ピアノはヨーロッパっぽいお部屋が似合いますね。猫足だったりするとなおさら。
しかし、最近ではそのピアノのエレガントさや重厚感がインテリアに合わないということで、あえてインテリアにマッチした小ぶりのマットな電子ピアノを購入される方も多いようです。真っ黒の艶出しピアノは確かにインテリアに合いにくいでしょうね。
でも。
素敵な電子ピアノでも「ピアノ」でないことは認識しておいてください。
私も家で電子ピアノを使うこともあるし、反田恭平さんもロシアの部屋には電子ピアノしか置いていないと言っていました。騒音や練習の事情、金額などを考えると電子ピアノはコスパも高く役立ちます。
でも電子ピアノでちゃんと弾けても、ピアノは弾けない。
同じ鍵盤でもピアノのニュアンスはピアノにしかない。あんなに大きくて重くてインテリアとしても時代遅れの高級品がこの世に未だにある理由はそれです。
ピアニストがたまに電子ピアノを使うのは、グランドピアノを練習する機会が他にちゃんとあるから、です。
電子ピアノというのはあくまで「ピアノの代用品」として発明され、発達してきました。これからどんなに電子ピアノが進化してもピアノを超える存在となることはないでしょう。腐っても鯛とはそういうことです。
こういうと電子ピアノさんがすごい可愛そうですが、どれだけピアノに近いか、どれだけピアノっぽいか、という代用品としての存在価値が電子ピアノの価値なんです。
いやいやほんとに、電子ピアノがかわいそうになって来ます。が、賢い電子ピアノさんはちゃんとわかっています。
それが自らの役割で運命だってことを。。
私もほんとに電子ピアノさんには力を貸してもらいました。
明日までに譜読みしないといけない丑三つ時は音を出さずに、合わせの時間がない連弾の練習は違うパートを録音して、間違えまくる箇所は飽きちゃったからハープシコードの音で、とその高いスペックをいかんなく発揮して私を助けてくれました。
ですので、電子ピアノでできたことを次はちゃんとピアノで出来るようにする。それが電子ピアノさんへの恩返しってものです。独りよがりの恩返しです。
なんの話かわからなくなってきましたが、つまりピアノと電子ピアノは違うってことです。
今日も読んでくださって有難うございました。
こちらは変わらず寒い日が続きます。
どうぞ皆様、お健やかにお過ごしください。