリ。
そこで、彼女に関する資料(ウェブ・書籍等)のうち、特にイイネと思ったもの・印象に残ったものを独断で引用・紹介していきます。

飯島愛さんのブログ、

[飯島愛のポルノ・ホスピタル]

に関する記事を読みたい方は、

 

2019年(11/4)・(11/21)、(11/22)~(12/8) の

拙ブログ記事で

紹介・引用しておりますので、

そちらを参照してください。

 

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「飯島愛 孤独死の真相」

~プラトニック・セックスの果て~

(田山絵理著 2009年3月初版 双葉社)

 ★4

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(その1からの続き)

では前回、冒頭でも触れた、

私的な見解の相違について、述べていこう。

 

まず前提として

私的な位置づけが、

バイブルである[独りぼっち]と、

本書[孤独死の真相]とでは、

決定的な違いがあることを指摘しておく。

 

それは、

彼女の大親友だった倉知明美さん(仮名)の

証言が得られたか否か。

本書では得られなかったのだ。

 

[独りぼっち] P48によると、

愛さんの訃報後、しばらくの間、

明美さんは殺到するメディアの取材を

断り続けたとのこと。

 

本書[孤独死の真相]スタッフが、

彼女に取材の打診をした時は、

まだ時期尚早だったのだろう。

(明美さんがまだ

 取材に応じられる心理状態ではなかった)

 

そして、

私が明美さんの証言を重視する理由は

以下の3つ。

・多くのエピソード・証言が具体的で

 辻褄が合う。話が破綻しない。

・愛さん自身も[プラセ]の中で

 明美さんが唯一無二の大親友だったことを

 記している。(P228ほか)

・そうしたエピソードを含んだ明美さんの

 著書が、愛さんが亡くなる1年以上前に

 出版されていて、

愛さんがそれに対して抗議した様子はない。

(「銀座『女の闘い』ウラ話」倉知明美著

 恒友出版 2007年10月初版)

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それでは

[独りぼっち]と本書[孤独死の真相]、

両者で完全に食いちがっている点を

挙げてみよう。

 

<<相違点1>>

DJの彼氏と交際していた時期・期間

 

[独りぼっち]P86~88の記述によれば、

1991年秋のデビュー後、

他の男性との別れを経て、

DJの彼氏と交際が始まったという。

まあ、文面から察するに、見当を付けると、

だいたい1992年前半あたりになりそうだ。

 

破局した時期も定かではないが、

[独りぼっち] P141によると、

1994年末頃の雑誌インタビューと同時期に、

DJの彼氏がヨリを戻しに来たという。

 

彼は姿をくらました際、

彼女に対して金銭的な負い目があるので

(これは両書とも指摘している)、

ある程度、ほとぼりが冷めるまで、

間をあけただろうと、私は推察する。

なので、

仮に2人が離れていた期間を1年だとすると、

遅くとも1993年末頃には別れたのではないか。

(恋愛観の変化を記した[どうせ~]の出版が

 1994年3月。辻褄が合う)

 

結果として

[プラセ]に記された交際期間を

そのまま数か月 後ろにずらせば、

[独りぼっち]のそれに だいたい重なるわけだ。

 

期間は1年~1年半くらい、最長でも2年

ということになる。

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一方、本書[孤独死の真相]では、

「生涯、愛した人はあなただけ」という

姿勢を貫いている。

 

それこそ

彼女の一目惚れから始まり(P55~56)、

「運命の出会いから数週間で」

「付き合うようになっていた」という。(P57)

 

その交際の始まりをハッキリと特定するのに

1つだけ、有力な手掛かりがある。

 

彼女の最初のニューヨーク旅行を記した

資料のうち、

[どうせ~] P202の記述が最も信頼できる。

そこには、

「4年前(=1990年)の11月」、

「友だちと二人で初海外旅行」とある。

 

本書[孤独死の真相]P66では

その時の事を指して、こう断言している。

「今回の取材では、このときすでに、

ヤナギサワ(=DJの彼氏)と

付き合っていることが確認できている。

つまり、彼のDJ修行に

彼女がついて行ったというのが正しい」

 

本書の主張の強みはここだ。

もしこれが事実だとすれば、

「なぜニューヨークに行くのか」(強い動機)

「同行した友だちは誰なのか」(=DJの彼氏)

という2つの問題を一気に解決できる。

 

なので、

本書と[どうせ~]の記述から

交際を始めた時期

最初のニューヨーク旅行

(=1990年11月)よりも前ということになる。

 

 

さらに本書では

(根拠が不明でよければ)

その時期を

もっと大幅に遡ることができる。

 

本書P94に

「オフィスレオに所属して4年目」

(=1994年)に起きた出来事を指して、

「愛とヤナギサワ(=DJの彼氏)が

 付き合って8年目のとき」だと記している。

 

逆算すると

交際の始まりは1987年

彼女がまだ

中三・15歳の頃に交際し始めたということ!!

 

つまり[プラセ]でいえば

最初の同棲相手である八潮の彼氏も、

DJの彼氏がモデルだということ。

 

[プラセ]に登場する八潮の彼氏は

彼女との同棲後は

「薬物中毒者を更生させる施設に

 入院していた」という。(P57)

 

もしDJの彼氏が、

実際にそれと似たような足跡を辿ったと

すれば、更生して施設を出所した後に、

DJとして働き始めたことになる。

 

まあ、可能性の1つとして

留意はしておきましょうか。

 

だがしかし、さすがに ここまで遡ると、

先に紹介した大親友の証言とは、

まったく擦り合わせる余地が

なくなってしまう様に思える。。。。

 

両者の主張の相違が、多少の思い違いや

1・2年程度の時期の誤認などでは

決して済まされないレベルになるのだ。。。

 

(その3へつづく)