今日は石屋から大切なお願いがあります。
御墓参りに行かれた際には、石塔や墓誌、灯篭などには寄りかかったり、押したりなさらぬようお願いいたします。
これは、私共藤乃家が施工した墓石に限ってのことではありません。
中でも特に昔のお墓は充分な接着がされていない可能性が高いのです。
当時は今のように強力な石材用接着剤が存在しなかった事がその理由の一つ。
さらにもう一つの理由は、新たに不幸があった場合に故人様のお戒名などを追加で彫刻する際工場に持っていく必要があったので、墓誌や石塔の竿石(さおいし/一番上の石)はあえて外れやすく施工していたためです。
もちろん、全く接着していないということはありませんが、当時の接着は、主にセメントであっため、強い力や衝撃に弱いのです。
現在では彫刻用に小型の機械ができたため、竿石や墓誌を外す必要がなくなり、新規施工の暮石は全て接着されています。(機械が入るスペースがない場合などは例外)
強力な接着をしている現代のお墓であっても、石が割れたり折れたりする事により倒壊する可能性があります。
昔よりは倒れにくいですがやはり寄りかかったり力を加えたりなさらぬようお願いいたします。
お墓だけではなくお寺や神社の灯篭や石碑についても同様です。
古いものは接着が弱まっていたり、元から接着されていなかったりするものもあります。
それはだるま落としのようなものです。
何年かに一回灯篭の倒壊による不幸な事故のニュースを目にします。
絶対に登らないでください。
また、お参りの際に暮石がぐらついているとかずれているのを見つけた際には、触らず施工した石材店にご相談ください。
お寺や神社の古い灯篭はこれがごく当たり前の状態ですので、間違っても寄りかかったり、登ったり、押したりしないようにお気をつけください。

