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ぼくが司法試験とかを受験したよブログ

かつては法科大学院ルートで司法試験合格を目指すつもりだった大学生の主にメモ。
今は予備試験ルートで司法試験に合格してしまった法科大学院生の主にメモ。
たまに再現答案、老婆心。


これから何回かに分けて、来年以降ロースクールを受験する人に向けて、合格体験記みたいなものを書こうと思います。

僕は今年の予備試験にも合格しているので、予備試験の合格体験記とどちらを書こうか迷ったんですが、そもそも予備試験の対策をまともにしていないこと、あと個人的にロー入試の情報があまり出回ってなくて困ったという経験から、まずはロースクール入試について書くことにしました。
まあ予備試験についても後々書くかもしれません。

僕が受験した法科大学院は、東大、慶應、早稲田、中央のそれぞれ既修枠です。なので、この4校の合格体験記になります。


さて、まず法科大学院入試の概要、というか法科大学院に入るには何をしなければならないのか。

①適性試験
②法学既修者試験
③論文試験

大きく分けてこの3つですね。
私大はだいたい①②③全部必要なようですが、国立は①と③だけで良いところが多いようです。東大や一橋も①と③だけでした。大学によるので必ず確認してください。


次にそれぞれの試験の内容についてサラッと。具体的な対策は次回以降の記事で。

①適性試験
これは、法律とは直接関係ありません。
日弁連が実施する試験で、マークシート形式で論理的判断能力や情報処理能力を問われます。知識は問われません。大学入試のセンター試験の数学とか国語みたいなイメージです。
5月から6月にかけて毎年2回実施され、どちらも受けたら点数の良い方を提出できます。

②法学既修者試験
法学検定委員会が実施する、法律の短答式試験です。
もろ法律知識ですね。司法試験の短答式試験みたいな感じです。
僕が受けたのは憲法、民法、刑法だけでしたが、大学や年度によると思うので要確認。
これは毎年7月にあります。適性試験と違って一発勝負です。

③論文試験
大学ごとに実施される、法律の論文試験です。
実施科目や形式はローごとにまちまちなので、受けるローに合わせた勉強が必要になります。
ぶっちゃけロー入試は他がダメでも論文試験さえ良ければどうにかなると思うので、ここだけは頑張りましょう。
いわゆる上位ロー(?)だと、私大は8月、国立は11月に実施するところが多いようです。

他にもTOEICやらGPAやら願書の記載やらも総合考慮されることになるわけですが、上の3項目でほぼ合否は決まると思うので、そのへんの細かい話はまた今度。


東大ロー、合格しました。



とりあえず東大に進学して、予備試験資格でロー在学中の本試験突破を目指します。


がんばります。これからもよろしくお願いします。


連投になりますが、本郷から帰ってきたら口述試験の結果と予備試験の合格証明書が届いてました。


なんと、口述試験122点、21位でした。




完全に119点だと思ってたのに。

たぶん僕の口述再現なんか読んだら笑いますよみんな。横領の定義すらあやふやだし誘導されても沈黙してるし。





なんかもうわかんないっすわ、予備試験。


予備試験の合格発表の後という事で、予備合格者は受けないものなのかなと思ってたんですが、意外と空席は目立ちませんでした。

刑事系、公法系、民事系の順。


刑事系
刑法は総論。子供を殴って死なせた虐待親父と放置した母親の罪責。不作為の幇助、不作為の殺人、あとは因果関係かな。殺意を生じる前の不作為と、殺意を生じた後の不作為があってめんどくさい。
刑訴は自白法則。偽計による自白の後の反復自白はわかりやすい。時間も紙面もないので虚偽排除一本。解剖報告書をもとに取り調べたら後から報告書の間違いが発覚した事案は現場思考かな。虚偽排除で不任意にしたけど、違法排除だと任意になるのでしょうか。


公法系
憲法は統治。条例と法律の関係。いわゆる上乗せ条例。判例そのまま書いてあてはめておわり。
行政法は行政庁が民事訴訟を提起できるかのやつ。バイパス理論と、行政権の主体として行政上の義務の履行を云々いう判例書いてあてはめておわり。でも判例は法律上の争訟の問題としてるのを失念して当事者適格の問題として書いちゃった。中身は変わらないので減点は少ないと信じたいです。


民事系
民法は請負代金の保証とか債権譲渡とか。事案の処理に追われて債権譲受人が対抗できる「事由」の論点おとしました。書くべき論点の数が少ないので、これはかなり減点されそうだなあ。でも請負の方はちゃんと処理できたはず。商事保証で連帯保証になるから催告の抗弁なしって書いたんですけど合ってるんでしょうかね。
民訴は証拠共通と擬制自白?よくわかりません。今年の東大ロー入試で一番難しかったのは民事系第二問じゃないでしょうか。共同被告の事案なのですが、問題になってる事実は原告が主張してるので主張共通云々は特に関係ないかと。証拠共通は認めるとして。ただ一方被告が欠席して擬制自白が成立するんですよねえ。擬制自白と自白の拘束力との関係、自白の拘束力と共同訴訟人独立の原則との関係を論じるのでしょうか。知識がなかったのでその場ででっちあげました。



得意なはずの民事でけっこうやらかしたので、もしかしたら適性でカバーできなくて落ちてるかもしれません。そしたら予備試験より難しい東大法科大学院、ということで。


再現答案は書くかわかりませんが、書いたらlivedoor Blogのほうにあげてこっちにリンク貼ります。



暇なので予備試験口述試験対策について個人的に思ったことを書いてみます。

僕は論文試験の発表まで法律実務基礎科目の知識はゼロに近かったです。学部四年で、憲民刑両訴商しかやってなかったもので。そんな感じの受験生は来年以降も一定数発生すると思うので、この記事はそういう方の参考になればと思います。


↓論文発表から2週間で読んだ本。

①民事裁判実務の基礎・刑事裁判実務の基礎(渡辺ほか)
②完全講義民事裁判実務の基礎上巻(大島)
③民事訴訟第一審手続の解説(司法研修所)
④法律実務基礎科目ハンドブック民事(辰巳)
⑤刑事第一審公判手続の概要(司法研修所)
⑥法律実務基礎科目ハンドブック刑事(辰巳)


まず民事ですが、要件事実と民事訴訟法の知識、さらに民事執行法と民事保全法の知識が必要になります。

要件事実は、『民裁・刑裁』である程度つかんだあと『完全講義』をひたすら読めば分かると思います。
『民裁・刑裁』は「要件事実」の章だけ読めばいいかと。もと所有みたいな要件事実論独特の概念が理解しやすくなります。
要件事実論の知識は『完全講義』で入れました。個々の要件事実も大事ですが、まずは訴訟物や請求の趣旨をきちんと答えられることが重要です。
要件事実の教科書は他にも新問題研究や類型別とかがありますが、最近の難化傾向を考えると、やはり『完全講義』を一度は読んでおくのがいいと思います。
ただ、この本はAdvance部分を抜いてもかなり量があるので、暗記するには取捨選択が必要になります。そこは『ハンドブック民事』の要件事実部分や再現問答(『ハンドブック』にも載ってるほか、予備校が配ってたりします)とかを参考にして、基本的なものだけ確実に暗記するようにしました。

民事訴訟法と民事訴訟規則については、民事裁判の手続の流れを『一審解説』でおさえて、二段の推定とかは『ハンドブック民事』で確認しておきました。条文をどこまで暗記するべきかは謎ですが、それも『一審解説』と六法をセットで3周くらい読んだら最低限の知識はついたと思います。

民事執行法・民事保全法も、基本的には『ハンドブック民事』と再現問答を読んだだけです。あと予備校の口述模試も勉強になりました。執行・保全はそんなに条文とか細かい手続とかまで憶えようとする必要はないでしょう。直接強制・間接強制・代替執行、仮差押え・占有移転禁止の仮処分・処分禁止の仮処分とかの使い分けさえ理解できていれば少なくとも減点はされないと思います。



次に刑事です。最近の傾向として、刑法・刑事訴訟法の論文知識がガッツリ聞かれます。あとは刑事手続の知識。民事に比べて新しくやることは少ないはずです。

刑法・刑事訴訟法の論文知識に関する対策としては、僕は自作の論証集を何回か読み返すくらいしかしませんでした。ただ、聞かれるのは判例・実務を前提にした取り扱いなので、自説を判例以外で固めている人は注意した方がいいかもしれません。

刑事手続については、まず『民裁・刑裁』の刑事手続部分や『一審概要』と六法を使って公判手続の流れを勉強しました。
ただ、刑事手続については『ハンドブック刑事』がかなりうまくまとまっていること、『民裁・刑裁』や『一審概要』は捜査がないことから、これらを何度も読むことはしませんでした。
あとはひたすら『ハンドブック刑事』と六法で重要な手続について条文・要件を暗記していきました。


あと、民事刑事に共通の分野として、法曹倫理があります。法曹倫理は、民事刑事とも『ハンドブック』を読んで、職務基本規程の素読をして、再現問答を読んでおけば大丈夫でしょう。当該事例で「何が問題になるか」さえ答えられれば減点されないと思いますし(今年の二日目刑事なら「依頼者の意思が確認できない」という問題点)。



最後に、予備校の口述模試は受けたほうがいいというか絶対に受けるべきだと思います。
LECと辰巳と伊藤塾のいずれも基本的に無料で(辰巳は3000円かかったか?)、特に試験室に入室してから退室するまでの流れを確認できるのが良かったかと。このおかげで当日に無駄なパニックを起こさずに済みました。
僕はLECと辰巳の日程が早すぎて勉強が追いつかなかったため、伊藤塾のみ受けました。全年度分の再現問答ももらえてお得でしたね。
来年以降どうなるかはわかりませんが、LECと辰巳はネットで口述模試の解説を無料配布してました。是非チェックしてみてください。



というわけで、こんな感じでしょうか。