伊藤みどりさんが、フィギュアスケートの国際大会のアダルト部門で優勝したという記事を読みました。

映像を見てなんだか涙が出ました。
誰よりもも高く遠くにトリプルアクセルを跳んでいた当時のみどりさんは、闘志みなぎっていました。
そのみどりさんが今54才になり、少女のような衣装で可憐に滑っている。
その笑顔は、当時とは違う輝きで「無垢」という言葉がぴったり。

現役時代の古傷の痛みを抱え練習もままならない中、仲間に「勝ち負けじゃないよ、楽しむことだよ」と声をかけ、自身もその気持ちで出場されたそうです。
同門の宇野選手の引退会見もあったばかり。宇野選手も晴れやかな笑顔でやり切ったと言ってました。

血の滲むような努力をし、世界で戦って、勝ってきたお二人。
さなかには楽しいなんて言ってられなかったと思います。

戦った人の「楽しい」は、とても清々しいです。