三枝成彰さんの世界初演のオペラがこの秋に上演されます。
オペラというと、深刻で重かったり、もしくはドロドロの悲劇が多いですが、今回のは三枝さんにとっても初めての喜劇で、フィガロの結婚や薔薇の騎士のオマージュということで、バカバカしいお話をオペラに仕立ててあるようです。
「狂おしき真夏の一日」
演出は秋元康さん、台本は林真理子さん。
ご出演は佐藤しのぶさんやジョン健ヌッツォさん。
一見すると、高尚なクラシックと低俗なアイドルプロデューサーと娯楽の直木賞作家の組み合わせ。
売れないクラシックの話題作りでしょ、と思えますが、いやいやどうして、この台本をアイドルプロデューサーが演出してクラシック音楽で、という組み合わせがまさにオペラなのです。ポップスと組み合わせてミュージカルでないところが味噌中の味噌です。
私はオペラの魅力は、高尚な話を高尚な音楽で表現するのでなく、どうにもならない悲しき人間の性を人間の限界まで挑んだ高い技術のクラシック音楽で表現するという大いなる矛盾にあると思っています。
実際モーツァルトのフィガロの結婚もそうでした。
チケットははじめてピアノの会でも取り扱っています。
よろしかったらご一緒に参りましょう。