私はつくづく音楽の人には生まれてこなかったんだなと思います。

 

普段、音楽はほとんど聴きませんし動画も見ませんし、音楽番組を見るのは年末の紅白くらいです。

音楽よりドラマが好きなんです。

いえ、音楽は好きなんです。子供の頃の夢はピアノの先生でした。

でもそんな程度です。

 

そんな程度の私なので、仕事として音楽をやるのは相応しくない、音楽からは足を洗った方がいいかなと悩んだ時期が長くありました。こんなんで演奏したり指導したりしているのは失礼に当たる、と。そう思うのは、世の中には音楽が大好きで、いつも音楽のことを考えている「音楽の人」がたくさんいるからです。

 

それはプロに限りません。

プロでなくても音楽の人というのは沢山います。とにかく音楽が好き、いつも音楽を聴いている人。

そんな人達が眩しいです。もしそんな風だったら、どんな気持ちなんだろう、どんな世界が見えるのだろう、と思います。

 

例えば映画には音楽が付きもの。

音楽はなくてはならない。

けれど私にとってそれは物語あってこそ。

好きでない物語の音楽は好きでなくなります。

音楽が好きな人は、「内容は好きじゃないけど曲はいいよね」と言いますね。

 

そんな私ですが、今になって思うことがあります。

私が音楽の人じゃないからこその音楽がある、それが私の音楽なんだと。

 

 

センスがなくて、耳が良くなくて、技術がないのは本当に残念だけど、私なりの音楽をこれからも続けていきたいと思います。