いつもお読みくださって有難うございます。
ピアノのブログなのに、畑の記事ばかりでがっかりですよね。
というわけで、今日はピアノのことを書きます。
「アルペジオ」という奏法があります。
和音を下からずらしてダララランと弾くやつです。ピアニストは華麗に美しくダラララ〜ンと弾きますね。
アルペジオが上手に弾けると、かっこいいです。
が、これ、なかなか難しい。
ダララランと美しくずれずに、固まったおだんごみたいになってしまいます。
ではおだんごにならないようにするにはどうしたら良いでしょうか?
私のアルペジオの練習の仕方をご紹介します。
1、ドミソドだとしたらまず和音で弾いて指の形や場所を覚える
2、それぞれの音に対して手首をひねらず、回さず、真っ直ぐにしたまま、一音ずつ弾いてみる。もしドだけならこの場所でこの手の形で弾く、もしミだけならこの場所でこの手の形で弾く、というように。当然音は切れます。アルペジオの練習はどんなに手が大きくて届こうとも最初からレガートで弾かないで、切って弾くことが大事。
3、2、の手首の場所で、ド・ミ・ソ・ドと続けて弾く。手首をひねったり回したりせず、2の手の形のままで。当然音は切れます。一音一音丁寧に
4、2の真っ直ぐの手首の場所のまま「ドミ」「ミソ」「ソド」と2音間を瞬間移動する。この時も手首を回したりひねったりしない。次の音の場所にそのままの手の形ですばやく移動できるように。音は切れます
5、「ドミソ」「ミソド」と3音間を瞬間移動で続けて弾く。この時も手首を回したりひねったりしない。音は切れます。4を弾く時に着地の音が強くなったりしないよう、均等なやわらかい音で弾けるように練習
6、5までできるようになったら自然にその指に手首がついていくようにゆっくり力を抜いてレジェロ〜レガートくらいで弾く。一つ一つの指に重心が乗るように。大事なことなのでもう一度言うと、手首に指がついていくのではなく、指に手首がついていく、です
見ていると、上記の練習を全部すっ飛ばしていきなりダラララ〜ンと弾いてる方が多いように思います。そうすると音がお団子になりがち。
先ほど2回言いましたが、もう一度言います。「指」に手首がついていくのが大事。手首に指がついていくと確実におだんごになります。ミやソの音を弾いていないうちに手首が最後のドの場所にいっちゃうと後ろの「ミソド」がおだんご(重心移動が早過ぎ)。
逆に指が動いているのに手首が指に付いていってないと最初のドミソがおだんご(重心移動が遅過ぎ)。
アルペジオって言うなれば、音のドミノ倒しなんです。
ドミノ倒しなので、前の音が次の音を一瞬で押し出す感じです。前の音と次の音がほんの一瞬だけ重なるような、、、。
そうすると、重心が早過ぎたり遅れたりせずに移動出来るようになっていくんですね。
でも、ドミノってまずは一つの駒をきちんと独立して立たせることが大事ですよね。
つまり上記の1、2の一音ずつ正しい場所で弾く、ことから始めるのが一番です。
レガートにするのは最後の最後。
私は「綺麗な一音」から始めています。