クラシック音楽のクラシックというのは上級の音楽という意味です。

感じ悪いですね笑。

対義語は世俗音楽です。

 

でもクラシック音楽は、お高くとまって「わたくし上級ですの」という音楽とは違うんです。

世俗であっても世俗に流されず高尚に表現し続けようとする意思、というのが正しいと思います。

 

ニーチェは音楽は知性と感情、理性と官能のせめぎ合いだと言いました。

感情と官能に流されないように知性と理性でコントロールする。

そんなことをわざわざ言うっていうのは、人間が高尚に生きられないからです。

 

でも世俗だけでもない。

俗っぽさにホッとしている自分と崇高さを目指したい自分がいる。

絶えず世俗に流されそうで、でも理想の通りに生きたいと願う。

 

人間って世俗だけでも高尚だけでもない生き物ですよね。

音楽の辿って来た歴史を見ると、音楽はそんな人間の心そのものなんだなと思います。音楽の中には心が詰まっている、そんな気がします。

 

 

低俗で情けない人間。

それを高尚に表現しようとするのがクラシック音楽。

そんな実に見事にアンバランスなクラシック音楽が好きです。