坂路の鬼ミホノブルボン、頭角を現す!<H3朝日杯3歳S> | はじめのいっぽんの新しき物語

はじめのいっぽんの新しき物語

2.映画・競馬・ドラマ・読書・城などの説明をしています。
1.ヤフーからアメーバへ活躍の場を変えます!

坂路の鬼ミホノブルボン、頭角を現す!!<H3朝日杯3歳S>

先週はニシノフラワーの話だったから、
今週はフラワーと同期のミホノブルボンの話をしたい。

あれは、平成3年の12月8日だった。
母の誕生日だったし、前日に小学校の時の同窓会で、
7~8年ぶりぐらいで、みんなに会ったので懐かしかったし、
年明けは成人式だね・・・なんて話してたのを思い出す。

個人的な時代背景は、そんな感じ。
昼前位に帰宅したから、馬券は買わなかったと思うが。
TV中継は見ていた。

それまでは、同日に阪神3歳Sが行われており、
朝日杯の勝ち馬=旧3王者という図式ではなかったが、
この年からは、朝日杯だけが3歳G1だ!

この年の朝日杯3歳Sは、8頭立てと少ないメンバー構成だった。
1番人気は、ミホノブルボン。
スパルタの戸山師が鍛えに鍛えた快速馬だ。
後に栗毛の超特急などと揶揄される彼は、
当時できたばかりの坂路を4~5本も駆け上がる猛者だった。
今思っても、この馬のタフネスさには、舌をまいてしまう程だ。
新馬→500万下と、たんなる2連勝中の馬だが、
その凄まじいばかりの坂路調教ぶりで、重賞ウィナーを差し置いて
1番人気に推されるのもわからなくはなかった。

2番人気は、前走G2の京成杯3歳Sを制覇したヤマニンミラクル。
ヤマニンミラクルは、新馬戦を勝って、
G3の新潟3歳Sで1番人気に推されるも、
牝馬ユートジェーンの4着に敗れる。
しかし続くもみじS(OP)では、ユートジェーンを破って優勝。
そしてG2の京成杯3歳Sも1番人気で快勝していた。
ちなみにこの京成杯3歳Sには、
翌年のクラシックの有力馬になりそうな馬達が顔を揃えていた。

3番人気は、マチカネタンホイザ。
新馬勝ち後の、いちょうSで牝馬サンエイサンキューの後塵を拝すも、
次のオープン戦の府中3歳Sでは優勝している。
ノーザテースト産駒期待の一頭で、翌年のクラシックでは
上位グループに位置していた。
後の話になるが、ジャパンカップで見知らぬ紳士がタンホイザの単勝10万円
勝っていたのをいまだに思い出す。

4番人気は、シャートストーン。
前走の京成杯3歳Sで、ヤマニンミラクルの2着した馬であり、
主戦ジョッキーの剛腕・郷原が、ニホンピロウイナー産駒のこの馬の
将来に期待し、自身の引退を伸ばしたといわれる程の馬だった。

5番人気は、エーピージェット。
的場均鞍上の馬で、前走京成杯3歳S3着。
ちなみにこの後、年明けの京成杯を勝つ事になる馬でもある。

この年はブルボンを恐れたのか?
8頭立てと少なかった。

ミホノブルボンは逃げ馬だった。
だが戸山師曰く、絶対的なスピードがあるから
先行しているだけで、決して逃げ馬というわけではないそうだ。
6番人気のマイネルアーサーとともに
先頭を伺う勢いでレースをすすめた。
そして最後の直線でも先頭。
後ろからヤマニンミラクルが猛追してくる。
ブルボンがハナ差凌ぎきったところがゴールだった。

☆平成3年朝日杯3歳ステークスの結果☆
1着ミホノブルボン  
2着ヤマニンミラクル  ハナ
3着エーピージェット  2馬身
4着マチカネタンホイザ 1馬身1/4
5着シャートストーン  1馬身1/4

イメージ 1

*ちなみに画像は翌年の京都新聞杯時のもの*


ミホノブルボンは予想通り勝ったが、
同期の牝馬ニシノフラワーのように
突き抜けた存在ではないかな?と私は思った。
その後の戸山師のコメントやブルボンの走りを見ても
私はアンチブルボンだった。
だけどブルボンは翌年、皐月賞・ダービーを楽に制覇し、
菊花賞では無念の2着となり、我々に3冠馬になる事の
厳しさを教えてくれたが年度代表馬となる。





☆第64回朝日杯フューチュリティステークス☆

私は人気のコディーノよりも、この朝日杯を制すれば
中央の現存するG1を完全制覇する事になる武豊の馬券を
同世代ながらに応援し、かつ買いたいと思う。
本命ではないにしろ、ヒモとして武豊が引退するか
朝日杯を勝つかするまでは、買い続けようと思う。

そういう目で見ると、スティルインラブで牝馬3冠を達成した
幸騎手のクラウンレガーロも良くみえてくる。
おまけに前人未踏の年間1000回騎乗を複数年達成した男だ!!
そして武と一時はライバルだった男、蛯名のノウレッジにも期待したい。
2歳戦だから、馬の実力というよりも騎手で買いたいレースかもしれない。


ちなみに土曜中京の愛知杯は、
テイオー産駒のアースシンボルが
ハンデ戦だけに、先頭でゴールを駆け抜けそうな予感がする。
日本のハンデキャッパーは、いつもながらに本当に優秀だと思う。
先週の朝日チャレンジカップなんて、ほんとに各馬横一線で
何が勝ってもおかしくなかった。
1着馬から17着馬までが、わずか0.6差の中にひしめいている。
毎回凄いと思うが、このレースは格別に凄かった。
ですから、皆さんハンデ戦は、人気がないからってそれが消す理由には
ならない事を自覚してくださいね!