生前葬を執り行った場合や、ご自分がお元気なうちに菩提寺様にお願いして生前戒名を授与していただくことが御座います。
そのいただいたお戒名(法名・法号、或いは洗礼名や諡)や俗名を先にお墓に彫刻したいというお客様がいらっしゃいます。
その際まだ存命していることを表すため彫刻した一部の文字に赤ペイントを施すことが殆どです。
お子様やご家族様など後を引き継ぐ方にできる限り負担をさせないようにというお心遣いはとても立派だと思います。
さて、その際に大きな誤解をされている場合があることが判明しましたので、ご注意していただきたい事としてここに記載させていただきます。
まず、生前戒名等の彫刻をした場合、当然殁年齢や殁年月日(命日)などは先に彫刻することができない為、ご不幸があった後に彫刻することになります。
その彫刻作業が無料であると思い込んでいた方が過去にいらっしゃりトラブルになりました。
殆どの石材店でも同様のことと思いますが、現地のお墓での作業一回につきその料金をご請求していますので、たとえ1文字でもそれは必要となります。
例外として、生前お申込みになられる合葬墓や納骨堂ではお申し込み時のご契約などで、ご不幸があった場合の彫刻まで無料というところがあるようですが、弊社では取り扱っておりません。
唯一霊園全体で弊社と独占契約を結ばせていただいた霊園の納骨堂だけは先代社長の取り決めにより現時点では生前彫刻をしてご不幸があった場合の彫刻は無料というところが御座いますが、これは例外中の例外です。
話を戻しますと、ご不幸があった際、殁年齢と殁年月日の彫刻のみならず、赤字で塗装をした文字の赤字を抜いて、さらに必要であれば白色などで塗装するという作業も入ってきます。
つまり生前戒名様を彫刻した場合は、通常の彫刻利用金×2に加えて、赤字消しの作業代も必要となるという事です。
余談ですが、建立者名のところを赤く塗装してある墓石も結構見かけます。
これは正式には間違いで赤字出ぬ塗っていいのは生前戒名の一部分(と場合によっては俗名のお名前部分も)だけなのですが、どうしてもというお客様のご希望や、
心無い石材店がご不幸時の売り上げを増やすため何も言われていないのに建立者名を赤く塗装している場合があるとわかりました。
次の世代の方にご負担をかけない為にというう思いで生前戒名の彫刻を子希望するのであれば、それは逆に通常よりもふっんをさせてしまうという事を考えて欲しいのです。
少なくとも弊社はそうです。
では最初に倍の代金と赤字消し分を支払っておくので不幸があったら差の際にはそれでやってくれという意見があるかと思います。
けれど、うちも含めて石屋は単なる営利企業ですから、いつ廃業してもおかしくないのです。
実際近所の同業者が最近立て続けにそういう状態となり、うち一件については同業者にも何の連絡も断りりないままとなっており組合費等の支払い問題などが発生しています。
そういう業者にもし将来タダでやってくれると口約束をしたとか、その分を先に支払ったなどという話があったら、お客様も困ってしまいますよね。
少し前、そういう業者とうちが混同されて、見ず知らずの方からご紹介者にクレームをつけられたというお話をしました。
これはその業者と経営者の性別・年齢・下の名前が全く同じだったことからその方が勘違いしたのだと思いますが、その方からいまだ何の謝罪もありません。
クレームの内容はまさにお金を払ったのに商品やサービス受け取っていないという事でした。
こういうことは故意でなくともどの会社にも起きることでありどのお客様にも起きてしまう可能性があるのです。
だから将来無料とか将来の分を先払いというのはお互い危険ですという事なのです。
廃業してしまった場合、その業者の仕事とは全く関係ない親戚を探し出して作業をしてくれとか商品をよこせと言っても無理でしょうし、そんなこと言われるご親戚もまた困ってしまいます。
話をまとめます。
生前戒名の彫刻をした場合、ご不幸があった際の追完彫刻もまた有料ですし赤字消し代も別に必要という事です。