わけがわからない現代曲も、お決まりのパターンの古典の曲も、練習してみると「こんなにいい曲なんだ」と思うことが多いです。

 

 

子供の頃は好き嫌いがすごくはっきりしていました。

先生が発表会に「これね」と私に合った曲を選んでくれる。でもお友達の曲の方が良いいな、、なんて思うこともしばしば。

 

ある時「子供のケーラー」という曲集をもらって、「ポルカ」と「学校からの帰り道」が宿題になりました。新しい曲集は嬉しいですよね。それであれこれお家で弾いてみたら「歌」という曲がものすごく気に入って。「この曲が大好き!」って思ったのですが、内気な私は先生に「この曲がやりたい」といえない。

だから、まるで、心を寄せている人がいるのに別の人と付き合ってるような気持ちで「ポルカ」も「学校からの帰り道」も他の曲も弾いていました。

その後、結局「歌」はレッスンでやることはありませんでした。

 

 

そんなほろ苦い思い出があります。

でも今は最初の好き嫌いだけでなく、良さも深さも自分の取り組み次第ということがわかるようになってきました。

「歌」は一目惚れでしたが、「ポルカ」や「学校からの帰り道」もすごくいい曲。なんでこの曲の魅力がわからなかったのか、子供の私に言ってあげたいです。ちゃんと取り組んで可愛く、かっこよく弾いてあげたかったな、と思います。

魅力に気づくのも引き出すのも実力のうち、でしょうか。

 

 

ちなみに「歌」は今でも暗譜で弾けます笑。