権限と責任・・・
経理のスペシャリストとして長年活躍しているSさん。
某社のIPOも担当したことがあるという方です。
経理だけでなく資金調達や公開準備ができる方は、
とにかく引っ張りだこ。
彼も、各社から強いラブコールを受けていました。
彼の今回の転職の動機は、
「経理や財務のスペシャリストから、管理部門全般を
統括するマネジメント的な立場で自分の力を磨きたい」
というものでした。
そんな彼を高く評価してくださったのは、
とある技術でセキュリティ分野で急成長するベンチャーさんでした。
一目で彼の実力を認めてくださり、とんとん拍子に内定。
な、な、なんといきなり執行役員で迎えてくださるというオファーでした。
業務内容も彼の希望どおり、管理部門全体の統括と公開準備。
ところが・・・
Sさんは最終的に辞退なさいました。
「僕は重い責任を負わされるのはイヤなんです」
・・・
・・・
はかた、正直言って理解に苦しみました。
だって、管理部門を統括するということは、
ある責任を全うしたいという意味だと思ってましたから。
でも、あれから数ヶ月たって、今なんとなくSさんの気持ちが
理解できるような気がします。
人ってある事実を突きつけられないと
リアルに考えられない生き物なんだと・・・
ぼんやりとしたイメージで転職を考えていると、
権限や職務内容に目を向けがちです。
でも、言うまでもなく権限が強くなれば責任も増します。
しかも、特に高いポジションで入社する場合は、
完璧にお膳立てされて迎えられるケースよりも
なんらかの混沌とした状況の渦中に飛び込まなくてはいけない
場合が多いのではないかと思います。
難しいですね。