第394話「出会い話―飲み水が危ない!」

いま全国の自治体で河川や水道水からPFAS(有機フッ素化合物)の検出が相次いでいます。

PFASとは、有機フッ素化合物の総称で、1万種類以上の物質があるとされています。

PFASは、水や油をはじき、熱に強いといった特性から、調理器具の焦げ付き防止や衣料品の防水、

撥水加工、食品包装、化粧品、泡消火剤、半導体など世界中で幅広く使われています。

自然界では殆ど分解せず、長期残留することから、「永遠の化学物質」と呼ばれ、

環境汚染やがん、肝臓や心臓への影響、子どもの発達や免疫系への影響など、様々な県境影響が

懸念されています。PFASのうち、「PFOS(ピーフォス)」「PFOA(ピーフォア)」「PFHxS

(ピーエフヘクスエス)」の3物質は、国連の有害化学物質を規制するストックホルム条約で

廃絶対象になりました。日本では、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」により

PFOSは2010年、PFOAは21年、PFHxSは24年6月に製造と輸入は禁止されました。

では、なぜ、全国各地で高濃度のPFASの検出が相次いでいるのでしょうか?それは、分解のしにくさ、

残留性や蓄積性、長距離を移動するという特性に由来します。

国が定める暫定指針値は、50ナノグラム/Lだが、22年の調査では、大阪府摂津市の地下水で

、指針値の240倍にあたる21000ナノグラム/Lを検出した。その原因は、大手エアコンメーカーの

ダイキン工業の淀川製作所とみられる。環境省は、38都道府県の1258地点で水質調査を行い、

このうち111地点で基準値を超えた。岡山県の吉備中央町では、1000人が使う水道水から国の基準値の28倍

(1400ナノグラム/L)が検出され、この町の妊婦5人のうち3人が流産を経験したという。

原因は、大化学メーカーが、工場排水からPFASと取り除くために活性炭を大量に使用し、

その産業廃棄物が業者によって河川の上流などに廃棄され、そこから溶け出したものと思われるとの事。

PFASの製造は禁止されたものの、これまで作られたものが分解せずに全国の河川や地下水、

水道水を汚染し続けている。更には、半導体工場(熊本の台湾半導体企業TSMC)からの

PFAS汚染水の河川、有明海への流出など製造しなくても大量に使われるPFASは、

規制を受ける事なく環境を汚染し続けます。

米軍基地や自衛隊基地周辺からも大量に検出されています。

これらからどう私たちの家族や自分たちの健康を守るのか?

それは、まず「安全な飲み水」を確保する事です。そして、周りの住環境を見直す事。

半導体や化粧品、工業製品、エアコンなどを製造する工場や自衛隊基地や米軍基地などが

無いか? そして、PFASを除去出来る性能を持った浄水器を購入する事です。

地方自治体や国が調査するPFAS汚染調査のデータを探してみましょう! とにかく、

全国の水が汚染されつつあります!