昨日の日曜美術館で日本画家の西田俊英さんが、
画家が最初の一本の線を描くとき、その人間が出る、と言ってました。1本目の線はそんじょそこらの覚悟では描けない、と。
真っ白なキャンバスに描く一本の線。
聞いただけで緊張します。
音楽もそうですね。
最初の一音。
その一音から全てが始まる。
この曲をどうしたいのか、そのために何をどう頑張ってきたのか、そんなことが最初の一音でわかります。
静寂の中、耳をそばだてて音楽を待っている人に、美しい音を届けたいと言う気持ち。ここから美しい音楽が続くのだと言う覚悟。
それが最初の音です。