微熱、痛み、環境の変化、寝心地の悪いストレッチャーに加えて



長い待ち時間



父の機嫌が悪くなるのも無理は無い



予約時間はとうに過ぎているし



あとどれくらい待つのかと思っていた矢先



病院から「今日は混雑しているので時間が大幅にずれ込んでいる



予約番号XXX番以降の人は診察が午後になる見込みなので



昼食を取るなどして欲しい」とアナウンスが入る







まじ?....



思わず付き添いの介護士と顔を見合わせ苦笑い



この状態でどうやって昼食を取りに行くのよ



どうすりゃいいのよと思案していると





突然に、看護師が、父を緊急処置室に案内すると



呼びに来てくれた



理由を尋ねると外来の看護師が



ストレッチャーでウロウロしている私達を見かねて



手配をしてくれたらしい





なんだ....老健からの連絡が通っていたわけじゃないんだ...



気が利く看護師に感謝!







看護師は、父に労いの声を掛け



ストレッチャーをスイスイと移動しはじめた





看護師の後に付いていかなければならないのだけれど



母は、病院からのアナウンスも耳に入らないのか



電光掲示板を睨み続けていて



全くこちらの動向に気がついていない



待合室で大声を出す訳にも行かず



処置室の場所を聞き、後からすぐに行くからとお願いし



先に看護師と介護士に父を連れて行ってもらう事にして



母の元に行き、父の移動を告げると



驚き、慌てて荷物を持つ手ももどかしい



其の様子に、私が荷物を持とうとすると



自分で持てると言い張り、私から荷物をひったくる





全く.....



早く処置室に行かなければならない効率を考えて



荷物を持つと言っているのに、それが解らず、相変わらずの母



こんな時はちょっとイラつき



少し認知入ってきてるのかなと思ってしまう








母を促し急いで緊急処置室に行くと



父は病院のストレッチャーに移動して貰ったばかりだった





残念.....病院でのストレッチャーへの移動方法を見たかったのに





看護師は、自分の名前を父に告げ



ストレッチャーの寝心地の悪さを父に詫び



父に、名前と生年月日を確認し



それに答える父



そして、血圧、体温計測をした後に



レントゲンを撮る為に移動すると説明を受けると




やっと、父に安堵の笑みが...



良かった~...


安心して、いってらっしゃい




お父さん



待ってるからね







看護師は、一連の処置が済むまで



私と母には暫く此処で座って待つようにと



椅子を出してくれ処置室の奥に父と入っていった








やっと一息ついたところで



介護士も初めての付き添いだということで



この後、何処まで病院に残るのか、どうするのか



老健に連絡を入れてくると席を外し





暫くして戻ってくると



申し訳なさそうに、車の都合で直ぐに



ストレッチャーと一緒に帰る事になったと






まあ.....これから先は家族がいれば問題ないし



介護士が1人欠けて老健内部でも大変なのだろう



介護士に今日のお礼と、全てが終了次第



老健にるので、相談員と話がしたい旨を伝言し



戻っていただいた




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父が病院で診察を受ける当日



実家に母を迎えに行き、一緒に老健へ向かう途中



母が、父の足は本当にヒビが入っているのかと聞いてきたのには



驚いたが......



老健関係医療機関で一緒にレントゲンを見た時の様子から



何時ものように、緊張が勝って、舞い上がっていたのだと



母を理解出来るようになってからは、其の驚き加減も少なくなり



当たり前のように対応が出来るようになってきている自分に驚いた








私達が父のいるフロアーに到着するのを待ってたかのように



父におはようと声を掛ける間もなく



介護士達によって、父はベッドからストレッチャーへ移動され



移動の動きに対して、父は「痛い、痛い」を繰り返す







なんだか



この9日間で急に老けてしまったような顔になったなと思いながら



今から大きな病院へ診察を受けに行くと話している時に



相談員が父を迎えにやって来た









老健の車には、付き添いの介護士と母が乗り



私は、後々の事も考え自分の車で後ろをついていく事にした








病院へ到着し



説明を受けると、老健の車はデイサービスの送迎の為に一度戻り



後で、ストレッチャーと介護士の回収にくるということだった







もし、父が入院の必要がないと判断されたら



迎えに来てくれるのかを尋ねると



極力努力はするが、時間次第で介護タクシーで戻ってもらうかもしれないと






介護タクシーって、予約優先で



その日急なオーダーに対応してくれるのだろうかと思ったのだけれど



まあ多分入院だろうからと深くは考えないようにした








外来の受付は相変わらず混雑していて



予約時間から更に酷い時には2時間以上待つことを覚悟する



病院だと改めて思わされる光景が其処にはあった






受付は、同行してきた介護士が済ませてくれ



私達は、待合室に移動し順番が来るのを待つ事になった





大勢の人でごった返している待合室では



ストレッチャーで待機する場所が確保できず



人の流れを考慮し、隙間を見つけ少しずつ移動を



していなければならず、落ち着かない中





母は、呼ばれる順番を見逃すまいと



一番混雑している電光掲示板の前のソファーを陣取り



私達を手招きするが




それは.....無理でしょお母さん.....



母には、其処にいてもらうことにして、私と父と介護士は一緒に



流浪の民のように、待合室をあちこち移動を繰り返していた






其の時に、ストレッチャーに乗っている父に



父や母と同年代の、特に女性の殆どが



ジロジロと不躾な視線を向けてくる事に気がついた





中には、一度通り過ぎたのに、戻ってきて



嘗め回すように父を見て行く人もいて



思わずその人には



「場所を取ってごめんなさいね、通行の邪魔でしたら移動しますけど」と



声を掛けてみると、驚いたように、逃げるように離れて行ったのには苦笑ものだ





一体何が気になるんだろう



そうか.....今度は、「何か気になりますか?」って聞いてみようと考えていたら



今度は父が不機嫌になってきてしまった







無理も無いよね



微熱と痛みが走る身体と不安な精神状態なのに



走り回り嬌声をあげる子供



老若男女の声でざわめいている



何時もと雰囲気の違う場所



私でさえ、嫌になる



もう少しだから、頑張ろうねお父さん






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手術を選択したといっても、



総合病院で診察を受けてみなければどうなるか解らない





老健の相談員から、希望の病院の有無を聞かれ



整形外科にも定評があり



父が脳梗塞で倒れ最初に運ばれた病院の酷さに



転院を考えた際に、力になってくれたソーシャルワーカーのいる



病院を選択した






相談員は、父には認知もあるので受けてもらえるか解らないが



病院へ連絡をいれてみると言って手続きをする為に席を外し



そして、いつの間にか看護士長はいなくなっていた....







程なくして、相談員が



あさってに外来予約をいれたので



施設関係医療機関の医師から紹介状を用意し



ストレッチャーに乗ったまま施設の車で病院へ連れて行ってくれるという







なんで、あさってなの?



こんなに痛がっているのに、明日では無理なの?





それなら、救急車を呼んで今すぐ連れて行きたいと希望すると






救急車はちょっと........



それに、病院に父の状況を説明したら



外来で受け付けるとと言われ、予約を無理して割り込ませて



もらったと.....








相談員の言うこと全てを信じる事はできなけれど



老健側でも車の都合等もあるのだろう



老健の言う通りにしないと追い出されるという脅迫観念を



常に抱いている母が、「それで結構です」と頭を下げてしまった








お母さん.......どうして.........



でも、母の気持ちは痛いほど解る.



もう少しお父さんに我慢してもらうしかないか



なんか、やるせないな....








父には、あさって大きな病院で検査をすることになったから



今日と、明日の一日半我慢して欲しいと頼むと



一部始終を一緒に聞いていた父は



黙って頷き



「百合(私の名前)、お父さんは大丈夫だ」と言って目を瞑った



父の強さに涙が出そうになる....






相談員に、父の痛みの原因が解ったのだから



痛み止めと、微熱を抑える処置と



体位変換、オムツ交換の時に注意をして欲しい旨を伝えるしか



無かった....




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介護老人保健施設(老健)へ入所する際に



簡単に言えば



転倒事故に対して施設側へ文句を言わない



内容の書面にサインを求められる






この書面に納得できないものを感じながらも



やっと、これで入所が出来るという



安堵感が勝り、転倒が起こりうる可能性に対して



起こらないだろう、起こるはずが無い



仮に、転倒があったとしても、さほど酷いものではないだろうと



自分に思い込ませながら、書面にサインをした



正確に言えば....



この書類にサインをしなければ、入所は出来ない





絶対に起こらないで欲しいと思っていた



転倒事故が起きたのは



リハビリが順調に進み、父が希望していた外食へ出掛ける前夜の事だった



希望と期待に満ちた父の精神状態は、回復に向けて



嬉しいものだったけれど、介護する側にとっては要注意であり



其の事は、外出日が決定してから療法士と相談員から



施設内の関係者には周知徹底しているので安心して欲しいと



説明を受けていた。





けれど、現実として起きてしまった転倒事故.....






夜の転倒事故せいなのか



翌朝になって、老健の相談員から



父が、転倒したため、大事を取って外出は中止にして欲しい旨の電話があり




急いで駆けつけると、朝一番で協力病院でレントゲンを撮ってきた結果



以上は見当たらず、「ただの打撲だろう」ということだった。






数ヶ月振りの外出を楽しみしていた父の



前日までの希望に満ちた笑顔は其処には無く



落胆と、苦痛に満ちた顔






午後になり、熱が上がり、これも「打撲のせいだろう」ということで



解熱剤を処方してもらうが



翌日になっても熱は下がらず



3日を経過しても微熱が続き



更には、絶対安静となったベッドの上で



オムツ交換をしてもらうだけで、「痛い、痛い」と悲鳴を上げ



涙を流していた父に対して



介護士と、看護師は



「ただの打撲なのに大袈裟」だと笑いながら父を諭していた



そして、私には、「認知があるから仕方ないですよね」と説明した










絶対に、おかしい!



ただの打撲で、微熱が続くこと、少し足を動かすだけで



激痛が走るということ....



認知があるから仕方ないって何?



何でも、認知のせいなの?







4日目の朝



介護主任に、「再度レントゲンを撮って欲しい」旨を告げると



転倒翌朝に撮影し、問題がない状態だと看護師からは聞いているため



介護士では判断できないとのことだった





その場に、相談員と、看護士長を呼んでもらい



頑強に、レントゲン撮影を要求したところ



やっと、転倒から1週間後に再レントゲンを撮ってもらうことが出来た





関係医療機関の医師の診断は



転倒翌朝には骨には何の異常もなかったが



今、撮影したレントゲンを見ると



骨折ではなくて、ヒビが入っているようなので



このままにして、自然治癒を待つか、手術を受けるかの選択となるが



手術をする場合、大きな病院を紹介するということだった







自然治癒を待つ場合、其の期間、治癒具合、その結果どうなるのか



尋ねてみると、自然治癒なのだから、その間、痛みは常に発生し



関節は動かせなくなり、歩行も出来なくなる



手術をした場合でも、元通りになる事は無いが痛みは軽減されると







私は、この医師に対する不信感を隠しながらも



手術をすることを選択し、病院への紹介状を書いて貰うことにした







父に、激痛の原因が骨に入ったヒビのせいだと説明すると



父は、「ホラ見ろ、お父さんは大袈裟なんかじゃないし


     嘘もついてないだろう」と



そして、大きな病院で手術をすると告げると



苦痛に満ちた顔に少し笑顔が浮かんだ







ごめんね、お父さん....



私がもっと、注意していれば、施設側の言い分を信じた



私のせいで、また辛い思いさせちゃったね



本当にゴメン.....





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何故、リレーバトンは繋がらないのだろう




繋がっていれば、転倒事故は未然に防げたはず



何故、繋げようとしないのだろう









療法士からのリレーバトンが



介護士、看護師に繋がっていないと感じたのは



看護師、介護士の言動から...




でも、これは、結局



経営者と幹部の方針なのだろうと



改めて、老健施設長(医師)の言動を思い出してみた






入所時の健康診断



健康診断といっても、病院からのサマリーを確認し



血圧、体重を測り、後は問診のみ






その、サマリーを確認する時には



看護師長が書類上の重要ポイントを指しながらの説明をするのを





聞いているだけ





たまにチラッと書類に目を落とす仕草が見えた



そして、脳梗塞のMRIも



同様に、看護師長から梗塞の場所を指してもらっているのだけれど



鮮明に写っていないので、良く解らないと呟く声を漏らしたり




問診時に、父を前にしながら



「認知だから、認知棟で様子を見て」と看護師長に指示をだしたり




「寿命の短い男性が、この歳まで生きれば立派だ」と言い



笑いながら、頑張りましょうと父と握手をする姿






其のなんとも言えない不快な態度が



私には脳梗塞で最初に運ばれた個人病院の院長



その、思い出したくもない、院長に重なっていたのです






入所してからも、父と面談室で話をしていると



ひょいと顔を出し



頭の脇に両手を挙げ、クルクルパーの仕草をしながら



「大丈夫、こっちの方は進んでる~?」などど言い放って行ったり



こちらが、脳に関しては専門医の定期診察に通いたいと





希望を出すと、頑なに、自分が診察しているから、問題ないと



外部の病院へ行くことを阻止する言動






最初に、この施設を見学し、肌で感じた直感的な不信感が



実際に、入所してから益々大きくなっていったのも



リレーバトンが繋がらない理由は



多分、この施設長が一番の原因なのだろうと



そして、その下に続く、幹部達なのだと



改めて思っているが




実際に、看護師と介護士から受けた言動も



記載しておこうと思う





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