前日に続いて、昨日も午前中雨になりました。

 

去年の3月前半は、季節外れの暖かさだったのですが、今年は肌寒い日が続きます。

 

 

社殿前の山桜も、1年前はもう咲き始めたのに、今はまだ蕾の状態です。

 

 

さて、歴史小説家の宮城谷昌光氏の『三国志』を、1年かけてやっと全12巻の文庫本を読み終えました。

 

夜、就寝前に少しづつ布団の中で読んだので、時間がかかりました。

 

 

古代中国物を得意とする宮城谷氏が、平成13年5月号から月刊『文芸春秋』で12年にわたって連載された大作です。

 

 

特に、第五巻は、曹操(そうそう)と袁紹(えんしょう)の天下分け目の合戦である官渡の戦い(かんとのたたかい)が描かれています。

 

 

続く第六巻は、いよいよ赤壁(せきへき)の戦いとなります。

 

 

まさに、映画「レッドクリフ」の世界であり、魏(ぎ)の曹操(そうそう)軍と、呉(ご)の孫権(そんけん)・蜀(しょく)の劉備(りゅうび)連合軍との戦いです。

 

蜀の軍師・諸葛亮(しょかつりょう)と、勝利に導いた呉の知将・周瑜(しゅうゆ)が大活躍します。

 

 

そして、最終巻の12巻では、ついに蜀が滅亡し三国時代は終わります。

 

 

三国志といえば、大衆小説作家の吉川英治『三国志』を思い浮かべますが、これは正史をもとに書かれたのではなく、基本ストーリーは『三国志演義(さんごくしえんぎ)』に従いつつも、人物描写は日本人向けに大胆アレンジされています。

 

 

この小説によって、今日までの日本における三国志関連作品へ多大な影響を及ぼしました。

 

『三国志演義』が基なので、劉備=善、曹操=悪で描かれています。

 

 

横山光輝の漫画『三国志』も、吉川英治『三国志』を基調としています。

 

 

対して、宮城谷昌光氏の『三国志』は、『三国志演義』のように劉備(蜀)視点ではなく、『正史 三国志』を基本に描かれています。

 

同様に、私の大好きな歴史作家の故・陳舜臣(ちんしゅんしん)の『秘本三国志』も『正史』をもとにしています。

 

 

宮城谷氏の『三国志』を読んでいると、後漢の帝室のことや、外戚・宦官(かんがん)の台頭、後漢の滅亡と三国時代の英雄豪傑・軍師・思想家のことなどが詳しく説明されていて、奥が深い作品です。

 

登場するさまざまな英雄・傑物・奸臣たちの成功や失敗は現代にも通じるものです。

 

 

で、『三国志』を全巻読んでしまったので、昨日の夕方、イオンモールかほく内のBOOKSなかだへ新しい本を買いに行きました。

 

 

買ったのは、同じ宮城谷昌光氏が去年の12月に発刊した、新刊の『三国志名臣列伝「蜀篇」』という短編集で、「魏篇」に続いての刊行となりました。

 

今後、「呉篇」も出版されると思います。

 

 

「蜀」の創業・建国に劉備玄徳(りゅうびげんとく)に従って活躍した、英雄豪傑の関羽雲長(かんううんちょう)、張飛益徳(ちょうひえきとく)、諸葛孔明(しょかつこうめい)、趙雲子龍(ちょううんしりゅう)等を描いたものです。

 

ワクワクしますね~。

 

 

<劉備(りゅび)・関羽(かんう)・張飛(ちょうひ)の桃園の誓い>

 

<三顧の礼>

 

 

私としては、この中で、武力・知力・忠義にすぐれた趙雲子龍が一番好きです!。

 

 

三国志の登場人物ランキングでも、趙雲が1位となりました。

 

1位趙雲 95.9点

2位諸葛孔明 90.4点

3位関羽 90.1点

4位劉備 85.2点

5位馬超 (ばちょう)82.0点

6位張飛 80.2点

7位曹操 76.7点

8位黄忠 (こうちゅう)76.7点

9位甘寧 (かんねい)76.3点

10位呂布(りょふ) 75.6点

 

 

なので、1年前、歴史小説家・塚本靑史(つかもとせいし)氏の『趙雲伝』も買い求めたのですが、、趙雲子龍を主人公にした小説はあまりありません。

 

劉備や諸葛亮を支えた名将として、三国志屈指の人気を誇る趙雲です。

 

 

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